「勝つ」ことへの「執着」が試されたシーズン
いつもご声援ありがとうございます。
今シーズンの活動を総括します。
“最強”かつ“最高”のチームを目指す
2024シーズンは9名の新人選手が加入。チームに新しい風を吹き込み、若手選手たちの成長に期待が寄せられました。ベテラン勢は若手選手を引き上げる役割を果たすことに注力、そして新たな歴史を刻むのだと「二大大会ともに優勝」を掲げ、2024シーズンのスタートを切りました。
調子の良さにばらつきがでたJABA大会
JABA大会では、日本選手権大会への出場切符をつかみ取るべく優勝を目指し、静岡大会・岡山大会・京都大会の3大会に出場しました。
4月の静岡大会は初戦で東海理化と対戦。試合はまさに乱打戦で、両チームの打撃が火花を散らす展開となりました。当チームは新人の小山翔暉選手が放ったホームランを含む10得点を挙げました。しかし、投手陣が踏ん張り切れず、最終的に10-15で敗戦。続く試合では、東京ガスとHonda鈴鹿にも敗北し、強豪チームがひしめく静岡大会での戦いは予選敗退という厳しい結果に終わりました。
岡山大会では、初戦の対戦相手であった航空自衛隊千歳が棄権したため、チームは思わぬ形で初戦白星となりました。次の伯和ビクトリーズ戦では6-0の圧勝を収め、チームの勢いは増していくかに思えましたが、強豪・Honda熊本との決勝トーナメント進出をかけた直接対決で力及ばず敗戦。予選敗退となりました。
最後は京都大会。初戦相手はシティライト岡山でした。序盤に先制点を奪い、流れをつかんだかに思えましたが、終盤に逆転を許し、初戦は黒星スタート。そして第2戦目は、強豪チーム・東芝と対戦。先制点を奪われリードを許す厳しい展開になりました。しかし、中盤に新人・坂下翔馬選手の逆転タイムリーが飛び出し、見事に逆転勝利。その勢いをもって挑んだ第3戦目では同じ近畿地区のミキハウスと対戦しました。先発の與座健人投手は粘り強い投球をみせます。しかし、打線が援護できず、完封負けを喫しました。
JABA地方大会は、いずれも決勝トーナメントに進出できず、悔しい結果となりました。
都市対抗出場権をつかみきれず
5月に都市対抗予選が開幕。昨年は第4代表決定戦で日本生命を破って本選出場を決め、一昨年の予選敗退の屈辱を晴らしましたが、今シーズンは第1代表での出場を目指そうと意気込みました。
迎えた初戦、相手は兵庫県警察硬式野球部県警桃太郎。チームは10得点を挙げ、次戦へ勢いづける試合となりました。ところが2回戦の日本新薬戦で相手投手の好投を前に打線が沈黙。悔しい敗戦を喫してしまい、第3代表戦に回ることに。そして対戦したのは昨年の予選で敗れたNTT西日本。序盤に先制点を奪い、流れはこちらに傾いていたと思われましたが、中盤で逆転を許すと、そのまま試合は終了してしまいました。
次は第4代表戦。ここで負ければ予選敗退が決まります。追い詰められたわがチーム。対戦相手には強豪、大阪ガスが待ち受けていました。同チームには昨年の都市対抗予選第3代表1回戦でサヨナラ負けしています。チームに強い緊張感が漂いはじめました。いよいよプレイボール。先発・榎本亮選手は4回に先制点を許すも、5回に久保田拓真選手の一打で逆転に成功します。観客席からは大きな歓声が上がり、チームに勢いが出てきました。ところが、6回に大阪ガスの猛攻にさらされ、再び逆転を許してしまいます。投手陣も踏ん張り切れず、最終的には3点差をつけられ、そのまま試合は終了。一昨年以来の、予選敗退が決定しました。
怒涛の93日間 目に見えて成長
