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ロッカールーム ~スペシャルインタビュー~

今回はチームの歴史を語るには外せない、大東文化大学出身選手のなかから、梶伊織選手、テビタ ツポウ選手、長谷川崚太選手に語ってもらいました。

左から:梶伊織、テビタ ツポウ、長谷川崚太
左から:梶伊織、テビタ ツポウ、長谷川崚太

― 今年の大東文化大学、調子良いですね。

梶選手

長谷川:22年ぶりのリーグ戦優勝です!!

:僕は今、パナソニック入社4年目で、僕が大東文化大学4年生の時に、元ワイルドナイツのコーチのヤギさん(青柳勝彦大東文化大学ラグビー部監督)が大東に入ってきてくれて指導してもらったんですが、その前年、僕が3年生でテビタが2年生、ハセ(長谷川選手)が1年生の時、その年の大東は低迷していて、2部との入替戦というところまでになっていました。

テビタ:その時の入替戦は、僕も出ていました。3人とも揃って出ていましたね。

:入替戦の時は、誰も口には出していませんでしたが、ヤバイかもという雰囲気はありました。モチベーションも低くて……。

長谷川:不安でしかなかったですね。しかもその試合も接戦で、相手は山梨学院だったのですが、山梨学院の調子が上がっている状態で。

長谷川選手

:山梨学院には、現日本代表のラファエレ ティモシー(コカ・コーラレッドスパークス)や、リオオリンピックの後藤輝也(NECグリーンロケッツ)とかいて強かったですね。入替戦にはなんとか勝ち、1部に残留して、僕らが4年になった時、やる気のあるキャプテンとヤギさんの指導もあってチームが変わりました。リーグ戦グループの強豪の東海大学に、8年ぶりか9年ぶりに勝つとか、そのあたりからまたラグビー部に対しての校内からの注目も上がったと感じました。その時の低迷からの変革が、今回のリーグ戦優勝への道の始まりだったのかなと思うところもあります。

― 3人の大東時代の関係性ってどうだったのですか。

:大東は上下関係があまり厳しくないです。思い返せば後輩の中でも僕は、テビタの代はテビタと、ハセの代はハセと仲が良かったですね。大東はみんな真面目ですが、そんななかでもハセとテビタは特別真面目でしたね。僕は御所実業高校出身ですが、外国人留学生という免疫はそれまでなくて。大東には各学年ともトンガ人留学生がいて、最初は怖かったですよ。でも、いざ試合で味方だったら、こんな頼もしいのがおるんかっていう覚えがありましたね。そのなかでも、テビタは無茶苦茶頼りになりました。ハセは高校(日本航空石川高校)の時に、一度練習に来てくれたんですが、その時にはもう、体が出来上がっていて驚きました。後から聞いた話だと、ハセは、他の有名大学からも注目されていたみたいですけど、高校の先輩でもあるテビタのことを尊敬していたので、テビタのいる大東を選んでくれたそうです。

― 長谷川選手はテビタ選手のどんなところを尊敬していたのですか?

テビタ選手

長谷川:プレーはもちろんですが、やっぱり私生活の部分で尊敬できることが多くて。例えば、高校の外国人留学生選手って、まだ高校生なので幼いところや、運動能力も日本人選手より優れているところもあってか、練習に真面目に取り組まないところもあったのですが、テビさんは真面目にやっていて、ラグビーに取り組む姿勢というのが一番尊敬できた人でした。本当に強い人なのに努力を怠らない姿勢に、自分もやらなきゃという活力をもらっていましたし、高校の時は親元を離れて、ラグビーも高校から始めたのでどうしていいか分からなかったのですが、目の前に凄いお手本にできる素晴らしい選手がいて、テビさんがここまでやるなら、自分もやらなきゃってさせてくれましたね。

― 2人がパナソニックに入ったのは、そんなテビタ選手の先輩である、梶選手を慕ってのことですか?

テビタ:……そういうところもあります!!(笑)

長谷川:それもありますが、ラグビーをしていて優勝の経験がなく、パナソニックは当時三連覇していたので、優勝の実感を味わいたくて入りました。

― 今シーズンのこれまでを振り返って、いかがですか?

