人と職場の健全な育成とブランドづくりに
貢献し続けたパナソニックのスポーツ
歩一会野球大会で優勝したチームと記念撮影する
松下幸之助(2列目中央)。1934年。
100年にわたる当社の歴史の中でスポーツは、社員の健康増進と親睦を図るツールとして、また人材育成や職場風土の醸成・ブランドづくりといった会社発展の重要な戦略として位置付けられ、貢献し続けてきました。
パナソニックとスポーツの関わりは、創業2年後の1920年(大正9年)に結成した社員の親睦会「歩一会」が起点となっています。「会社の発展には、全員が心を一つにしなければならない」との考えで創業者松下幸之助が起こした「歩一会」は、運動会、レクリエーション活動、文化活動などを積極的に行いました。昭和に入ると軟式野球が盛んになり多くのチームが結成され社内大会を開催しています。その後、第二次世界大戦時はあらゆるスポーツの開催は中止となりましたが、終戦2年後には早くもスポーツ大会を開く職場が出はじめ、1948年(昭和23年)には軟式野球の全松下チームが誕生。事業再建に向けた社員の意識向上を支えます。
1950年(昭和25年)8月、かねてからスポーツに高い関心を抱いていた松下幸之助は「スポーツ奨励の件」と記した社内通達を発信。「スポーツを通じて従業員の士気を高め、全体の団結を図るべく、社として施策を一元化し、社外にも名声を高めることが必要である」と表明しました。そして全松下軟式野球部を新たに組織して公認、当社は、スポーツの力を風土醸成とブランド構築に生かすことに踏み出します。
1951年(昭和26年)には、全国社内体育大会と称した松下電器グループ内対抗のスポーツ大会が始まります。これは1998年(平成10年)までの50年近く毎年開催されました。「松下版の国体」と言われるほど、レベルの高い競技内容で、創業70周年を祝う記念大会となった1989年(平成元年)には、アメリカやオーストラリアなど12に及ぶ国と地域からも参加があり、6500人規模のグローバル大会となりました。なお現在、全社のスポーツ関連イベントとして、2011年から「AJTA(競技玉入れ)」を導入しており、職場コミュニケーション・健康増進を目的に海外会社も参加する大会として継続開催しています。
1952年(昭和27年)、「健全な精神、健全なスポーツによって、健全な勤務へ」との考えのもと、本社組織として運動部が発足しました。そして、野球部は硬式に転身、バレーボール部(1951年)、バスケットボール部(1952年)が順次創設されました。1957年(昭和32年)には、スポーツ選手の採用を強化し、一致団結の風土づくりとチームの活躍によるブランド力向上をさらに推し進めようと、「体育委員会」を設置しました。初代会長には幸之助自らが就任し、ここに企業スポーツとして本格的な取り組みがスタートします。
※松下幸之助が社内報に連載したエッセーには、早くから活躍した野球部をテーマにした内容が度々登場しました。
「体育委員会」はその後、1994年(平成6年)に「企業スポーツ部」に改組し、2002年(平成14年)には「企業スポーツセンター」と名称変更する中、ブランドイメージ向上への旗頭として、「自立・自活」する存在になるべく取り組んできました。所属チームは一時、6つの競技がそれぞれに強さを誇っていましたが、サッカー部がガンバ大阪へと発展するなど時代の流れとともに変化も経験しました。
そしてこの2020年、当社でのスポーツの位置づけがさらに高まりました。10月1日、スポーツマネジメント推進室が発足し、パンサーズ、野球部、ワイルドナイツ、インパルス、女子陸上競技部を始め、社内の有力なスポーツチームを「パナソニックスポーツ」とのネーミングで、新たなスタートを切ります。パナソニックを代表するだけではなく、日本を元気に、世界の方々を笑顔にする存在として、さらに大きく成長することを目指し歩みを進めていきます。
頂点を目指し、感動を与えた
あの戦いがよみがえる
多くのプロ野球選手を輩出している「パナソニック野球部」、毎年、日本代表選手を送り出すバレーボール部(パンサーズ)・ラグビー部(ワイルドナイツ)に加えて、全国レベルで優秀な成績を収めているアメリカンフットボール部(インパルス)、女子陸上競技部(エンジェルス)に関して、創部から現在までの主な戦績を紹介します。
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1977 |
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1980 |
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1987 |
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1990 |
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1992 |
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2010 |
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2012 |
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2013 |
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2014 |
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2015 |
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2016 |
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2018 |
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2021 |
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