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選手たちの礎を築いた野球人生での「忘れられない、あの試合」を紹介!
「初」づくしの全国大会。ちょっぴりほろ苦くも、更なる成長に繋がったあの試合。

#34 榎本亮

初づくしの全国大会。完敗から得た教訓
~第63回全日本大学野球選手権大会 「佛教大」対「創価大」~

2021年05月25日

榎本選手

私が心に残っている試合は大学4年生の春の全日本大学野球選手権1回戦、創価大学との一戦です。それまで全国大会にチームの主力選手として出場したことがなく、とてもワクワクした気持ちで臨んだことをよく覚えています。

初めての全国大会での登板、初めての東京ドームのマウンド、初めての歓声、何もかもが初づくしの試合でした。

対戦相手の創価大学は、後に福岡ソフトバンクホークスにドラフト1位指名を受けた田中正義投手をはじめ、スターティングメンバーのほとんどが、大学卒業後、プロ野球か社会人野球に進んだほど、レベルの高いチームでした(多くの選手が近畿圏内の社会人チームに所属していることが後で分かりました)。

いよいよプレーボール! ところがわがチームは全員がずっと緊張しっぱなし。守備では1試合で8つもエラーをしてしまい、攻撃に至っては監督のサインミスまで飛び出してランナーを活かすことが出来ず、どこをどう探しても勝てる要素がない試合になってしまいました。

結果は4-0で完封負け。私自身は8回を投げて4失点の負け投手となり、不甲斐なさと悔しさでいっぱいの結果となってしまいました。しかし一方で、「チームも自分自身もまだまだ成長出来る、しなくてはいけない」と奮い立つような思いも沸きあがって来る、ある意味では良い試合でした。その具体的な視点は「どんな大舞台でも平常心で、いつもと同じようなプレーをする」という大切さ。まさに身をもって学ぶことが出来ました。大舞台でプレーをするための心構えを得たことは、社会人野球に進んだ今、都市対抗や日本選手権のマウンドでのピッチングにも生きています。

早いもので、この試合から7年が過ぎました。私は大学卒業後、パナソニックから声を掛けていただき、7年目になった今もまだ現役でプレーをしています。
大学4年生のあの時、全国大会での悔しい敗戦があったからこそ、今も常に高いレベルを目指して努力し、成長を続けられていると思っています。
まだ、現役でいられることにも常に感謝をしながらパナソニックの悲願である「都市対抗優勝」に向け、まだまだ全力で頑張ります!

これからも応援よろしくお願いします!

画像:榎本選手
画像:榎本選手
榎本 亮
・所属:インダストリアルソリューションズ社 人事センター デバイスソリューション人事・総務部
・球歴:京都学園高-佛教大
・プチ情報:最近の趣味は”キャンプ”というアウトドアな一面も!
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