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選手たちの礎を築いた野球人生での「忘れられない、あの試合」を紹介!
大学生活最後の試合は負ければ降格の重要な試合。

#1 上田隼也

相手は優勝候補。負ければ降格。
~2018年度東都大学野球秋季リーグ戦 「亜細亜大」対「東洋大」~

2021年06月01日

上田選手

大学4年生の時の秋季リーグ戦、最終カードでの東洋大学との試合は、これまでの野球人生の中でも特に忘れられない一戦でした。当時、リーグ最終カードを残して対戦相手の東洋大学はこのカードで勝ち点を取ればリーグ優勝。一方のわが亜細亜大学は勝ち点を落とせば最下位になってしまうという危機的状況でした。

東洋大学の先発ピッチャーは現横浜DeNAベイスターズの上茶谷投手、亜細亜大学は現千葉ロッテマリーンズの中村投手でした。両校ともに、その後プロ野球の世界に入って活躍する先発投手の投げ合いに、試合は緊迫した投手戦に。試合は1対1のまま9回裏が終了し、延長戦に突入しました。

10回から東洋大学は上茶谷投手に変わって、これまた現在ソフトバンクホークスに在籍する甲斐野投手が登板しました。試合が動いたのは亜細亜大学の攻撃12回表でした。ヒットと送りバントで2アウトランナー2塁のチャンスを作ると、この場面で代打に起用されたのは、この日初めてベンチ入りしたチームメイトでした。

画像:上田選手

その選手はチームの期待に応え、勝ち越しのタイムリーツーべースヒットを放ち、勝ち越し。最後は、その1点を次の回で守りきり、なんとか東洋大学から勝ち点を奪取。最下位を免れることが出来ました。そして、この試合で僕ら4年生は引退し大学野球生活を終えました。

亜細亜大学が所属している東都大学野球連盟は“戦国東都”とも呼ばれ、実力校がひしめき合う日本一レベルの高いリーグだと言われています。リーグ戦で最下位になれば2部リーグの優勝チームと、1部・2部入れ替え戦をしなければいけません。亜細亜大学は創部63年の歴史の中で2部リーグに降格したのは2回だけ。これは他のどの大学よりも少ない回数です。過去の先輩たちがつないできた1部のバトンを私たちの代で落とすわけにはいきません。なので、最終カードで東洋大学相手に勝ち点を挙げた時には、まるで日本一になったかのように全員が泣いて喜んでいました。私自身もこの試合には出場しており、本当に大きなプレッシャーがかかっていたことを覚えています。

画像:上田選手

そんな亜細亜大学での4年間は、これから先の人生では経験する事ができないようなことの連続でした。本当に苦しい事ばかりでしたが、今社会人になり改めて亜細亜大学での辛かった経験を乗り越えたことが生きていると感じています。

今シーズンは「外野手リーダー」という新たな役職にも就かせていただき、強いパナソニックにするために一層、頑張っていきたいと思います。皆さん、今後ともパナソニック野球部への応援、よろしくお願いします!

画像:上田選手
画像:上田選手
上田 隼也
・所属:インダストリアルソリューションズ社  人事センター デバイスソリューション人事・総務部
・球歴:高知高校-亜細亜大学
・プチ情報:ご存じの通り(?)ももいろクローバーZの大ファンでグローブには「モノノフ」の刺繍が刻まれている!
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