パナソニック・ホーム エレクトリックワークス社 > ニュース >  プレスリリース2019年度 > パナソニック汐留美術館 常設展示室ルオー・ギャラリー特別展示「ルオーとジャコメ 〜複製されるイメージ〜」

2019年6月7日

パナソニック汐留美術館
常設展示室ルオー・ギャラリー特別展示「ルオーとジャコメ 〜複製されるイメージ〜」 ―
2019年7月6日(土)〜12月15日(日)

パナソニック株式会社の企業美術館、パナソニック汐留美術館は常設展示室ルオー・ギャラリー特別展示「ルオーとジャコメ 〜複製されるイメージ〜」2019年7月6日(土)から12月15日(日)まで、2期に分けて開催いたします。

■ 特別展示の概要

 当館が所蔵するジョルジュ・ルオー(1871-1958)の油彩画や版画に加え、パリのルオー財団から特別に協力を得て、刷師すりしダニエル・ジャコメ(1894-1966)のアトリエによるルオー作品の複製画を、関連するオリジナル作品とともにご紹介します。
 ルオーは、大胆な構図に、色彩豊かな絵具が何層にも重ねられた、厚いマティエールが特徴的な作風で知られています。
そのようなルオーの作品を複製画によって忠実に再現したのが、著名な刷師ダニエル・ジャコメでした。
ジャコメの複製技法は、「コロタイプ印刷法(phototypieフォトティピィ)」と、「ステンシル法(pochoirポショワール)」を融合させた独自の技術によるもので、「ダニエル・ジャコメの技法」として知られています。ジャコメのアトリエによって複製された作品の質の高さは、ルオー自身や、ルオー作品に魅了された多くの人たちの期待に応えました。それらは、たとえ複製画であっても、オリジナル作品の魅力を十分に伝え得る作品として、ルオー自身及びその遺族にも認められていたものと考えられています。
 本特別展示では、このジャコメの独自の技法によって複製されたルオー作品を、ルオーのオリジナル油彩画や水彩画と併せてご覧いただけます。会期@では、さまざまな「顔」に注目した作品を、会期Aでは、「聖なる風景画」を題材にした作品を、それぞれ約16点ずつ展示いたします。

■ 常設展示室ルオー・ギャラリー 特別展示概要 

名称: 「ルオーとジャコメ 〜複製されるイメージ〜」
会場: パナソニック汐留美術館 ルオー・ギャラリー
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F
JR 「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩約6分、
都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分
会期: @2019年7月6日(土)〜9月23日(月・祝)
(企画展「マイセン動物園展」開催中、ルオー・ギャラリーにて同時開催)
A2019年10月5日(土)〜12月15日(日)
(企画展「ラウル・デュフィ展」開催中、ルオー・ギャラリーにて同時開催)
主催: パナソニック汐留美術館
特別協力: ジョルジュ・ルオー財団
休館日: 水曜日、8月13日(火)〜15日(木)
開館時間: 午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
*8月2日(金)、9月6日(金)は夜間開館 午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで)
入館料: 一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料
20名以上の団体:各100円割引
障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館いただけます。
担当学芸員: 古賀 暁子

 

【お問い合わせ先】

報道関係者様:パナソニック汐留美術館 倉澤   電話:03-6218-0078
お客様:ハローダイヤル 03-5777-8600
関連サイト: https://panasonic.co.jp/ew/museum/

【会期@ 出品作品】

会期@では、画家の死後、ダニエル・ジャコメのアトリエとジョルジュ・ルオーの遺族によって出版された複製画集『ヴィザージュ』から、ルオーが描いた様々な「顔」の複製画全10点をご紹介します。
また、そのうちの2点はオリジナル油彩画と併せてご覧いただけます。

 

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扉絵 《ソランジュ》(『ヴィザージュ』1)、
ジョルジュ・ルオー《ソランジュ》(1935-39)に基づく複製画、
ジョルジュ・ルオー財団、パリ
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2019 E3409
Photo : Alain Beulé


『ヴィザージュ』
内容:ピエール・クルティヨンの序文にルオーの複製画10点
刷師:ダニエル・ジャコメ
発行部数:450部、市販外50部
出版年:1969年
技法:ダニエル・ジャコメの技法
出版:ダニエル・ジャコメとレトワール・フィラント

 

【会期A 出品作品】

会期Aでは、画家の生前にジャコメ自身によって刷られた、ルオーの《守護の天使》(1945年)や《冬》(1946年頃)の複製画をオリジナル作品や、関連する書籍と併せてご紹介します。

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《守護の天使》 、
ジョルジュ・ルオー《守護の天使》(1945)に基づく複製画、
ジョルジュ・ルオー財団、パリ
Photo : Alain Beulé

刷師:ダニエル・ジャコメ
制作年:1953年
技法:ダニエル・ジャコメの技法
出版:レトワール・フィラント

 

ご参考

■ パナソニック汐留美術館 ルオー・ギャラリー概要

フランスの画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)の名を冠する世界で唯一の美術館です。
館内のルオー・ギャラリーでは、収蔵作品を様々なテーマで常設展示しています。
また、ルオーの専門美術館として開館以来、パリのジョルジュ・ルオー財団と共同調査や研究活動をすすめてまいりました。
2013年の開館10周年を機に、ルオー財団と当館は長期のパートナーシップ契約を結びました。
これまでの関係を一層強化し、より長期の視点にたって、日本国内におけるルオーの作品の普遍的な普及・浸透を深めてまいります。

 

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