About Us企業情報
スポーツには関わる人々の心をつなぎ、夢と感動をもたらす底知れぬ力があります。パナソニックは、これまでオリンピック・パラリンピックの公式パートナーをはじめ、国内外でスポーツと様々な形で関る事でその力を強く感じてまいりました。
一方で、スポーツを存続させる難しさも味わってきました。70年以上前から、いくつものスポーツチームを保有してきた歴史には、誇らしい栄光もあれば、悔しい挫折もあったのです。
日本において企業がスポーツに求める役割は、社内の一体感醸成から、ブランドの広告効果、地域・社会貢献へと、時代と共に広がってきました。ただ一貫して、企業の働きかけは支援が中心であり、スポーツそのものの事業化は、難しいとされてきました。
2022年4月1日、この壁を越えるために、パナソニックスポーツ株式会社を設立しました。
誰よりもスポーツの可能性を信じ、スポーツに真正面から向き合う。チームの事業化を軸に、スポーツを中心とした街づくり、教育支援、パナソニックの技術との連携など様々な取り組みで、スポーツの価値を高め、その価値を表現していく。我々が目指すのは、スポーツがより強く自立した存在として、いつまでも輝ける未来です。この挑戦に、みなさまご期待ください。
パナソニック スポーツ株式会社
代表取締役 社長執行役員(CEO)
久保田 剛
会社概要
History
パナソニックのスポーツはこう育まれてきた。
100年にわたるパナソニックの歴史の中でスポーツは、社員の健康増進と親睦を図るツールとして、また人材育成や職場風土の醸成・ブランドづくりといった会社発展の重要な戦略として位置付けられ、貢献し続けてきました。
パナソニックとスポーツの関わりは、創業2年後の1920年(大正9年)に結成した社員の親睦会「歩一会」が起点となっています。「会社の発展には、全員が心を一つにしなければならない」との考えで創業者松下幸之助が起こした「歩一会」は、運動会、レクリエーション活動、文化活動などを積極的に行いました。昭和に入ると軟式野球が盛んになり多くのチームが結成され社内大会を開催しています。その後、第二次世界大戦時はあらゆるスポーツの開催は中止となりましたが、終戦2年後には早くもスポーツ大会を開く職場が出はじめ、1948年(昭和23年)には軟式野球の全松下チームが誕生。事業再建に向けた社員の意識向上を支えます。
1950年(昭和25年)8月、かねてからスポーツに高い関心を抱いていた松下幸之助は「スポーツ奨励の件」と記した社内通達を発信。「スポーツを通じて従業員の士気を高め、全体の団結を図るべく、社として施策を一元化し、社外にも名声を高めることが必要である」と表明しました。そして全松下軟式野球部を新たに組織して公認、スポーツの力を風土醸成とブランド構築に生かすことに踏み出します。その後、バレーボール、バスケットボール部など、全松下電器のスポーツチームとして公認する競技が次々に誕生していきます。
1951年(昭和26年)には、全国社内体育大会と称した松下電器グループ内対抗のスポーツ大会が始まります。これは1998年(平成10年)まで50年近く毎年開催されました。「松下版の国体」と言われるほど、レベルの高い競技内容で、創業70周年を祝う記念大会となった1989年(平成元年)には、アメリカやオーストラリアなど12に及ぶ国と地域からも参加があり、6500人規模のグローバル大会となりました。なお現在、全社のスポーツ関連イベントとして、2011年から「AJTA(競技玉入れ)」を導入しており、職場コミュニケーション・健康増進を目的に海外会社も参加する大会として継続開催しています。
1952年(昭和27年)、「健全な精神、健全なスポーツによって、健全な勤務へ」との考えのもと、本社組織として運動部が発足しました。そして、野球部は硬式に転身、バレーボール部、バスケットボール部が順次創設されました。1957年(昭和32年)には、スポーツ選手の採用を強化し、一致団結の風土づくりとチームの活躍によるブランド力向上をさらに推し進めようと、「体育委員会」を設置しました。初代会長には幸之助自らが就任し、ここに企業スポーツとして本格的な取り組みがスタートします。
「体育委員会」はその後、1994年(平成6年)に「企業スポーツ部」に改組し、2002年(平成14年)には「企業スポーツセンター」と名称変更する中、ブランドイメージ向上への旗頭として、「自立・自活」する存在になるべく取り組んできました。所属チームは一時、6つの競技がそれぞれに強さを誇っていましたが、サッカー部がガンバ大阪へと発展するなど時代の流れとともに変化も経験しました。
2020年、パナソニックにおけるスポーツの位置づけが進化します。同年10月1日、スポーツマネジメント推進室を発足させ、次の100年を睨んだパナソニックの事業の主軸として成長を図るべく、ワイルドナイツ、パンサーズ(現 大阪ブルテオン)をプロ化し、野球部を含めたチーム運営とともに、スポーツ事業に乗り出すことを表明、企業スポーツの枠を超えた取り組みが始まりました。
そして2022年4月1日。スポーツマネジメント推進室は事業会社化され、スポーツをコンテンツとする専門企業としてパナソニック スポーツ株式会社となりました。スポーツの持続的な発展を目指し、サッカーのガンバ大阪、ラグビーのワイルドナイツ、バレーボールのパンサーズ(現 大阪ブルテオン)、野球のパナソニック野球部、女子陸上のエンジェルスといった5チームを統合運営するとともに、スポーツ関連の新事業を手掛けます。
総合電機メーカーの発展を内側から支え続けたパナソニックのスポーツは、スポーツ分野のリーディングカンパニーとなり、日本のスポーツの成長発展をも担う存在となりました。
頂点を目指し、感動を与えたあの戦いがよみがえる
パナソニック スポーツ株式会社に所属する日本トップクラスの5つの競技チーム、ガンバ大阪、埼玉パナソニックワイルドナイツ、大阪ブルテオン、パナソニック野球部、パナソニックエンジェルスの、創部から現在までの主な戦績を紹介します。