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監督からのメッセージ

パナソニック パンサーズ 川村 慎二監督


2016/17シーズンを、黒鷲旗の準優勝で締めくくったパナソニック パンサーズ。敗れはしたものの、決勝戦で見せた驚異的な粘りと闘志むき出しの攻防は、成長への大きな糧となった。川村慎二監督の就任以来、天皇杯(2015年)、V・プレミアリーグ(2016年)、黒鷲旗(2017年)と三大大会の準優勝が続く。もちろん誰一人現状に満足していない。リベンジの覚悟と準備は整った。2017/18シーズン、頂点のみを目指し、駆け抜ける。

昨シーズンを振り返って

川村監督

Vリーグ前半戦を首位で折り返すも、昨シーズンは主力選手のけがが相次ぎ、後半は思わぬ苦戦を強いられました。私が監督就任以来、掲げてきた「誰が出ても勝てるチーム」の真価が問われる機会だっただけに、巻き返しができず悔しくてなりません。

天皇杯、Vリーグファイナルで結果を残せなかった分、国内大会最終戦の黒鷲旗は意地を見せようと全力でくらいつきました。決勝トーナメントは6日間の連戦、チーム全員の力が結集しなければ戦い抜けない中、選手一人一人が最後まで奮起しました。特にJTサンダーズとの決勝は、2-1と追い詰められ迎えた4セット目。デュースで粘り続け29-30と、あと1点取られれば負けという瀬戸際から、闘志を前面に出した執念のプレーで逆転。ファイナルセットは一時リードを奪うも、勝負どころで幾度となくあったチャンスボールを得点に結びつけられず、逃げ切られました。土壇場から追いつき、互角に渡り合えたからこそ、悔しさは余計に募ります。「一つのミスが命取りになる」、選手たちは痛いほど身に染みたはず。ボールコントロールをさらに磨きあげ、悔しさを次シーズンにぶつけます。

土台となるフィジカル、連携力を強化

昨季と同じ轍(てつ)を踏まないために、まず取り掛かったのが土台となる体作り。長いシーズン、けがをせず最後まで戦い抜くためにフィジカル強化は欠かせません。6月から約2カ月間、筋力トレーニングと基礎体力向上を徹底的に行いました。ベテランもほぼ毎日「走り込み漬け」。練習量もこれまでよりも大幅に増やし、いつどんな時も最高のパフォーマンスを発揮できる強靭な体に鍛え抜きました。

プレーでの強化ポイントはサーブと、サイドアウト(相手チームサーブからの最初の攻撃)です。近年のデータから、サーブ、サイドアウト率が高ければ高いほどセット取得率も上がると言われています。昨シーズン東レアローズもサーブを武器にVリーグ優勝を果たしています。サーブは自分でトスを上げて打つ個人技ですから、選手全員にレベルアップを求めています。サイドアウト率を高めるには、サーブレシーブの精度が欠かせません。バレーの基本攻撃はクイック、レフト、ライト、バックアタックの4種類ですが、レシーバーがセッターの待ち構える位置に正確なパスを送ることで、攻撃のバリエーションがいくつも広がり、より破壊力のあるアタックを打ち込めます。


試合中、的確な指示を出す永野

安定したサーブレシーブは、リベロの活躍抜きに語れません。日本代表経験者の永野は、優れたレシーブ技術だけでなく、プレー中、後方から大声でアタック時のブロック枚数、レシーブフォロー位置など的確な指示を出し、攻守にわたり貢献しています。他の選手も永野のプレーをお手本にしてほしい。今季加入したリベロの伊賀は、永野にはないうまさがありますが、足りないのは声。練習中から「実況中継でもいいからコートの選手に分かるように声を出せ」と、指導しています。お互いが理解し合えれば、連携力が高まり、よりチームワークが固まっていく。サイドアウトはサーブレシーブ、トス、アタック、すべてが連携して初めて決まるプレーだと考えています。

「俺たちが主役だ」若手の奮起で勝利に加速


近畿6人制 準優勝

10月21日から始まるVリーグで波に乗り、まず12月の天皇杯を優勝すること。さらにギアを上げ、3月のVリーグファイナル、5月の黒鷲旗の頂点へ――勝利のプランを描いています。シーズンを通し、最後まで戦い抜くためには、実績のある選手が実力通りの活躍すること以上に、勢いを爆発的に加速させる若手選手の果敢なプレーが必須です。清水や福澤、クビアクに頼るのではなく、「主役は俺たちだ。俺たちの力で勝つんだ」「ベテランたちはコートの外に出ていろ」くらいの気持ちで良い。今年9月の近畿6人制バレーボール総合男子選手権大会は、関田をはじめ、渡辺、池田ら若手主体で準優勝。さらに今村、久原、兒玉が選出されたユニバーシアードは、レギュラーとして戦い銅メダルを獲得。自信を持ち、たくましくなりました。

あの選手に勝てないと思った瞬間に成長は止まります。どうすればコートに立てるか。体格やパワーで勝てないなら、ミスの少ないプレーや、ディフェンスなど、自分にしかない強みを磨き、生き残る術を自分自身で考えるべきです。セッター関田は、黒鷲旗決勝戦で見せたように、流れを変えるトスでどんな局面も打開してほしい。アタッカーの今村は思い切りのいいプレーと持ち前の明るさでチームに勢いを付けてくれるでしょう。1年目の選手も積極的に起用していきます。久原はサイドアタッカーながらディフェンスが優れていますし、機動力を生かしたクイック攻撃は兒玉ならではの武器です。真っ向勝負の激しいレギュラー競争の先に、「誰が出ても勝てるチーム」の実現に近づくはずです。

新キャプテン深津と
新キャプテン深津と清水

今シーズン、キャプテンにセッターの深津を任命しました。チームの司令塔であるポジションとして、若手とベテランの間の世代として、深津にしかできない鼓舞、けん引力に期待しています。そして、もう一人忘れてはならないのは清水。昨季後半からけがで出場できなかった分、今季にかける気迫は誰よりも熱い。オフシーズンはリハビリに黙々と励み、コンディションも順調です。練習量で言えば、今までのオフシーズンで1番ではないでしょうか。ここぞという場面で強気な精神力で強烈なアタックをたたき込み、雄たけびを上げるシーンを何度も見られるはずです。

私が監督に就任して以来、パナソニック パンサーズは、優勝まであと一歩という結果が続いています。「もう二度と悔しさを味わいたくない」、私も含めチーム全員が勝利に飢えています。来年迎えるパナソニック創業100周年は、チームに強い刺激と覚悟をもたらしています。気持ちは一つ。「一つでも多くタイトルを取り、勝利で花を添える」100周年を迎えた後、最初に開催される5月の黒鷲旗は、パナソニックの他のスポーツチーム、野球、ラグビーの先陣を切り一番乗りで優勝報告ができる絶好の機会。会社が新たな歴史のスタートを切る記念すべき年に、社員、ファンの皆さんと一緒に勝利の喜びを祝いあいたいです。


一つでも多くタイトルを!

チームスローガン「Team of Gladiators」を原動力に最後の最後まで激しく牙をむき、一直線で勝利の道を駆け抜けます。

(取材日:2017年9月20日)

どんな時も激しく牙をむき続ける
100年目の歴史のページに
勝利を刻み込むために

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