ページの先頭です。
ここから本文です。
パナソニック株式会社の企業美術館、パナソニック汐留美術館は「マイセン動物園」展を
2019年7月6日(土)〜9月23日(月・祝)まで開催します。
ヨーロッパ初の硬質磁器製造に成功し1710年には王室磁器製作所設立を布告したドイツのマイセン磁器製作所。
本展ではマイセンの動物に着目しご紹介します。
19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパの美術工芸界で流行したアール・ヌーヴォー様式はマイセンにも影響を与え、カップ&ソーサーから彫像にいたるまで幅広く取り入れられました。また同時期のマイセンでは、釉薬の下に絵付けする釉下彩(ゆうかさい)や釉薬の上から描いた絵の具を沈みこませるイングレイズ※1といった技法が多用されるようになり、淡く繊細な色調の作品が作られていきました。一方、動物をモチーフとした美術作品は時代や地域を問わず制作されてきましたが、それらは何かを象徴するために描かれたり成形されたりするものもあれば、そのもの自身の愛らしさを伝えるために制作されるものなど様々で、マイセンでも同様でした。とりわけアール・ヌーヴォー様式の動物作品は、模様から表情まで、動物のしなやかさを表現することに成功し、リアルさと愛らしさを見事に両立させました。
本展では、そのようなアール・ヌーヴォー様式の作品を中心に構成しています。磁器やb器に加え、カタログなどの資料類も展示し、新しいアプローチでマイセンの造形と装飾をたどります。
※1. イングレイズ:模様を釉薬の上に描きながら、焼成時に釉薬のなかに染み込ませる技法のこと。
名称: | 「マイセン動物園」展 |
会場: | パナソニック汐留美術館 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F JR 「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩約6分、 都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分 |
会期: | 2019年7月6日(土)〜9月23日(月・祝) |
主催: | パナソニック汐留美術館、東京新聞 |
後援: | ドイツ連邦共和国大使館、港区教育委員会 |
休館日: | 水曜日、8月13日(火)〜15日(木) |
開館時間: | 午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで) *8月2日(金)、9月6日(金)は夜間開館 午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで) |
入館料: | 一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料 20名以上の団体:各100円割引 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能。 5月18日(土)国際博物館の日はすべての方が入館無料です。 |
担当学芸員: | 岩井 美恵子 |
報道関係者様:パナソニック汐留美術館 倉澤、杉本 電話:03-6218-0078
お客様:ハローダイヤル 03-5777-8600
関連サイト: http://panasonic.co.jp/ew/museum/
マイセンの「動物」にテーマを絞った展覧会!
《ライネケのキツネ》や《猿の楽団》といった動物彫刻から壺や皿に描かれた動物まで、
リアルでありながら可愛らしいマイセンの超絶的な技法による動物たちが一堂に会します。
出品作品の9割が初公開
約9割の作品が展覧会に初出品ですが、ほとんどが個人蔵なので次回公開は未定です。
この機会をお見逃しなく!
