展覧会情報
2025年 - 2026年の展覧会
※展覧会名、会期は変更になる場合があります。
ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965
近代建築の巨匠であり優れた芸術家としての顔も併せ持つル・コルビュジエ(1887-1965)。本展は1930年代以降に手がけられた絵画、彫刻、タペストリーを展観し、芸術、建築、デザインが反応し合い統一体となる、その「諸芸術の綜合」の概念を明らかにします。またレジェ、アルプ、カンディンスキーといった芸術家たちによる作品との共鳴にも着目し、ル・コルビュジエがめざした「調和の時代」の理想的世界観を探ります。20世紀を創ったクリエイティブな頭脳の革新的な表現をご覧ください。
PARALLEL MODE
オディロン・ルドン ―光の夢、影の輝き
夢のような光と影が生みだす輝きを宿した幻想的世界を描いたオディロン・ルドン(1840-1916)。ルドンが活躍した時代の欧州では、技術革新が進み、また印象派などの新しい芸術潮流が次々と生まれました。伝統と革新の狭間で、ルドンは、木炭画や版画からパステル画や油彩画へと表現媒体を変えながら、独自の表現を築き上げていきます。本展は、岐阜県美術館のコレクションを中心とする約110点の作品により、近代美術の巨匠ルドンの豊穣な画業の全容をご紹介します。
ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの―「民藝」から現代まで
同時開催 ジョルジュ・ルオーの手仕事
陶芸は、絵画や彫刻など隣接分野と呼応しながら今日まで表現を展開してきました。本展では、色彩や質感、絵画的表現との関わりなどの観点から陶芸の本質を再考します。「民藝」から、伝統工芸、前衛陶芸、コンテンポラリーまで、日本の近現代陶芸史に残る名品や知られざる名作を横断しながら、同時代の海外作家による作品、陶芸と共鳴する油彩やドローイングも併せて展示し、新たな視点から陶芸の魅力をお楽しみいただきます。
ウィーン・スタイルビーダーマイヤーと世紀末
生活のデザイン、ウィーン・劇場都市便り
ウィーン世紀末とビーダーマイヤー時代、二つの時代の工芸とデザインを、銀器、陶磁器、ガラス、ジュエリー、ドレス、家具などを通してご紹介します。「ミニマルな形態」と「遊び心に満ちた装飾」という対照的な特徴がともにみられる、共通性のある両時代のモダンなスタイルを、対比や空間構成でお目にかけます。さらに、華麗な装飾のウィーン工房の作品群や、クリムトによる素描作品の展示、また女性の活躍にも注目しながら多面的なウィーン文化の魅力をお届けします。
美しいユートピア理想の地を夢みた近代日本の群像
イギリスの社会思想家、ウィリアム・モリスは自著『ユートピアだより』で暮らしと芸術の総合を唱えました。その思想が紹介された日本でも、「ユートピア=理想郷」は暮らしをめぐる理想と課題となります。そして近現代を通じあらゆる場所で、美術、工芸、建築など幅広いジャンルを結ぶ共同体が模索されました。20世紀の日本人の美しい暮らしを求める「ユートピア」と、そのゆくえを左右した人々の好みをたずね、かつての「来るべき世界」を振り返り、今日のユートピアを思い描く方法を探ります。