2021年6月29日にニュージーランドのStuffにヴィンス アソ選手の記事が掲載されました。
下記、和訳となります。
Super Rugby: Hurricanes midfielder Vince Aso to leave NZ for deal with Panasonic in Japan
ヴィンス アソ ハリケーンズから日本のパナソニックへ移籍
スーパーラグビー ハリケーンズのセンター/ウィング、ヴィンス アソは同じくチーフスの7番ラクラン ボーシェーとともに、日本のパナソニック ワイルドナイツと契約しました。現在26歳のアソは Stuff誌の取材に対して、将来の日本とサモア両国の代表の可能性について示唆しました。
アソは今季のBunnings NPCにおいて、ウェリントン代表でプレーした後、日本へ向けて出発します。アウトサイドバックスのアソと妻、1歳半の娘にとっては大きな決断となりました。2018年にはオールブラックス選出にあと一歩の所まで迫ったものの、直近2年は怪我に苦しんでいたアソにとって、選手としてのキャリアを ”リフレッシュ” する時期が来たと語っています。
「後悔はまったくありません。2018年は怪我さえ無ければオールブラックスに選ばれる位置にいましたが、今となっては仕方の無いことです。私は伝統の黒いジャージには届かなかったので、現在は自分や家族の将来について考えています。いつかは、日本代表かサモア代表になれたら嬉しいです。」
アソが日本代表の資格を得られるのは5年後です。オークランド生まれのセンター/ウィングは、いずれの国の代表になる事よりも、先にやるべき事があると語りました。
「現状はっきりとした考えはありませんが、両方の国の選択肢があると思っています。ただ、当面の目標は新シーズンのパナソニックで良いプレーをすることです。良いパフォーマンスを続けていく事が、次の契約にも繋がりますし、その先に日本代表やサモア代表のチャンスが訪れるかもしれません。」
アソは、今季のスーパーラグビーでシーズンの大半を欠場しましたが、先日ネイピアで行われたハリケーンズ対ウェスタンフォース戦で復帰しました。アソが怪我をしていない時のベストコンディションでの速さ、強さ、スキルは間違いなくテストマッチに匹敵するレベルです。ハリケーンズのセンター陣は、ラウマペもフランスへの移籍が報じられており、選手層は厳しくなるでしょう。
アソは昨年、モアナ パシフィカでマオリ オールブラックスと対戦しましたが、スーパーラグビーの新チーム候補に加入することは彼の選択肢には無かったそうです。
「パナソニックの条件があまりに素晴らしいものでした。ラグビーも充実していますし、家族のための環境も整っていて、私たちには最適でした。パナソニックこそが私たち家族にとってベストな選択肢でした。」
パナソニックでは旧知の選手達と共にプレーすることになるでしょう。元ハリケーンズのロック、マーク アボットや、若い頃に共にプレーしたラクラン ボーシェーもパナソニックへの加入が発表されています。
アソがロビー ディーンズ率いる2017年末のバーバリアンズにおいて、オールブラックスと対戦した際のコーチングが決め手となりましたが、ワイルドナイツのファミリークラブとしての評判にも心を動かされたと言います。
「パナソニックは家族を大切にする文化があると聞いているので、とても楽しみです。」
「私と妻にとって、もう1年オールブラックスに挑戦するか、引っ越すかは、大きな決断でした。ただ、今回の決断は私と家族にとって、リフレッシュして新しい環境でプレーするための最高の機会になると考えています。」
「早く国境が開いて、気軽に飛行機で行き来できるようになる事で、他の選手達も日本に行けるようになったら良いですね。」