6月5日(月)から9日(金)の5日間、パナソニック ワイルドナイツは岩手県八幡平市で初の強化合宿を行いました。合宿の模様を主務の堺田がレポートします。
強化合宿
ワイルドナイツ今回の合宿のテーマは、「意思統一と戦略戦術の落とし込み」。日本代表組と、数名の選手・スタッフを除いたメンバーが合宿に参加しました。
4月よりチームトレーニングをスタートさせ、日々ラグビーをする土台作りを行っており、この合宿では、作った土台を上手くラグビーに結び付けられるようにしていく狙いもあります。
今回の合宿地である八幡平市は、「ラグビーワールドカップ2019」釜石開催の際の公認キャンプ地として立候補しています。昨年には、Dan Carter チャリティー フォー オールを開催し、500名以上の子どもたちを集めるなど、ワールドカップ成功に向けて、積極的な活動をしている自治体の一つです。
チームが八幡平市に到着すると、八幡平市観光協会を中心とした方々が、歓迎セレモニーを開催してくれました。チームの誰もが驚くような素晴らしい歓迎を受け、ラグビーを盛り上げ、ラグビーを通じて市を活性化させようという、八幡平市の方々の強い意思と熱意を感じました。
フィールドでのトレーニングは、名峰岩手山が見下ろす、美しい完全天然芝6面を擁する八幡平ラグビー場で、戦術確認を中心とした練習が行われました。ワイルドナイツでラグビーをする上で、戦術の理解はなくてはならないものです。時には、練習の流れを止めてでもしっかり理解することに重点を置き、理解度を高めた上で練習を繰り返し行いました。また、選手たちを5つのグループに分けて、度重なるミーティングや練習後のレビューを実施、コーチ主導ではなく、選手主導のチーム作りを念頭に合宿が進んでいきました。
合宿4日目には、釜石シーウェイブズさんとFWの合同練習を行いました。普段出来ない他チームとの合同練習に、多くの課題が見えた非常に良いセッションになりました。
フィールド外では、チームビルディングのプロのファシリテーターを招き、ゲームやエクササイズ、普段の生活ではあり得ない設定でのグループワークを行いました。選手たちはコミュニケーションを円滑にすることの大切さを実感。また、合宿最終日のグループ対抗のレースでは、山を登っての写真撮影や、岩手県に関する超難問のクイズまで、多種多様な課題に、選手たちも時には真剣に、時には笑顔で取り組んでいました。
宿泊しているホテルの施設も非常に充実。食事も栄養バランスが整っているのはもちろんのこと、プールやウエイト場など施設が素晴らしく、チームを作っていく上で非常に有効であったことは言うまでもありません。そして、設置されていたスカッシュコートには、プロ顔負けの実力を誇るロビー監督が、非常に満足した様子でした。
合宿を通じ、チームの意思統一と戦略戦術落とし込みの部分において、例年のこの時期にはない意識の高さを感じています。
今回の合宿実現に向けて、御尽力をいただいた八幡平市の田村市長、岩手県ラグビー協会の白根会長、ホテル安比グランドの多田様、八幡平市観光協会の海藤様及び、各関係各所の皆様には心より感謝申し上げます。
開幕まで3ヶ月をきりました。合宿関係者の皆様より、多大なおもてなしと温かい激励を受け、パナソニック ワイルドナイツがトップリーグ王者となることで恩返しができるように頑張ります。また、この八幡平市での合宿ができるように、これから始まるシーズンに向けてチーム一同切磋琢磨し、精進してまいります。