パナソニックインパルス50周年のシーズン
九州遠征で大勝スタート
パナソニックインパルスの2024年シーズンが始まった。記念すべきチーム創設50周年のシーズン、『ALL OUT』をスローガンに掲げ、悲願の日本一奪取を目指すインパルスの意気込みが爆発した初戦だった。
9月1日、台風10号が通過し真夏のような日差しが戻った春日公園球技場で行われたPLEIADES福岡SUNSとの開幕戦は、63対7でインパルスが大勝した。
第1Q、自陣25ヤードから始まった最初の攻撃は、相手の反則でいきなりシリーズを更新。さらにRB#19小泉誠実の短いパスを捕球した後のラン、QB#12荒木優也からWR#18桑田理介へのロングパスでリズムよくゴール前に迫り、RB#42立川玄明の2ヤードTDランで先制。直後の福岡SUNSの攻撃を守備が3ダウン&アウトでパントに追い込むと、激しいプレッシャーを浴びせてパントを蹴ることを許さず。DL#49清水友哉がパンターをタックルで仕留めてゴール前5ヤードの起点を攻撃に提供。これをRB#26藤本拓弥が一撃でTDランに繋げてまたたく間に2TD差とした。
インパルスの攻撃が初めて3ダウン&アウトになった直後には守備が活躍。福岡SUNSのロングパスをDB#25山元燿がインターセプト。自陣5ヤードから始まった攻撃は、WR桑田のリバースによるロングゲインを足がかりにゴール前に迫り、RB小泉のTDランで加点した。
第2Q以降は若手の活躍が目立った。自陣45ヤードから始まった攻撃機会には、WR#83山下宗馬のTDが反則で取り消しになったが、その直後に新人WR#88鈴木崇与へのパスで19ヤード前進。そして短いパスを受けたWR山下が再びエンドゾーンまで24ヤードを走りきってTD。その後2TDを追加して42対7で迎えた第3Q中盤には新人DB#32高橋拓也が相手のパスを奪ってインターセプトリターンTDを決めた。
攻守共に福岡SUNSを圧倒したインパルスは第4QにもRB#29牧田圭祐が2TDを追加して63対7の大勝となった。
ゲームMVPは前半、ビッグプレーでチャンスを作ったWR桑田が受賞した。
試合後コメント
ヘッドコーチインタビュー
ヘッドコーチ 高山直也
キッキングとタイムコントロールの部分ではしてはいけないミスが出てしまいました。いずれも試合でしか洗い出せない課題でした。若い選手たちも含めて全員が戦力なので、新人たちが活躍してくれたことはよかったと思います。一方で、そういう時に反則が出てしまったのが課題。次のSEKISUIに向けてまずは自分たちのフットボールを見つめ直すことが必要だと考えています。SEKISUIは初戦が延期になったので春のデータしかありません。まずは自分たちの今日の試合の振り返りをしっかりして改善点の洗い出しをしていきたいと思います。
選手インタビュー
DB#25 山元 燿
SUNSはパッシングが強いチームだったので、DB同士でコミュニケーションを重視して準備してきました。前半のインターセプトはうまくコミュニケーションをとれた結果でした。後半のインターセプトは、リターンができるように周囲をよくみて、味方の多い方に走っていきました。台風の影響で試合の開催が直前までどうなるかわからないという状況でしたが、主将の青根(奨太)を筆頭に、何があってもこの試合で先手をとろうと話していました。次のSEKISUIも優れたパス攻撃を持っている相手なので、DBで勝てる準備をしていきたいと思います。
選手インタビュー
DB#32 髙橋 拓也
ルーキー、しかもデプスも一番下だったので、絶対に外すわけにはいかないと思ってプレーしていました。インターセプトリターンTDはキャッチした瞬間にTDのことしか考えていませんでした。周囲の皆さんのブロックが良くてTDすることができました。インパルスはフットボールに真面目に取り組んでいる選手が多いチームだと思います。自分の持ち味のハードヒット、ハードタックルをアピールしていきたいと思います。次のSEKISUI戦はインターセプトリターンTD2つを目標にします。
選手インタビュー
WR#83 山下 宗馬
反則でTDが取り消しになりましたが、このシリーズは自分がTDを獲りたいと思っていましたので、結果的に自分のTDで締めくくれたので良かったです。初戦が遠征ということもあり、慣れない状況でしたが、そこは関係なく自分たちができることをしようというチームの方針に従ってしっかりやることを心がけました。得点は63点ですが、パスでとれた得点は少なかったので、今年はパス攻撃のインパルスをお見せしたいと思っています。決めきれなかったところをしっかり修正してSEKISUI戦に臨みます。
選手インタビュー
WR#18 桑田 理介
MVPはうれしいですが、TDはとれていないので、もう少し頑張らなければと思っています。毎試合、活躍しようと思って試合に臨んでいます。今日もオープナー(開始のシリーズのプレー)で、自分が活躍できそうなプレーがいくつかありましたので、それは絶対にものにしようと思っていました。チームの勝利はもちろんですが、自分が勝利に貢献するということを重要視しています。ライスボウル優勝に向けて、目の前の試合、1プレーがとても大事だと思っています。今日の試合もミスもいくつかありました。もっと精度を高めて、次のSEKISUI戦に臨みます。
ハイライト映像
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