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パナソニック インパルス:試合結果(ゲームレポート)

ゲームレポート
2024.6.7
2024年6月2日(日)
VS  富士通フロンティアーズ

神戸ボウル
王子スタジアム(兵庫・神戸)

パナソニック
インパルス

富士通
フロンティアーズ

13

-

3

0 1Q

0

3 2Q 0
7 3Q 3
3 4Q 0

インパルス春季最終戦を勝利で飾る
積年のライバルに2021年以来の勝利

6月2日、Hall of Fame Game第74回神戸ボウルが神戸市王子スタジアムで開催された。1952年に始まった神戸ボウルは、1990年の第40回大会から、日本のフットボールの普及・発展に貢献した人物を表彰するHall of Fame Gameとして位置づけられた。今回は元インパルス監督の田中正仁氏の殿堂入りが発表された。

関西学院大学アメリカンフットボール部で主将を務めた田中氏は1974年に松下電工(当時)入社と同時にインパルスを創部、初代主将を務め、1987年に監督に就任。1990年に初の社会人選手権制覇を達成。その後、総監督、部長を務めた他、日本社会人アメリカンフットボール協会でも長年理事を務めた。

試合はパナソニックインパルスと富士通フロンティアーズが対戦。日本選手権ライスボウルで三連敗を喫している好敵手に、春の集大成をぶつけたインパルスは13対3で勝利を収めた。

序盤から互いにパントを蹴り合う守備戦となったが、先にチャンスを掴んだのはインパルスだった。第2Q終盤、パスを捕球した直後の選手に対してDL#92有村雄也をはじめとするインパルス守備がハードヒットを浴びせてボールを弾き出すと、DB#22小平泰雅がリカバー。敵陣45ヤードからの攻撃機会を作った。この攻撃機会は富士通の反則に乗じてゴール前17ヤードまで進行。K#16佐伯眞太郎が34ヤードFGを決めて先制した。

DB小平は第3Q序盤、富士通に立て続けにパスを決められて得点圏に迫られた場面でもパスカットを決めるなど、随所に好プレーを見せた。

第3Q、富士通に同点FGを決められたインパルスだが、その直後から攻撃が奮闘。RB#42立川玄明のラン、QB#11小林宏充からWR#82當間義昭へのパスで立て続けにシリーズを更新し敵陣入ると、さらにRB#29牧田圭祐のランで三度シリーズを更新。敵陣35ヤード地点で第3ダウン10ヤードに追い込まれたが、RB#19小泉誠実がOLの作り出した走路を軽快に駆け上がって一気にゴール前13ヤードまでボールを運んだ。そして、小林からWR#83山下宗馬へのパスでゴール前2ヤードに迫り、最後は立川がTDにつなげた。

立川は第4にも24ヤード、18ヤードとロングゲインを連発してK佐伯(眞)のFGによる加点を演出。トータル12回走90ヤード1TDを記録してMVPを受賞した。

インパルスにとっては2021年秋季レギュラーシーズン第6節以来の富士通戦勝利。秋のシーズンに向けて価値のある一勝にできるかは、これからの取り組みにかかっていると言っていいだろう。


試合後コメント

ヘッドコーチインタビュー 
ヘッドコーチ 高山直也

今日の試合はするべきことをした上で勝利するということが目標でしたが、結果は60点といったところです。ターンオーバーバトルで勝てたこと、攻撃は後半で(二番手の選手も含めた)OLがしっかりと時間をコントロールできたこと、守備はボールにアタックすることができたことが良かった点です。若手やこれまで試合の出場機会があまりなかったメンバーも含めて、全員が絶対に勝つという意気込みを持って臨めたことは大きかったと思います。40点足りなかった部分は、スペシャルチームの出来と反則でリズムが崩れてしまったことです。我々の良い部分が消える要因になってしまったことも含めて、しっかり修正しなければならないと思っています。第4Qに立川がゴール前まで運んだところもTDを取り切れずにFGで終わってしまった。詰め切るべきところでしっかり詰め切ることができないと、ライスボウルでは勝てないと思います。秋に向けてコミュニケーションをもっと円滑にし、難しい状況での判断力をもっと向上していくことが課題だと思っています。

 

選手インタビュー
MVP RB#22 立川 玄明

今日は勝つことを一番大切にしていました。内容には満足はしていませんが、とにかく富士通に勝つことが今のインパルスにとって必要だと思っていました。MVP受賞はありがたいですが、今日はOLやRBユニットの皆が頑張ってくれて、たまたま僕が代表で頂いたという認識です。一応、春の目標は達成したとはいえ、このままではまた秋にやられてしまうのは目に見えています。今年はチームスローガンに『ALL OUT』を掲げています。ライスボウルで富士通に勝つために、どれだけやってもゴールはないと思って、準備していきます。

 

選手インタビュー
DB#22 小平 泰雅

今年はポジションリーダーをしています。ライスボウルで富士通に負けて悔しい思いをしたことがリーダーになった動機の一つです。今日は富士通に勝つという思いはもちろんですが、それよりも自分が挑戦したいこと、うまくなるために意識して取り組んできたことの実践に集中していました。タックルミスやコミュニケーションのミスもありましたし、マン・ツー・マンで負けている部分もありましたので、個々の能力をもっと向上させることが必要だと思っています。この春はDB内でのコミュニケーション、連携を深めることに取り組んできましたが、秋までにDBだけでなく、LB、DLとも連携を深めて、守備全体で一体となって止めることができるようにしたいと思っています。

選手インタビュー
RB#19 小泉 誠実

富士通戦にRBとして出場するのは今までほとんど経験がありませんでした。何としてもここで結果を残すために、少しでもチャンスがあったら物にしたいと思ってプレーをしていました。その気持ちを少しは出せたのかなと思っています。(第3Qのロングゲインは)OLの皆さんが走路を開けてくれたところを走って、1人・2人は守備をブレイクできましたが、走路が開いていない時は自分の力で突破できていませんでした。今年はトレーニング方法も見直して、1月から取り組んできました。これまでは春や秋のシーズン序盤には使ってもらえた一方で、強豪が相手になってくると出場機会が得られないことが続いていました。今年は大一番でもしっかりとチームに貢献できるように頑張ります。

 

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