Panasonic Sports

パナソニック スポーツ > 現在のページは、野球 > の中の監督からのメッセージのページです。

監督からのメッセージ

パナソニック野球部 梶原 康司監督


「日本一」は、憧れや願いだけでは届かない。常に頂点を意識し続け、練習の一球に魂を込める――。パナソニック野球部は、2018スローガンに「Aggressive ――勝利への執念」を掲げ、奮い立つハートを前面に押し出す。1918年の創業から100周年を迎えたパナソニック、梶原康司監督は「大きな節目、今野球部に在籍していることを、選手もスタッフも意気に感じています。100周年にふさわしい成績を目標に、これまで培った力を大きく花開かせたい」と力を込める。

「日本一」を声に出し、選手に問いかける

会社にとってのメモリアルイヤー2018年、「日本一」を真剣に獲りにいく。それが、私たちの目標です。都市対抗野球と日本選手権の頂点は、もちろんこれまでも目標としてきましたし、選手の誰もが分かっていることです。しかし、今年は選手も「日本一」を口にして気持ちを一つにしていますし、私も緩んだプレーには「そんなんで、ほんまに日本一になれるんか!」と、練習やミーティングの場で問い続けています。いまだ立ったことのない都市対抗野球の頂点、近2年ベスト8で足踏みをしている日本選手権で頂点を手にするためには、強い意識と執念で挑むしかありません。

昨シーズンを振り返れば、試合の後半に連打を集めた逆転勝利がいくつもありました。投手もそのチャンスまで、じっと粘りの投球で耐えて勝利を呼び込んだ好ゲームです。技術は全体的にレベルアップしていますし、自信を持っていいはずです。そこから先は「勝ちたい」と思う気持ちを、どれだけ日本一に結びつけられるかです。「うまくなりたい」と練習する中で、常に日本一を意識する。日々、腹の底からグツグツとわきあがるぐらいに意識しなければ、日本一はつかめません。

2018年 野球部スローガン

選手が話し合って決めた2018年のスローガン「Aggressive ――勝利への執念」は、この意識そのものです。言葉は良くないかもしれませんが「コノヤロー! 絶対に負けない」と、いい意味で選手が熱くなっていると感じます。私はこうした気持ちを「ON-OFFのスイッチ」と呼んでいますが、まさに選手自らがスイッチを入れています。この1年はさらに、ワンランク上へ気持ちを引き上げてほしいと願っています。

「何が何でも」の意識

2017年 都市対抗2戦目

2017年を振り返るとき、大きなポイントだったのは都市対抗野球本大会の2戦目でした。東京ドームでたくさんのファンが声援をくださる中、1本のヒットも打てなかったノーヒットノーラン負けの試合です。この結果を、ただ悔しいで終わらせるわけにいかない。そのゲームはVTRで何度も見直しました。チーム全員で、自分たちに何が足りなかったのかと問いながら。大きな要因の一つは、監督である私の意識でもありました。「何が何でも打つ、打たせなければいけない場面」、その意識が欠けていたのです。

「バッティングは水もの。3割打てば良いバッター」といった言葉が、頭のどこかにあったかもしれません。そうじゃない、絶対にここで打たないといけない、そんな打席がある。その意識が私に足りませんでしたし、選手への意識付けもできていませんでした。就任以来、バッティングの技術を選手に植えつけ、個々のレベルアップも感じていました。しかし、肝心なところで私にも、選手たちにも甘さが生じたことが一番の反省材料です。

試合後、本拠地のベースボールスタジアムに戻り、監督室はもちろん、クラブハウスや部屋という部屋、全ての目に付く場所に写真を張り出しました。全イニング0、ヒット数も0のスコアボードの写真です。「全く何もできなかった試合、これで今のままではダメだと分かった。変わるしかない。前を向いて、練習をするしかない。日本選手権でファンの皆さんにその姿を見せよう。これは、チャンスなんだ」と選手に話しました。

経験が選手を強くする

2017年 スポニチ大会 法兼

昨シーズンの戦跡を振り返ると、2017年の序盤はスポニチ大会からルーキーの活躍が目立ちました。2試合連続のホームランを放った法兼、初先発のマウンドでわずか2安打の完封勝利をあげた吉川が、いいスタートを切りました。新人らしく、がむしゃらにやっているようにも見えましたが、その分だけ楽しみも大きい。長打力と出塁率のある3番バッターと、相手打者にリズムを取らせずに9回を投げぬく新人ピッチャーの台頭は、チームにいい刺激を与えてくれたと思います。

2017年 都市対抗予選 藤井(聖)

都市対抗の予選後半は僅差の試合が続きましたが、特に3試合目は印象に強く残っています。1-3でリードされながらもピッチャーの藤井が粘って試合をつくり、6回にたたみ掛けるような攻撃で3点を奪った逆転勝利。我慢のゲームをしてくれたと感じています。続くニチダイとの対戦は、0-0で8回に降雨コールドの再試合になり、翌々日に8-1で快勝しました。スコアレスに終わったその日は、安打が出ている中で1点が遠く、重いムードの試合でした。むしろ相手に流れをつかまれそうな空気感まであったのですが、そこを耐えて粘りきったところに、投手・野手ともに着実な成長を感じました。

