展覧会情報

2004年の展覧会

開館一周年記念 ルオーとイコン ~ 描かれた聖像 ~

2004年3月27日(土)~2004年6月13日(日)

フランスの画家ジョルジュ・ルオーは、深い信仰を基盤にキリスト教をテーマに多くの作品を残しました。
一方、イコンは東方正教会で用いられる礼拝用画像で、千五百年以上の伝統があります。本展では、絵画的な構図やテーマ、そしてその深い宗教性と強いメッセージ性からも多くの類似点が見られるイコンとルオーの作品に焦点をあてるものです。時代や国を超えて受け継がれる聖なる像、祈りの形を探ります。


建築家の流儀 中村好文 仕事の周辺

2004年6月19日(土)~2004年8月10日(火)

建築家として、おもに住宅の設計と家具デザインを手がけてきた中村好文。これまでを振り返ると、いつの間にか何をするのにも自分ならではの「流儀」が定着していたことに気がついたといいます。そして当然ながら、そのような「流儀」が、その流儀と等身大の仕事を生み出していました。みずからデザインした家具や模型・図面などを通して、市井の生活をこよなく愛する建築家・中村好文の「流儀」と「成果」を紹介する、親しみやすく愉しい展覧会です。


ルオー版画展 ユビュ爺の再生/ミセレーレ

2004年8月19日(木)~2004年9月12日(日)

「ユビュ」は傲慢なブルジョワや官僚主義、打算的な植民地主義、そして抑圧された人間の悲哀と生命力といった人間世界に渦巻く悪の化身を描いた物語です。ルオーにとっての最初の版画集で、暴れまわるような素早いデッサンが、人物の本質だけを捉えようとする画家の執念を物語っています。当館の新収蔵作品「ユビュ爺の再生」とルオー版画の最高傑作といわれる「ミセレーレ」全点を一堂に展示します。


小松義夫写真展 世界のおもしろ住宅

2004年9月23日(木)~2004年11月14日(日)

小松義夫は、世界中の住宅を長年にわたり撮影しつづける世界でも有数の写真家です。木材・泥・草・石で作られた家や、壁一面を鮮やかな装飾で飾った家、入口が屋根にある家、水に浮かぶ家…地域が変わり、住宅の形態が変わっても、そこに住まう「家族」の姿に変わりはありません。世界中どこに行っても、住宅は家族を包むあたたかな「うつわ」なのです。本展を通じて、地球に暮らすよろこびを身体いっぱいに感じてください。


煌めきのガラス絵 木田安彦の世界

2004年11月23日(火)~2005年1月23日(日)

ガラスの裏から左右逆に絵の具で描いていくガラス絵。日本の祭りや伝統の風物を木版画で表現し国内外で活躍する木田安彦は、ガラス絵を日本で初めて本格的に手掛け、芸術の分野に引き上げた第一人者です。
世界遺産や日本の伝統美を表現した作品や1メートル以上の大作、そして未公開作品などを展示します。煌めくガラス絵のダイナミックな世界をお楽しみください。