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Associated Press(アメリカ合衆国)に福岡堅樹選手の記事が掲載

2021年05月21日

2021年5月18日にアメリカ合衆国のAssociated Pressに福岡堅樹選手の記事が掲載されました。
下記、和訳となります。

Medical career beckons for Japan rugby star Kenki Fukuoka

https://apnews.com/article/sports-asia-kenki-fukuoka-europe-japan-rugby-sevens-8177ad7f065141146801eb8eeeba98e0

ラグビー日本代表 福岡堅樹選手 医学の道へ

画像:福岡選手

日曜日に開催されるトップリーグの決勝戦で、世界のラグビー界で最も影響力を持つ選手が引退します。

ラグビー日本代表のウイング 福岡堅樹は医師としてのキャリアに歩むために、パナソニック ワイルドナイツとサントリーサンゴリアスの決勝戦を最後に引退し、自らのピークで選手としてのキャリアを終えます。

福岡選手は日本で開催されたラグビーワールドカップ2019を最後に15人制日本代表から引退し、東京オリンピックでの7人制日本代表を目指していました。しかし、オリンピックの延期を受け参加が難しくなりました。

2021年3月、見事順天堂大学医学部に合格し4月に入学しました。彼はトップリーグのシーズン終了までプレーし、28歳で選手生活にピリオドを打ちます。日本と世界のラグビー界の喪失の大きさを示すかのように、福岡選手は先週の準決勝でトヨタ自動車相手に3トライを挙げました。

福岡堅樹は日本ラグビー界のスーパースターであり、近年の日本ラグビー界の知名度と人気を飛躍的に高めました。トップリーグは現在世界中から現役の代表選手やトップ選手が集まって来ていますが、彼は世界のスター選手と比較しても遜色ない存在です。

彼はもともと、物静かで思慮深く、控えめな性格です。しかし、彼が日本ラグビーに与えた影響は計り知れません。日本がラグビーワールドカップ2019で準々決勝に進出した際には、スコットランド戦で2トライ、アイルランド戦で1トライを含む4トライを挙げました。

福岡選手は、爆発的なスピードとバランスの取れた走りで、どこの代表チームでもスター選手になっていた事でしょう。また、ラグビーファンの間では彼の謙虚さと笑顔が、更に彼の魅力を引き出しています。

若くしてラグビー選手としてのキャリアを終え、自国開催のオリンピックに出場する目標を諦める事は、どんな選手にとっても難しい決断であったと思います。しかし、福岡選手はその決断を冷静に受け止めていました。

「自分自身の人生だという事。自分が最初に置いた夢や目標からは挫折や変化もしていますが、その中で自分が後悔しない選択をして、目の前の事に全力で取り組み続けてきた結果が今の自分だと思います」と福岡選手はAP通信に語りました。

医学の道を志す事は、福岡選手にとって自然な選択でした。彼の父は歯科医であり、祖父は医師です。

「医者になりたいという考えは漠然と持っていました。祖父が医師だった事で医師への憧れが生まれました。まだどの分野かは決めていませんが、私の強みはトップレベルのスポーツを経験している事です。自分の経験を活かせる道に進みたいし、スポーツに恩返しをしたいです。」

日本で開催されたワールドカップは、彼のキャリアの中でもハイライトであり、日本が準々決勝に進出したスコットランド戦は個人的にも最高潮に達した試合だったと福岡選手は述べています。

「この日のために長い間準備をしてきたので、大きなプレッシャーがありました。世界中が注目していました。」

スコットランド戦は、甚大な被害をもたらした台風19号が発生した時期に開催されました。「試合の重要性が増しました。日本を元気づけるチャンスだった。台風も接近した中で、多くの関係者のサポートのお陰で試合ができて感謝しています。様々な事が重なり、日本ラグビーにとっても特別な試合になりました。」

福岡選手は、日本代表のキャプテンとして2015年と2019年のワールドカップに出場したリーチ マイケル選手をはじめとする選手達の貢献度の高さを強調しました。現在活躍している選手達の多くはキャリアのピークに差し掛かっており、次のワールドカップに出場できる可能性が高いため、日本代表は今後も成長していくと信じています。

「信念を持って戦う事は非常に重要であり、試合で勝てる事はその助けになります。個人としてもチームとしても、プレーする度に自分達の自信は高まります。私はラグビーワールドカップ2019の開幕前に怪我をしてしまい、100%の状態ではありませんでした。しかし、チームの他のメンバーと同様に、持てる力はすべて出せました」

福岡選手は、日本のラグビーが今後も発展していく事を期待しています。

「選手たちのレベルは上がっており、日本ラグビーのハードルは上がって来ています。今はトップの国々と戦える事もわかってきました。トップリーグの強さは間違いなくその一助になっています。」

オールブラックスのスタンドオフ ボーデン・バレットや、ロックのブロディ・レタリック、スプリングボクスのフルバック ウィリー・ルルー等と同じフィールドに立てる事は、とても素晴らしいことです。「日本ラグビーにとってとても素晴らしい事です」と福岡選手は語りました。

画像:福岡選手

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