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2019年都市対抗の準々決勝JFE東日本戦。この試合は、私の野球への姿勢を変えるきっかけとなりました。
私はこの年、オーバースローから、サイドスローに近い投球フォームへの改造に取り組んでいました。田中監督や金森コーチから「腕を下げてみないか」との助言を受けての取り組みでした。
最初は感覚の違いに苦しみ、なかなか上手くいかず、正直、不安でした。しかし、毎日コツコツとトレーニングを重ねていくうち、一つひとつ出来る事が増え、徐々に公式戦でも登板の機会をもらえるまでになりました。
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そして遂に都市対抗野球大会準々決勝、対JFE東日本戦を迎えました。
入部4年目にして、初めて立つ東京ドームのマウンド。8回裏、2点ビハインドの場面でした。
正直に言うとこの時、「最初で最後の東京ドームのマウンドになるかもしれない」と考えていました。入社して3年間、良い結果を残せず、ずっとチームに貢献出来ずにいた自分。「来年も野球が出来るかは分からない」との思いを抱いていたのです。
「よし、それならば、後悔の無いよう全力で腕を振ろう」。マウンドの私は、だんだん腹が据ってきました。そして、バッターに全力で投げ込みました。人生初の150㎞を計測(正確かどうか、分かりませんが…笑)。こうした投球の連続で、気付けばこの回を無失点で切り抜けることが出来ました。
試合には惜しくも負けてしまいましたが、この時の経験から、オープン戦、公式戦に関係なく後悔のないように投げる。練習でもそうすることを意識するようになりました。翌シーズンの成長につながったことは言うまでもありません。
ここにたどり着くまで、4年の時間を費やしました。これからも気付きを生かし続け、今年こそ悲願の都市対抗優勝を手にしたいと思います!
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- 與座 健人
- ・所属:ライフソリューションズ社 人事総務部
・球歴:沖縄尚学高-関西国際大
・プチ情報:大学時代には侍ジャパン大学候補にも選出! - ⇒ 詳しいプロフィールはこちら