2009年の展覧会
ルオー収蔵作品展 色の秘密
Secret de couleur - from Rouault collection
2009年2月7日(土)ー3月22日(日)
「色彩の魔術師」とも言われるルオー。他に類をみない厚塗りと、明るく、それでいてこの上なく深い色を画布にのせた画家の色と技法へのこだわりを見つめ、絵の具にこめた画家の心の軌跡をたどります。収蔵作品《マドレーヌ》の修復報告も特集展示でご紹介するほか、新収蔵作品も初公開いたします。
ジョルジュ・ルオー
《マドレーヌ》 1956年
パナソニック電工汐留ミュージアム蔵
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2008
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ 恵みの居場所をつくる
William Merrell Vories as an Architect
2009年4月4日(土) -6月21日(日)
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880‐1964)は、日本近代建築史上、独特の存在感を放っている建築家です。1905年に来日した彼は滋賀県近江八幡を拠点とした伝道活動の傍ら、建築家としても活躍し全国各地で数多くの作品を手がけました。本展では、今なお色あせないヴォーリズ建築の魅力を、図面や写真、映像等で紹介します。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
《関西学院大学 時計台(旧図書館) 》
1929年
建築家 坂倉準三展 〈モダニズムを住む〉
JUNZO SAKAKURA Architect: Living in Modernism
2009年7月4日(土) -9月27日(日)
坂倉準三(1901‐1969) は、20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエの弟子として近代建築の精髄を伝える優れた作品を多岐にわたって残しました。本展はとくに住宅や家具に関する坂倉の仕事をとりあげ、和と洋、伝統とモダンの融合といった特徴に注目しながら、その今日的な意義を再検証します。神奈川県立近代美術館鎌倉と同時期に二部構成で開催する展覧会です。
坂倉準三 1956年
写真提供:坂倉建築研究所
タイル・アートの巨匠 ウィリアム・ド・モーガン
The master of art tiles, William de Morgan
2009年10月17日(土) -12月20日(日)
ウィリアム・モリスの同志として、19世紀英国の装飾美術界をリードし、陶器装飾の分野で才能を発揮した、ウィリアム・ド・モーガン(1839‐1917)を紹介します。エキゾチックな動植物のモチーフやイスラムの文様を、独自に開発したラスター彩で表現した作品などを一堂に公開致します。
ウィリアム・ド・モーガン
《扇形花文タイル》
1872-1907年
The De Morgan Foundation蔵