テビタ選手 12月10日のサニックス戦で復帰

テビタ:怪我から1年3ヶ月、試合感覚が全くないなかでしたが、復帰できて良かったです。

長谷川:テビさんの怪我は、昨シーズン9月の近鉄戦でしたね。僕も出ていましたが、あれはヤバかったです。すぐに、これは重症だなと思いました。

:それまでテビタ、調子良かったもんな。

テビタ:12月10日のサニックス戦で復帰して、今は怖さも全然ないです。日本選手権に向けて準備万端です!!

梶選手 9月9日初出場試合でのトライ

長谷川:開幕2試合は出られませんでしたが、あとは全て出られています。去年は一年目だったので、試合に出ても手探りの部分もありました。大学と違って、パナソニックはサインプレーも多くて、それを覚えるだけでも大変で、付いて行くのに必死だったんですけど、今シーズンは去年の経験もあったので、結構気持ちに余裕もできて、去年より活躍したいという気持ちが強いです。

:自分、今年4年目で初めてトップリーグの試合に出させてもらったんですが、それまで、スポーツ選手がインタビューとかでよくあるような、「今まで関わってくれた方たちに感謝」とか、正直、あんまりピンと来てなかったんです。親に対してはもちろん感謝の気持ちは持っているのですが。でも今年初めて、コーラ戦(9月9日第4節)の時に出られたのですが、その時は嬉しかったのはもちろんなんですが、今まで教えてくれた人や先輩とかに感謝という思いが、ホンマしっくりきました。

― 今興味があることって何ですか?

:子どもが産まれて、今9ヶ月なんですが、毎日の子どもの成長を見るのが楽しみですね。ラグビーも仕事も、より頑張らなあかんと感じています。

長谷川:チームでバイクに乗ってる人が結構いるので、バイクに興味が湧いてきました。アメリカンタイプの、程よく大きいのに乗りたいです。オフに免許を取りたいですね。

テビタ:最近、サーキットを車で走りたいと思ってます。今のところ、モータースポーツのライセンスを取りたいというところまではないですが、もし実際にサーキットで走ったら、そうなるかもしれないですね。

:なんか、自分のオモロないじゃないですか!

― 最後の質問です。5年先の自分、少し先の自分って、どうなっていると思いますか? どうなっていたいですか?

9月9日フル出場の中、
力強いプレーをみせる長谷川選手

長谷川:やっぱり、ラグビーをしているからには日本代表になりたいという気持ちがあって、同じ社員でありながらラグビーをしている洸太郎さん(谷田部洸太郎選手)とかを見てると大変そうなんですけど、試合に出て活躍している姿を見ると、自分も影響されるというか、日本代表でやりたいなという気持ちがありますね。僕は今後も社員選手としてやっていきたいと思っているので、洸太郎さんのように、社員でも頑張ってずっとラグビーを続けてきたという姿を見てると、僕もそうありたいと思いますね。

テビタ:5年先までのことは考えていないのですけど、今やっていることを一生懸命、目の前のことをどこまでやれるか、どのレベルまでできるかを挑戦していきたい。ハセも言ってたけど、日本代表、その先でもスーパーラグビーとか、やれるところまでやりたい。そして人間的には、コリさん(ホラニ龍コリニアシ選手)のようになりたい。

:自分はいつまでラグビーをしたいというのはないんですが、社員選手なので、ラグビーか仕事、どちらかに偏った生き方ではなくて、ちゃんと両立できる選手でありたいです。近い目標としては三輪さん(三輪忠寛選手)。仕事とプライベートを上手に過ごされているように感じます。

(取材日:2017年12月20日)

プロフィール

梶 伊織
ポジション:CTB センター
生年月日:1992年1月30日
出身地:奈良県
テビタ ツポウ
ポジション:FL フランカー
生年月日:1991年9月26日
出身地:トンガ
長谷川 崚太
ポジション:LO ロック、FL フランカー
生年月日:1993年5月12日
出身地:千葉県

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