FA-MLシリーズ PoEスケジューラ設定手順

はじめに

この設定例では、FA-MLシリーズのPoEスケジューラ設定について説明します。

対象機種

対象機種

PoEスケジューラ機能の概要

 PoEスケジューラ機能は、PoE対応機器への給電のスケジューリング機能です。
 ポート単位で月、週、日、特定日毎に設定された時刻に@PoE OFF、APoE ON、BPoE OFF/ONの制御が可能です。
 ※本機能を使用するにはSNTPサーバが必要です。

構成例

解説

  • ポート1番に接続された機器へのPoEスケジュールを有効にします。
  • スケジュール設定された時刻になるとPoE給電を停止、または開始させ制御することができます。

<関連コマンド>

モード コマンド デフォルト設定
PoE shcedule 有効化設定(全体) (config)# peth schedule enable 無効
有効化設定
(スケジュール)
(config)# peth schedule 〈schedule-id〉 {enable |disable} 有効
ポートリスト設定 (config)# peth schedule portlist 〈portlist-id〉 member 〈interface〉 無し
スケジュール設定 (config)# peth schedule 〈schedule-id〉 name 〈schedule-name〉
{ monthly date 〈schedule-date〉| daily | datelist 〈datalist-id〉| weekly 〈weekly-day〉} time 〈schedule-time〉 portlist 〈portlist-id〉 poe-action {on-port | off-port | off/on-port}
無し

設定手順

手順1.

PCとスイッチングハブをコンソールケーブルで接続し、ZEQUO assist Plusなどのターミナルエミュレータにて設定画面を表示します。

手順2.

ログイン画面にて、UserNameとPassword(初期状態はどちらもmanager)を入力して設定画面にログインします。

手順3.

ユーザモード→特権モード→グローバルコンフィグレーションモードの順に移行します。

FA-ML8TPoE+>enable
FA-ML8TPoE+#configure terminal
FA-ML8TPoE+(config)#

手順4.

IPアドレスの設定を行います。(VLAN1:192.168.1.10/24)

FA-ML8TPoE+(config)#interface vlan1
FA-ML8TPoE+(config-if)#ip address 192.168.1.10 255.255.255.0
FA-ML8TPoE+(config-if)#exit
FA-ML8TPoE+(config)#

手順5.

SNTPサーバのIPアドレス設定と同期設定を行います。(サーバIPアドレス:192.168.1.1)

FA-ML8TPoE+(config)#sntp server 192.168.1.1 poll
FA-ML8TPoE+(config)#

手順6.

タイムゾーンの設定を行います。(日本の標準時間はUTC+9)

FA-ML8TPoE+(config)#clock timezone JST +9
FA-ML8TPoE+(config)#exit
FA-ML8TPoE+#

手順7.

PoEスケジュールを実行するポートリストを作成します。(ポートリスト1:1番ポートを指定)

FA-ML8TPoE+(config)#peth schedule portlist 1 member FastEthernet 1/0/1

手順8.

PoEスケジュールを作成します。(スケジュール1:19時に給電停止 スケジュール2:7時に給電開始)

FA-ML8TPoE+(config)#peth schedule 1 name POE-OFF daily time 19:00 portlist 1 poe-action off-port
FA-ML8TPoE+(config)#peth schedule 2 name POE-ON daily time 7:00 portlist 1 poe-action on-port

手順9.

PoEスケジュール機能を有効にします。

FA-ML8TPoE+(config)#peth schedule enable
FA-ML8TPoE+(config)#exit
FA-ML8TPoE+#

手順10.

設定を保存します。

FA-ML8TPoE+#copy running-config startup-config

Overwrite file [startup-config].... (Y/N)[N] ?  
ここで y を入力します。

Copy succeeded と表示されたら設定保存完了です。

サンプルコンフィグ(FA-ML8TPoE+)

サンプルコンフィグを開く

 

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