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パナソニック株式会社の企業美術館、パナソニック 汐留ミュージアムは「表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」展を 2017年10月17日(火)から12月20日(水)まで開催します。
抽象絵画の創始者ヴァシリー・カンディンスキー(1866-1944)と、20世紀フランス最大の宗教画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)。
本展は、色とかたちを軸として、カンディンスキーを中心とするドイツ表現主義とルオーが共鳴するさまを探る初の試みです。カンディンスキーは、「内的必然性」に導かれて描き、ルオーもまた彼自身の内なる光に従って描いた画家でした。彼らと、ドイツ表現主義の画家たち、そして独自の抽象表現を確立するクレーらが挑んだ、色の冒険の軌跡を3章に分けてたどります。国内有数のカンディンスキーやクレー、表現主義絵画のコレクションを誇る宮城県美術館の作品を中心に、パリのルオー財団や国内の美術館などから、油彩画を中心に水彩画、版画、デッサン、書籍など、貴重な作品約130点が出品されます。
名称: | 「表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」展 |
会場: | パナソニック 汐留ミュージアム
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F JR 「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より6分、 都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分 |
会期: | 2017年10月17日(火)〜12月20日(水) |
主催: | パナソニック 汐留ミュージアム、 NHK、NHKプロモーション |
後援: | 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、ドイツ連邦共和国大使館、港区教育委員会 |
特別協力: | ジョルジュ・ルオー財団 |
協力: | 日本航空 |
休館日: | 水曜日(ただし、12/6、13、20は開館) |
開館時間: | 午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで) |
入館料: | 一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料 20名以上の団体:各100円割引 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能。 |
担当学芸員: | 富安 玲子 |
カンディンスキー、ルオー、そしてドイツ表現主義の画家たちの豪華競演。
カンディンスキーとルオーは、互いが本拠とする展覧会へ出品し合い、いわば活躍の場を共有していた時期がありました。
また、カンディンスキーが主導的な役割を果たしたドイツ表現主義の画家とルオーには、モティーフや色使いなどに多くの親近性を見出すことができます。カンディンスキーらドイツ表現主義者とルオーとが共有した芸術表現への志向を探る初の展覧会です。
カンディンスキーの表現の展開を語る重要な3作品が登場。
・抽象画に至る以前の代表作で、故郷ロシアへの憧憬を理想郷的に描いた《商人たちの到着》[図版A]
・表現主義から抽象画へ移行する最後の時期に描かれた《「E.R.キャンベルのための壁画No.4」の習作(カーニバル・冬)》[図版H]
・抽象画を確立した後のカンディンスキーの画風を代表する《活気ある安定》[図版I]様式を大きく変えて展開したカンディンスキーの画歴を貴重な作品でたどることができます。特に《商人たちの到着》が東京で公開されるのは約30年ぶりです。
貴重なルオーの作品約40点がパリから来日。
《キリストの洗礼》[図版@]をはじめ、ドイツの軍人ヒンデンブルク(後の大統領)の肖像[図版F]、画家の最晩年の様式を代表する《降誕》[図版K]など、パリのジョルジュ・ルオー財団の協力により、約20点の初来日作品を含むルオーの作品が出品されます。
ミュンヘンを拠点に、色彩の響きに満ちた新しい絵画の制作に邁進していたカンディンスキーは、1904年、パリのサロン・ドートンヌに初めて出品し、以降1910年まで出展を続けます。1906年にはパリ郊外に長期滞在し、当時ルオーが館長を務めていたモロー美術館も訪ねています。一方、ルオーはサロン・ドートンヌを本拠として色彩とフォルムによる独自の表現を探求していましたが、1910年には、カンディンスキーが会長のミュンヘン新芸術家協会の展覧会で絵画を出品しています。色彩と向き合うことで旧来の芸術を乗り越えようとした二人の足跡が交錯します。
ヴァシリー・カンディンスキー
《商人たちの到着》
1905年 宮城県美術館蔵
