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選手たちの礎を築いた野球人生での「忘れられない、あの試合」を紹介!
長きにわたってパナソニック投手陣を牽引する藤井聖太投手!今の藤井投手があるのはこの試合があったからこそ!

#15 藤井聖太

人生で初めて涙した試合
~平成13年度 高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント
「長曽根ストロングス」対「八島マリンズ」~

2021年03月16日

藤井選手

いつもご声援ありがとうございます。投手の藤井聖太です。
私が野球人生で思い出に残る試合は小学生の時、茨城県水戸市で開催された全日本学童軟式野球マクドナルド・トーナメントでの準決勝です。

私は大阪府代表の長曽根ストロングスに所属しており、準決勝で沖縄県代表の八島マリンズと対戦しました。試合は序盤から劣勢の展開が続き、最終回の7回裏ツーアウトランナーなし3-0でビハインドの展開。(学童野球は7イニング制)
そこから執念の連打で同点とし、延長タイブレークにもつれ込む試合となりました。
観客や父兄の大歓声を背に、ノーアウト満塁から始まる8回表はマリンズに2点を先取されます。

後がない、崖っぷちの延長8回裏。3番セカンドでスタメンの私からの攻撃です。
初球インコース甘めのストレート!思いっきり振り抜きました。会心の当たりが三塁線へ。
「これは抜けた!同点!」と思いながら、一塁に走り出したことを今でも鮮明に覚えています。

藤井選手

しかし、三塁手の横っ飛びによるスーパープレーで結果はダブルプレー。万事休す…。
結局、この回は一点返すに留まり5-4で敗戦しました。
小学生にして私は勝負の過酷さ、負けることの悔しさを、この試合で痛感させられました。そして人生で初めて試合後、涙を流しました。

その後、何度も無念であきらめきれない負け試合を経験してきました。しかし、小学生にして涙したこの試合の悔しさは今でもはっきりと脳裏に焼き付いています。

少年野球と社会人野球には一つの共通点があります。それは、「負ければ終わりの一発勝負」ということ。小学生にして、こうした勝負の厳しさを知ったことが、私が社会人野球選手として長く現役生活を続けることのできる礎を築いたと言っても過言ではありません。
思い返せばあの試合も、もう、20年近く前の話ですが、これからの社会人野球人生も「一戦必勝!」目の前の相手に全力でぶつかっていきたいと思います。

そして、もう一つこの試合から学んだ大切なことがあります。

それは、「家族への感謝」です。

大阪から大会会場である茨城への移動をはじめ、不慣れな地方で大会に出場するために、様々なサポートをしてくれた家族。その存在があったからこそ、貴重な経験が出来たのです。毎日、朝早くから夜遅くまで、私たちが全力で野球に打ち込めるようサポートをしてくれた家族に、私は心から感謝しました。

人生も野球も一人では何も出来ません。多くの支えがあったからこそ当時があり、今の私があります。目の前の相手に「全力でぶつかっていく気持ち」と「感謝の気持ち」を忘れずにこれからも日々精進します。

画像:藤井選手
画像:藤井選手
藤井 聖太
・所属:コネクティッドソリューションズ社 人事センター 総務部
・球歴:興國高-関西国際大
・プチ情報:10年目を迎え、投手陣最年長となった今も自慢のコントロールは投手陣トップクラス!
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