雨の中でも堅い守備ができたのは、日ごろから練習で取り組んできた成果です。私たちは、昨年に降雨の中で守備が乱れ、8回に10点を奪われて逆転された苦い経験があります。

コーチやスタッフと練習前のミーティング

それからは、少々の雨は悪条件の練習だと降雨のゲームを想定してグラウンドに出てきましたし、全ては準備です。どんな条件になっても、経験があれば落ち着いてプレーができますし、日ごろ積み重ねた動作が試合に表れます。また、グラウンドの外でもコーチやスタッフと「どう練習するか、どう試合に入っていくか」を日々考えています。試合日程の間隔があいたときにも、ベストなメニューを組んで態勢を整える。失敗は繰り返さない、そう全員が意識しています。

苦しみ耐えた経験を自信に

都市対抗においてピンチを救った諸永

2017年、都市対抗本戦の1回戦も守備が光った試合でした。3-2で勝ったゲームで、スコアブック上は4番に座った柳田の打点が目立ちますが、私は内野のファインプレーが最も印象に残っています。もしも抜けていたら、ピンチが広がっていたところをショートの諸永が飛びつき打者をアウトにした場面です。ああしたプレーが出て、緊迫した僅差の試合で勝ちをつかみとったのは、チームが力を付けている証しです。「まず、われわれは守備のチームだ」と選手に言い続けてきましたが、そうした意識はしっかり定着してきたと思っています。

日本選手権に向けてのシーズン後半、私は「犠打ではなく、打って1点を取る」ことにこだわりました。選手権予選のニッセイに敗れた試合では、「あそこはセーフティ・スクイズでも良かったのでは」と言われた場面もありました。一死1、3塁。しかし、私が選手に求めたのは、絶対に打たなければいけない打席で、プレッシャーを跳ね返すことでした。結果は内野ゴロで、点は取れなかったのですが、その選手は日本選手権の本大会初戦で大きな役割を果たしてくれました。相手のヤマハに1点をリードされて迎えた8回、一死満塁から逆転スリーベースヒットを打った横田です。昨シーズン、彼はもがき苦しんだ選手の一人。不振に悩みながらも、シーズン最後の大事な場面で期待に応えてくれました。

大きな役割を果たした横田

同じように結果が出ていなかった泉も、2戦目でホームランと二塁打を打って勝利に貢献。中堅選手の成長がここに表れています。ぜひ、次につなげてほしいと思いますし、今年のキャンプを見ても中堅・ベテランの選手は、昨年よりも壁を乗り越えて確かなレベルアップを遂げたと見ています。キャンプでは「バッティングフォームを固める時期は今しかない。ボールを爆発させるつもりで振れ。なでるんじゃない。ボールをつぶすような力強いスイングで」と、バッター全員に伝えてきました。オープン戦の打席でもボールを強く捕らえていますし、自信にしてほしいですね。

Panasonicの誇りを胸に

ブルペンでの新人捕手

投手であれば「絶対にここは抑える」、打者ならば「絶対にここで打つ」といった試合での気迫。日ごろの練習からもそうですし、試合直前のウォームアップでも、こうした心構えで臨むことが大切です。試合前に少しでも緩慢な動きがあったり、声が出ていないようでは、1イニング目、初球から全力で戦う態勢とは言えませんし、「ノックから全力でいけ」と言い続けています。

2018年のルーキーは、内野手2人と捕手2人です。内野手2人は、いずれも長打力があって、これからが面白いと思っています。縮こまったりせずに、のびのびとプレーしてほしいですね。捕手もそれぞれが違うタイプですし、ピッチャーの新しい面を引き出してほしいと期待しています。プロ野球経験のあるピッチャー、金森の加入も楽しみです。彼はゴツゴツとした勇ましい風貌ですが、話し方が丁寧で私は初対面のときに「社会人野球に向いている!」と直感しました。豊富な経験をどんどん若い投手に教えてほしいと期待していますし、彼自身の投球もぜひファンの皆さまに注目していただきたいと思っています。

この場をお借りして、いつも応援をくださるファンの皆さまにチームを代表して感謝と御礼を申し上げます。創業100周年のパナソニック、この2018年に日本一の頂点に立ち、皆さまに恩返しをしたいと野球部は思いを一つにしています。今年刷新したユニホームは、白とブルーの2色にPanasonicの社名と100周年ロゴが際立つデザインです。練習着かと思うほどのシンプルさですが、「これでいい。飾り気のないシンプルなユニホームで、強いパナソニックを印象づけよう」と強い思いを胸中にたぎらせています。これまでの経験を大きく花開かせるために、2018年もどうか熱いご声援をよろしくお願いいたします。

(取材日:2018年3月5日)

自分の仕事を全うする、その一心で
ハートに火をともす。
「2018年、日本一」
全員が一つの頂点を見据える。

ページの先頭へ