念願の都市対抗初優勝を果たしたかった当チーム。しかし、今シーズンは本選出場さえ叶いませんでした。この結果を踏まえ、選手たちは何が足りなかったのか、何が必要だったのか、毎日のようにチーム全体でのミーティングを重ねました。
6月から7月にかけては、地道な基本練習に取り組みました。野手陣は打力向上を目標に掲げ、バットを振り続けました。投手陣は猛暑の中、体力面の強化に取り組み、トレーニングとランニングに時間を当てました。その結果、少しずつ成果が表れるようになりました。
7月中旬から8月にかけて行われたオープン戦では、11勝2敗1分けと大きく勝ち越し、試合を通じて90得点を挙げました。投手陣もフル回転の活躍で、與座・榎本の両エースに負けじと、若手投手が奮起し、成長を示しました。また、努力が実を結んだことで、チーム全体に自信が伺えるようにもなりました。
歯がゆさが残る日本選手権予選
いよいよ訪れた日本選手権予選。今年も本戦への出場が叶えば、29大会連続出場という偉大な記録が更新されることになります。チームに大きなプレッシャーがかかる舞台。都市対抗予選で敗退したこともあり、日本選手権の予選は特に重圧が増しました。
緊張感が漂う中迎えた初戦。対戦相手は関メディベースボール学院。打線は序盤から終盤にかけてもまったく手を緩めることなく、16安打20得点と圧巻のパフォーマンスを披露。厳しい練習の成果を発揮し、幸先の良いスタートを切りました。2回戦では三菱重工Westと対戦。今ドラフトで横浜DeNAベイスターズに1位指名された竹田祐投手が立ちはだかります。好投する竹田投手、わがチームはなかなか攻略できず抑え込まれます。與座・榎本・定本の3投手も粘り強い投球をみせましたが、結果、2‐1で惜敗してしまいました。
最後のチャンスである第3代表戦。ここで負ければ予選敗退になります。都市対抗と日本選手権のどちらも本選出場を逃したシーズンは、パナソニック野球部として一度もなかったこと。不名誉な結果は残すまいと奮い立つ選手たち。そして迎えたニチダイ戦は、攻守がしっかりと実力を発揮し、大差で勝利しました。続く大阪ガス戦では、全試合で登板している榎本と定本が好投を見せ、終盤までわずか1失点しか許さない堅実なピッチングを展開。最終回には劇的なサヨナラ勝利を呼び込みました。
ようやくたどり着いた代表決定戦。対戦相手は、2回戦で惜しくも敗れた三菱重工Westです。先発には定本拓真選手が登板し、6回まで安定した投球を見せました。しかし7回、先制点を許してしまいます。さらに打線は相手の継投に苦しみました。それでも最終回に無死1・2塁のチャンスを引き寄せます。ところがここで送りバントを失敗しダブルプレーとなって得点の機会を逃すと、試合はそのまま終了。選手たちの奮闘は実を結ぶことなく敗戦し、日本選手権本戦出場の連続記録も28回で途絶えてしまいました。さらにチームとして初めて、同じ年に都市対抗、日本選手権、の両大会ともに出場を逃すという結果となり、選手やスタッフ一同、悔しく歯がゆさだけが募ったままシーズは終了しました。
これまで支えてくださった全ての方々、ありがとうございました。
結果を残せず申し訳ない気持ちで一杯です。
来シーズンは二大大会への出場を果たし、都市対抗では『初優勝』を飾るため、さらなる成長を図ります。
どうぞ変わらぬ熱いご声援をよろしくお願いします。
2024年度 個人成績
個人成績は以下の通りです。
2024年度 パナソニック野球部 活動報告書 [356 KB]
■投手成績
公式戦 投手成績(都市対抗予選、都市対抗本戦)
二大大会以外 投手成績
オープン戦 投手成績
■打撃成績
公式戦 打撃成績(都市対抗予選、都市対抗本戦)
二大大会以外 打撃成績
オープン戦 打撃成績
