Panasonic Sports

パナソニック スポーツ > 現在のページは、ラグビー > の中の監督からのメッセージのページです。

監督からのメッセージ

パナソニック ワイルドナイツ ロビー・ディーンズ監督


昨シーズンの雪辱を果たすため、リーグ戦序盤からボーナスポイントも積み重ねながら全勝街道を走る2017-2018シーズンのパナソニック ワイルドナイツ。
若いリーダーシップグループと、彼らを支えるベテランたち、そして次々と現れるフレッシュな才能。観る者たちを魅了する今シーズンここまでのチームの戦いと、いよいよ始まるプレーオフトーナメントに向けての意気込みを、リーグ戦最終節のヤマハ戦を控える12月20日に、ロビー・ディーンズ監督に聞いた。

プレーオフトーナメントに向けての意気込み

― 2015年以降から続くことですが、今年も日本代表やサンウルブズ組のチーム合流に時間がかかり、チーム始動時の練習参加選手が8人でした。それでもスロースターターと呼ばれるチームが開幕から全勝を守っています。まずはここまでのリーグ戦を振り返っていかがですか?

代表レベルの選手たち、サンウルブズの選手たちなど、インターナショナルレベルの選手たちが年々増えている我々にとって、選手たちのチームへの合流が遅れるというのはコンスタントなことで、そういった選手たちを迎え入れて新たなチームを作るということは、私たちに常に存在するチャレンジのひとつだと理解しています。

昨シーズンと比べて、その部分では間違いなく上手く行ったと感触を得てシーズンをスタートすることができました。

それは昨シーズン、日本選手権の決勝戦で負けてしまったこと、開幕4節のうち2試合負けてしまったこと、14人の初キャップ選手を使ったこと、そういった全ての経験が、今シーズンのこれまでの結果に全て繋がっていると理解しています。昨シーズンと今シーズンを比べれば、チームが大きな成長を遂げていると感じています。

キャプテン 布巻選手

シュン(布巻峻介選手)も、昨シーズンからキャプテンのとして役割を任せていて2シーズン目になり、今年は正式なキャプテンとして非常に良い仕事をしてくれていると思います。経験のある選手と上手く繋がり関係性を保ちながら、新リーダーとしてチームをひとつにする役割を、期待以上に担ってくれています。それと同時に、経験のある選手だけでなく、新しい世代のリーダーたちと一緒になって、このチームを引っ張っていくという姿勢を明確に打ち出してくれているところが、彼の素晴らしいところです。

シュンと一緒にリーダーシップグループを構成している選手たち、坂手、谷、笹倉、ポーコック、内田、彼らリーダーシップグループ全員が、キャプテンとして一緒にチームを引っ張っています。

― 今年はチームキャプテンが代わったシーズンですが、ゲームキャプテンは試合毎に違っていることがあります。

キャプテンというのは、ただの役職であってそれ以上のものではない。グラウンドに立っている選手全てがキャプテンとして常に責任のある決断、判断をして行く。そして一番大事なことは、チームにとって何が最善なのかを常に考えながら行動する選手たちが沢山いるチームが良いチームだと思っています。

リーダーシップグループがどれだけ上手く機能しているかということを証明するうえでは、毎週キャプテンが代わっても、チームの勢いを落とさずに常に一定のレベルの高いチームを作れているというのが、その裏付けになっていると思います。

あなたの最初の質問で、スロースターターという話があったけれど、今シーズンについては、初戦が雷による中断の影響で試合開始時間がずれ込むなど難しいスタートでしたが、そのうえでもこれまで、ボーナスポイントも一試合(サントリー戦)を除き全て獲得して全勝しているというところを見ると、今年は前例にないぐらいスロースターターではないシーズンだと思います。

 

これは選手全員のおかげだと思っています。どんな選手をどんな時にチームに入れても、彼らが常に同じ勢い、同じゲームの質を保ってくれる。週末のパフォーマンス(試合)というのは、一週間の練習を裏付けるものだと思っています。選手がグラウンド上で、ワイルドナイツとナイツに分かれて、常に練習のなかで競争し合っているというところが、今のチームの強みだと思っています。もちろん選手全員が試合に出場できるわけではありませんが、このチームに関わっている全員が、出場する選手のために何かができるということを理解していると思います。試合のなかで勝つことに自信を持って臨めるというのは、そういった練習にのみ与えられるのです。

― 今シーズンは、ハイランダーズ戦を皮切りに、7試合の熊谷開催がありました。

8月11日 ハイランダーズ戦

我々は、熊谷で行われる試合は全てホームゲームという感覚で戦ってきました。実際に熊谷出身の選手もいるので、我々にとってはホーム感のある良い試合だったと思います。ハイランダーズ戦に関しては、ニュージーランドのチームが相手という、普段と違う環境で試合ができたのは、選手たちにとっては刺激的だったと思います。試合序盤は相手がニュージーランドのチームということで、少し気後れしているところもありましたが、あのゲームから彼らは自信を持ってシーズンに入れたのではないかと思います。

 
TL10節 12月3日 vs NEC 試合会場:太田

自分たちの住んでいる地域のファンの前でプレーをするということは、選手たちにとってまた大きな意味を与えてくれたと思っています。実際に、太田でも熊谷でも連勝を続けているというのは、非常に誇らしい歴史です。その連勝記録を更新し続けることは、我々にとっては大変意味のあることだと思います。

― これから始まる日本選手権に向けて、どういった戦いになるのか、キーポイントはどこでしょうか。

間違いなくタフなゲームになると思います。リーグ戦13節の試合とは意味合いが違います。ひとチームが必ず泣き、ひとチームが必ず笑う。そういった意味で、試合の性質、やり方が変わってくると思っています。全てを一からスタートしなければなりません。

間違いなく、試合の強度がひとつ上がると思いますし、13節のリーグ戦を戦い、我々にとっても相手にとっても対戦相手を分析しやすくなる。相手の戦術を丸裸にすることができるゲームになるので、お互いに難しい試合になるだろうと思います。

かといって我々は、新しい何か、新たな戦術を作り出して、この大会のためだけに用意するということではなく、今までと同じ選手で戦わなければならないということを念頭に置いたうえで、自分たちの強みをいかに発揮できるか、そして、自分たちらしい試合をいかにできるかということがカギになると思います。

私たちコーチングスタッフのこれからの意図としては、フィジカル、メンタル、戦術、全ての面において、自分たちの選手をいかにマネジメントし、1月6日のセミファイナルにベストな状態で送り込むかということです。

(取材日:2017年12月20日)

ページの先頭へ