パナソニック インパルス	VS	LIXILディアーズ
20	1Q	3
10	2Q	0
0	3Q	7
3	4Q	21
33	−	31

第4Ｑの壮絶な攻防を制し、残り時間1秒で劇的な逆転勝利！

　リーグ戦最終節。対戦相手であるLIXILディアーズは、4勝1敗とインパルスと同じ戦績である。
少しでも上位でのトーナメント進出をするために、どちらも負けられない試合だ。

強豪同士の激闘は終盤にもつれ、試合終了直前までどちらが勝つか分からないという、手に汗握る大接戦となった。

　前半。主導権を握ったのはインパルスだった。
ディアーズの最初の攻撃シリーズ、その2プレー目で相手QBが投じたパスを、DB#24竹内がインターセプト！
いきなりのビッグプレーで、敵陣11YD（ヤード）地点からの攻撃権を得ると、QB#8高田がWR#89小山へのパスを通し、残り4YD地点へ。
次のプレーで、再びWR#89小山へのパスが決まってタッチダウン!　7点を先制する。

ディアーズの反撃。インパルスの4thダウンパントをブロックして好位置からの攻撃権を得たが、
DL#58倉本のQBサックによりタッチダウンは奪えず、フィールドゴールの3点にとどまる。7-3。

だがすぐさまインパルスが突き放した。相手キックオフを、R#1ポリーが56YDのビッグリターン！
敵陣34YD地点から攻撃を開始すると、RB#41岩田のラン、WR#15頓花へのパス成功などで残り11YD地点へ。
最後はQB#8高田からのパスをWR#15頓花がエンドゾーン左隅でナイスキャッチし、タッチダウン。14対3。

さらに再び守備陣のビッグプレーが出る。相手パスをDB#19小原がインターセプト！
敵陣43YD地点から攻撃を開始すると、その最初のプレーでRB#33横田が中央を切り裂いて激走！
相手守備陣を振り切り、そのままエンドゾーンまで走ってタッチダウン。20対3。

第2Qに入っても、インパルスが加点する。自陣20YDから、TE#2岸本、WR#15頓花、WR#80柴田へのパスが次々と決まり、残り3YD地点へ。
最後はRB#33横田が走り込みタッチダウン。27対3。

さらに前半終了間際、DL#98梶原が相手QBに襲いかかりボールをファンブルさせ、DB#24竹内が押さえて攻守交代。
これをK#11佐伯（栄）のフィールドゴール成功に結びつけ3点を追加。30対3と、大きくリードして前半を終えた。

　後半。ディアーズが巻き返してくる。自陣28YDから、パスプレーを中心にダウンを連続で更新。
インパルスの反則などもあり、残り1YDまで進むと最後は#29丸田が走ってタッチダウン。30対10。

そして試合は第4Qへ。
ディアーズがまず自陣24YD地点からの攻撃で加点する。QB#9加藤のラン、#83石毛へのパス成功などで残り34YDとすると、
QB#9加藤が#11前田へロングパス。これが決まって一気にタッチダウン。30対17。

勢いに乗ったディアーズは、次の自陣20YD地点からの攻撃でも、QB#9加藤が投じたロングパスを#83石毛がキャッチし残り29YD地点へ。
さらに#2中川へのパス成功などで残り2YDとし、最後は#31岡部へのパスが決まりタッチダウン。30対24。

6点差とする。試合終了まで、残り時間は1分10秒。
ディアーズは次のキックオフで、オンサイドを選択するとこれを見事に成功させ、残り38YD地点からの攻撃権を得る。
するとQB#9加藤が#2中川へのパスを通し、一気に残り2YD地点へ。次のプレーで再び#2中川へのパスが通り、タッチダウン。30対31。
ついにインパルスは逆転を許す。

試合終了まで、残り時間はわずか52秒。絶体絶命の状況だったが、インパルス攻撃陣はあきらめていなかった。
自陣31YD地点から、QB#8高田が自らのランで前進、さらにWR#5木戸やWR#15頓花へのパスも決め、敵陣39YD地点へ進む。

この時点で残り時間は14秒。ここからWR#4高木へのパスを2度成功させ、敵陣21YD地点へ進む。

試合残り時間はわずか1秒になる。
インパルスは、K#11佐伯（栄）による38YDのフィールドゴールトライを選択。
両チームと観客が息を呑んで見つめるなか、佐伯がこのキックを見事に決める!　33対31。
まさに土壇場での再逆転で、インパルスが勝利した。

　劇的な勝利をおさめ、リーグ戦５勝１敗としたインパルス。
これにより、３位の成績でジャパンXボウルへのトーナメント戦に臨むことになった。
一戦必勝。一つ一つの試合に集中し、勝利を重ね、頂点へ向けて邁進していってほしいと思う。

ＪＸＢトーナメント初戦の相手は、アサヒビールシルバースター。
試合は11月13日（日）12時キックオフ。場所は万博記念競技場で行われる。