不安や焦りなど個人の精神のありようを色彩や形態に置き換えて表現しようとしたドイツ表現主義の運動は、ドレスデンのグループ「ブリュッケ」を端緒として、ミュンヘンのカンディンスキーが新しく始めた「青騎士」の活動へと緩やかにまとまりながら展開します。彼らは、自然回帰的でプリミティブ(原始文明)な表現や、「今ここ」からは失われた中世や古代などの理想化された光景を表現に取り入れました。
彼らと、人間や事物の外見を超えて本質に迫ろうとしたルオーには、背景となる文化を超えた同時代的な親和性が感じられます。
ガブリエーレ・ミュンター《抽象的コンポジション》1917年 横浜美術館蔵
やがてカンディンスキーは、現実の事物の外観を飾る役割から解放された色彩が形態と共に響き渡る抽象絵画へと歩を進めます。また、1911年以来カンディンスキーと交流を深めていたパウル・クレーも彼独特の抽象世界を展開しました。一方ルオーは、キリスト教の信仰に根差した独自の絵画を追求し、その晩年の作品からは輝きに満ちた色彩があふれるようです。
彼らはそれぞれに色の冒険に挑み、表現の大きな地平を切り拓きました。
ヴァシリー・カンディンスキー
《活気ある安定》
1937年 宮城県美術館蔵
色特有の生き生きとした内発的動きに着目した画家たちの挑戦を解読します。
・講師 : 後藤文子氏(慶應義塾大学教授)
・日時 : 11月3日(金・祝)午後2時〜午後3時30分
・会場 : パナソニック 東京汐留ビル5階ホール
・定員 : 150名
・聴講費 : 無料(ただし本展の観覧券と予約が必要です)
BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」などでもお馴染みの山田五郎氏による、本展を楽しく見るヒント満載のトークです。
・講師 : 山田五郎氏(評論家)
・日時 : 11月10日(金)午後1時30分〜午後2時30分
・場所 : パナソニック 東京汐留ビル3Fホール
・定員 : 250名
・聴講費 : 無料(ただし本展の観覧券と予約が必要です)
@Aはハローダイヤル03-5777-8600へお電話にてお申し込みください。
2017年9月11日(月)より受付開始(受付時間:午前8時〜午後10時)
必要事項 : @イベント名A参加人数(一度にお申し込みいただける人数は2名まで)
B氏名(全参加希望者) C住所 D電話番号
※簡単なアンケートにご協力いただきます。
※受付は先着順、定員になり次第締め切らせていただきます。
※当日は予約時にお知らせする整理番号順にご入場いただきます。
※お申し込み時にいただいた個人情報は、本イベントの受講管理の目的でのみ使用し、参加希望者はこの目的での使用に同意したものとします。
※定員に達しなかった場合、当日受付をする場合があります。
※未就学児はご遠慮ください。
カンディンスキーの《商人たちの到着》とクレーの《グラジオラスのある静物》に基づいた本展オリジナルの特製ぬりえを、下記の日程でご来館いただいた方に差し上げます。類まれな色の感覚、造形の意識を追体験してください。
10月23日(月)、11月6日(月)、20日(月)、12月4日(月)、6日(水)
※各日先着400名様、お1人様1枚。種類は選べません。
※展覧会場内では着色できません。
ルオーの作品を使用した、当館オリジナルの特製切手を下記の日程でご来館いただいた方に差し上げます。
10月30日(月)、11月13日(月)、16日(木)、27日(月)
※各日先着250名様、お1人様1点。
担当学芸員によるギャラリートークを開催します。全5回。
10月22日(日)、28日(土)、31日(火)、11月9日(木)、24日(金)
いずれも午後2時〜 (予約・参加費は不要ですが、本展の観覧券が必要です。)
※混雑状況によってはスライドトークに変更します。
Bunkamuraザ・ミュージアム「オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」
2017年10月7日(土)〜12月17日(日)、または東京ステーションギャラリー「シャガール 三次元の世界」展2017年9月16日(土)〜12月3日(日)のいずれかの観覧券の半券のご提示で、100 円引で本展にご入場いただけます。また、本展の半券でも、上記2 つの展覧会に100 円引きでご入場いただけます。
(いずれもすべての入場区分。他の割引との併用不可)。
※1 枚につき会期中各展覧会1 回限り有効。
※休館日等、各展覧会の詳細は各展覧会チラシ、HP 等をご覧ください。
展示室: | 面積:333u 天井高さ:3.7m |
ルオーギャラリー: | フランスの画家ジョルジュ・ルオーの作品を常設展示。
ルオーは独特の太い描線、厚く塗り込められた絵の具、ステンドグラスを 想わせる光り輝く色彩で、 道化師や裁判官、聖書風景などを描き続けました。 当館の所蔵作品よりテーマ展示を行います。 (ジョルジュ・ルオー所蔵作品数:約230点) |
ミュージアムショップ: | パナソニック 汐留ミュージアムオリジナルグッズをはじめ、各展覧会に合わせた関連書籍、グッズなどを販売。 ショップのみのご利用も可能です。 |
報道関係者様:パナソニック 汐留ミュージアム 倉澤 電話:03-6218-0078
お客様:ハローダイヤル 03-5777-8600
関連サイト: http://panasonic.co.jp/ew/museum/