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パナソニック インパルス:試合結果(ゲームレポート)

ゲームレポート
2024.5.23
2024年5月19日(日)
VS  エレコム神戸ファイニーズ

グリーンボウル
MKタクシーフィールドエキスポ(大阪・吹田)

パナソニック
インパルス

エレコム神戸
ファイニーズ

24 -

20

0 1Q

7

10 2Q 10
0 3Q 3
14 4Q 0

残り1分の大逆転。しかし、課題が多く残る勝利

5月20日、MKタクシーフィールドエキスポで行われたグリーンボウル、パナソニックインパルス対エレコム神戸ファイニーズの一戦は24対20でインパルスが辛勝した。

ボール所有時間はインパルスの19分18秒に対し、エレコム神戸は28分42秒、獲得ヤードもインパルスの308ヤードに対しエレコム神戸は429ヤードと、120ヤード以上も上回られる大苦戦だった。
インパルスの守備はランとショートパスを積み重ねたエレコム神戸の最初の攻撃機会に4分56秒におよぶロングドライブの末に先制TDを許して以降、エレコム神戸の攻撃を断ち切ることができなかった。

それでも勝負どころのビッグプレーがインパルスに勝利をもたらした。

3対17と2TD差をつけられた第2Qには、新人QB#11小林宏充のミドルパスに飛びついたWR#18桑田理介がタックルに向かってきた守備を振り切って捕球後のランによる64ヤードTDを挙げて反撃を開始した。17対20で迎えた第4Q残り1分に再び小林から逆転の21ヤードTDパスを受けた桑田は勝利の立役者の一人だったが、これらのTDの前後に勝負を分ける場面があった。

第2QのTDで10対17とした直後にエレコム神戸にロングパスを決められてゴール前36ヤード地点まで前進を許した。さらにエレコム神戸に短いパスを決められたが、最前線の位置から戻ってボールキャリアを追いかけたDL#13小村谷泰誠がボールはじき出して奪い、エレコム神戸の追加点のチャンスを奪った。

そして、第4Qの決勝TDの起点を作ったのは、パントリターナーのWR#83山下宗馬だった。エレコム神戸のパントは山下が構えた場所よりも短く蹴られた。しかし、山下は果敢にそのボールに飛び込んで、敵陣47ヤードからの好位置を獲得した。課題が多く残った試合ではあったが、攻撃・守備・キッキングの総合力で勝ち取った逆転勝利だった。

次の試合は6月2日、神戸市王子スタジアムで行われる神戸ボウル。対戦相手は1月3日のライスボウルで対戦した富士通フロンティアーズだ。


試合後コメント

ヘッドコーチインタビュー 
ヘッドコーチ 高山直也

エレコム神戸のQBのランをしっかり止めようと準備をして臨んで、守備からいこうと言ってきたのにやりきれていないところに今のチームの弱さが出てしまいました。攻撃、守備共に特にエフォートが弱い。当たり前のレベルを上げなければならないと思っています。チャンスは必ず来る、第4Qが勝負になる、と言っていたので、終盤まで浮き足立つことはありませんでした。山下(宗馬)のパントのキャッチは大きかったと思います。彼は練習から同じような場面でチャレンジをしていました。その姿勢があのプレーにつながったのだと思います。守備はターンオーバーを3つとる目標でしたが、1つしか奪えていません。そういうところがライスボウルで勝ちきれるかどうかに関わってくると思います。神戸ボウルまでの二週間はこの春のシーズンで一番大切な二週間になります。どれだけ自分たちが成長できるかにかかっていると思います。

 

選手インタビュー
WR#83 山下 宗馬

(パントのキャッチについて)できるだけ前で捕らないと、少し厳しい状況になるという考えはありました。もし、キャッチを見送ってしまうと、エンドゾーンまでの距離が伸びるだけでなく時間も流れてしまいます。この試合に向けた練習期間に同じような場面がりました。その時は飛び込んで落としてしまったのですが、その経験があったからこそ、どこまではキャッチできて、どこからはキャッチできないという基準ができていたので、パントの弾道を見た時に「これは行ける」と思えました。昨年は1年目で先輩たちについて行っていただけでしたが、今年はパートリーダーにも立候補して、自分から引っ張っていこうと思っています。今日の試合は苦しい内容でしたが、パスに関しては前回よりもよくなった手応えがありました。ここで立ち止まらず次の富士通戦に向けてしっかり課題を潰して勝ち切りたいと思います。

 

選手インタビュー
DL#13 小村谷 泰誠

この春はDLとしてランをしっかり止めるという目標を掲げてやってきました。OLとの勝負にもこだわってきたのですが、試合の中でいい結果を残すことができませんでした。ランストップの精度をもっと高めていかなければならないと思いますし、DLはパスラッシュと同じかそれ以上にランストップは見せ所だと思いますので、よりこだわって改善に取り組んでいきたいと思っています。(ファンブルフォースの場面は)あそこでTDを取られたら絶対にマズいという状況でしたので、後ろから追いかけた時にボールの確保が甘いのが見えたので狙いに行きました。次の富士通戦は春の段階ではありますが、ここまで時間と練習を積み重ねて作ってきた実力が問われる試合だと思います。今日出た課題をしっかり潰して、二週間、しっかり準備をしたいと思います。

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