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今週のアスリートボイスからは特別連載企画!
選手たちの思い出の試合、どうしても忘れることの出来ないあの試合について語ります!
初回の今回はキャプテン法兼選手。法兼選手の忘れられない、あの試合とは…?

#10 法兼駿

【魔の9回】明徳義塾にとっての悪魔は俺だ。
2011年秋季高知県大会「高知高校」対「明徳義塾高校」

2021年1月25日

法兼選手

皆さんこんにちは!キャプテンの法兼です。
私が1番心に残っているのは、高知高校の4番キャプテンとして挑んだ、春の選抜甲子園出場がかかる四国大会、明徳義塾高校との試合です。
「打倒明徳」を掲げ、ついに顔を合わせた四国大会の準決勝。試合は、序盤からシーソーゲームとなり9回表で4対4の同点になりました。
わが校の攻撃は1番の堀尾が粘りセンター前で出塁。続く2番土居がきっちりランナーを送り1アウト2塁。3番岡崎がライト前に運び1アウト1.3塁…と、これ以上ないチャンスの場面で、4番の自分に打順が回ってきました。
打席に入る前、厳しい練習を共に乗り越えた仲間たちの顔が浮かび上がりました。
「・・・ここで打てば全員が報われる」。
1ボールからの2球目、全力で振り抜き、捉えたボールはライトポールに向かいぐんぐん伸びて、そのままライトポールに直撃!!
3点差をつける勝ち越しの3ランホームランです!
こうしてリードした3点をきっちり守って念願の「打倒明徳」を実現すると同時に、春季センバツ甲子園大会出場の切符を勝ち取ったのです。

法兼選手

ここに至るまで、決して順調だったわけではありません。
高校2年の夏の甲子園が終わり、新キャプテンとなった私は皆と春季センバツ甲子園を目標に「打倒明徳」を合言葉に練習に打ち込んでいました。当時は、全員がやる気に満ち溢れていました。ところが練習が厳しさを増していくにつれ、気持ちがついていかない選手がちらほら出はじめたのです。
「これなら練習しない方がいい。監督も必要ないんじゃないか?」。やる気の衰えを感じ取った監督が、練習終わりのミーティングに、こう投げかけました。
「はい。必要ありません」と一人の選手。監督は部屋を出ていき、次の日の練習にも来られませんでした。

「このままでは、勝てるチームになれない!」。僕は翌日、監督に選手の態度を謝罪し、「もう一度練習を見てもらえませんか?僕たちの思いは練習で表現します」とお願いする一方、部員、一人ひとりと話をしました。
「目標のために、この秋だけでもいいから一緒に頑張らないか?」と説得を繰り返し、本音のぶつかり合いを通じて、やっと目標を誓い合った初心に戻ることが出来ました。
そして監督に断言した通り、以降の練習では僕たちの本気を表し続けたのです。その結果実現した打倒明徳義塾と甲子園出場でした。

この経験で僕は、目標を達成するために大切なことを学びました。
それは「目標に応じた適切な努力の仕方がある」ということです!

現在、パナソニック野球部は「都市対抗、日本選手権日本一」を目指し活動しています。
・日本一になるために何が必要なのか
・どういった取り組みをすべきか
・日本一を取るキャプテンはどのような存在なのか
悩み、考え、挑戦しながら、目標を達成に向け全力で駆け抜けたいと思います。

皆さん、どうかパナソニック野球部への応援、よろしくお願いします。

画像:法兼選手
画像:法兼選手

写真引用元

高校野球ドットコム

画像:法兼 駿
法兼 駿
・所属:ライフソリューションズ社 経営企画部
・球歴:高知高-亜細亜大
・プチ情報:高校時代には明徳義塾高を相手に5打席敬遠を受けた経験も…
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