約120点からなる出品作品の8割が彫像作品
高級洋食器として知られるマイセンですがその技術力の高さは、彫像作品に良くあらわされていると言えるでしょう。
マイセンの造形力の素晴らしさをぜひご堪能ください。
西洋美術には神話や寓話を主題とした作品が多くあります。
それは絵画や彫刻などファインアートだけでなく陶磁器など工芸分野でも連綿と引き継がれてきました。
第1章ではマイセン磁器で表現された神話と寓話をモチーフとした作品をご紹介します。人間を風刺した《猿の楽団》やアメリカ大陸発見により各地域への異国への憧憬をうながす《四大陸》などにおける動物が磁器で表現された様をご覧いただけます。
《猿の楽団》
ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーとペーター・ライニッケ
1820〜1920年頃 個人蔵
マイセンなどヨーロッパの陶磁器工房ではいわゆる器にも動物装飾は用いられています。それらは描かれたり彫刻として付加されたり様々な形で表され愛らしさを添えています。またたくさんの小花彫刻を貼り付けて磁胎を装飾するいわゆる「スノーボール」はマイセンを代表するシリーズのひとつであり愛好家も多く存在します。スノーボールは徐々に鳥類の彫刻が付加され自然主義的要素が濃くなっていきました。
第2章ではスノーボール作品を中心に、器の形態のマイセン作品に表された動物たちをご紹介します。
《スノーボール貼花装飾蓋付昆虫鳥付透かし壺》
ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー
1820〜1920年頃 個人蔵
19世紀末から20世紀初頭にかけ、ヨーロッパの美術工芸界ではアール・ヌーヴォー(ドイツ語圏ではユーゲント・シュティール)と呼ばれる様式が流行しました。
これは曲線の多用に代表される有機的なフォルムを特徴とした様式で、マイセンでも取り入れられました。そしてこの曲線を生かすためにマイセンでは色彩部分でイングレイズという技法を導入しました。これは釉薬の中に絵具を染み込ませ閉じ込める技法で、柔らかな見た目と磁胎と釉薬に挟まれたことによる定着性が特徴と言えるでしょう。
第3章ではその柔らかい色合いを生かし表現された犬や猫、ペンギンといった動物たちの表情をご覧いただけます。
《二匹の猫》
オットー・ピルツ
1834〜1940年頃 個人蔵
マックス・エッサーは1920〜30年代のマイセンでモデラーとして活躍した彫刻家です。マイセンにおけるアール・デコ様式を確立した一人ですが、とりわけベッドガーb器で制作した動物彫刻が彼の名を知らしめた作品群と言えるでしょう。
第4章ではエッサーによるベッドガーb器や磁器による動物に加え、エッサーに影響を受けた成型師による動物彫刻を展示します。
《ライネケのキツネ》
マックス・エッサー
1924〜1934年頃 個人蔵
・講師:アートテラー・とに〜氏、高橋雅雄氏(理学博士)
・日時: 7月28日(日)午後2時〜午後3時30分
・会場: パナソニック東京汐留ビル5階ホール
・定員: 150名
・聴講費: 無料(ただし本展の観覧券が必要です)
《お申し込み方法》
●ハローダイヤル(03-5777-8600)へお電話にてお申し込みください。
●5月13日(月)より受付開始 (受付時間 午前8時〜午後10時)
●必要事項 @イベント名 A参加人数(一度にお申し込みいただける人数は2名まで)
B氏名 C住所 D電話番号
*ご予約の際は簡単なアンケートにご協力いただきます。
*予約受付は先着順で定員になり次第締め切らせていただだきます。
*当日は予約時にお知らせする整理番号を活用してご入場いただきます。
*お申し込み時にいただいた個人情報は、本イベントの受講管理の目的でのみ使用します。
なお、おあずかりした個人情報は、上述の目的での使用に同意いただいたものとします。
*定員に達しなかった場合、当日受付をする場合があります。
*未就学児はご遠慮ください。
日時: 7月13日(土)、7月19日(金)、8月23日(金) いずれも午後2時〜
参加費: 無料、申込不要(入館には展覧会観覧券が必要です)
8月2日(金)と9月6日(金)は夜間開館のため午後8時まで開館!(ご入館は午後7時30分まで)
◎午後6時以降ご入館のお客様に特典をご用意してお待ちしています。
※詳細は当館HPをご確認ください。
展示室: | 面積:333u 天井高さ:3.7m |
ルオーギャラリー: | フランスの画家ジョルジュ・ルオーの作品を常設展示。
ルオーは独特の太い描線、厚く塗り込められた絵の具、ステンドグラスを想わせる 光り輝く色彩で、道化師や裁判官、聖書風景などを描き続けました。 当館の所蔵作品よりテーマ展示を行います。 (ジョルジュ・ルオー所蔵作品数:約240点) |
ミュージアムショップ: | パナソニック汐留美術館オリジナルグッズをはじめ、各展覧会に合わせた 関連書籍、グッズなどを販売。ショップのみのご利用も可能です。 |