すまいの保険のコラム

【大雨特別警報とは?】警報とはどう違うの?

目次

    大雨特別警報とは、台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合に発表される警報です。特に警戒すべき災害によって、発表のされ方が異なります。近年、梅雨の季節は警報級の大雨や、その影響による災害が増えています。警報の種類がいくつかあることは知っていても、その内容の違いはなんとなくしかわからないとなると、いざというとき少々不安です。今回は、知っておきたい注意報・警報の違いや、警戒レベルについてご紹介します。

    気象警報・注意報についておさらいしよう

    気象警報・注意報には「特別警報(6種類)> 警報(7種類)> 注意報(16種類)」がある

    大雨特別警報 大雨特別警報は、台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合に発表します。特に警戒すべき事項を標題に明示して「大雨特別警報(土砂災害)」、「大雨特別警報(浸水害)」又は「大雨特別警報(土砂災害、浸水害)」のように発表します。
    大雪特別警報 大雪特別警報は、数十年に一度の降雪量となる大雪が予想される場合に発表します。
    暴風特別警報 暴風特別警報は、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により暴風が吹くと予想される場合に発表します。
    暴風雪特別警報 暴風雪特別警報は、数十年に一度の強度の台風と同程度の温帯低気圧により雪を伴う暴風が吹くと予想される場合に発表します。
    波浪特別警報 波浪特別警報は、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により高波になると予想される場合に発表します。
    高潮特別警報 高潮特別警報は、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により高潮になると予想される場合に発表します。
    気象庁「気象警報・注意報の種類」をもとに作成

    まず、日ごろ気象予報などで見かける気象警報・注意報についておさらいしておきましょう。気象庁「気象警報・注意報の種類」によると、気象に関する「特別警報」は図表の通り大雨・大雪・暴風・暴風雪・波浪・高潮の6種類があり、いずれも数十年に一度レベルの規模が予想される場合に発表されます。
    そのひとつ下のランクにあたる「警報」は、気象状況により重大な災害が発生するおそれがある場合に発表されるもの。特別警報と同様の6種類に「洪水警報」を加えた合計7種類があります。
    さらにひとつ下のランクにあたる「注意報」は、気象状況により災害が発生するおそれがある場合に発表されます。警報と同様の7種類に、雷・濃霧・乾燥・なだれ・霜などが加わり、合計16種類にも及びます。

    大雨特別警報は「大雨警報の基準をはるかに超える危険度の高さ」

    「数十年に一度しかない異常なほどの降雨量」に対して発表される

    大雨特別警報は「大雨警報の基準をはるかに超える危険度の高さ

    気象警報の中でも「大雨特別警報」は、台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合に発表されます。数十年に一度、つまり滅多に見られない異常なほどの降雨量で、その危険度は大雨警報の基準をはるかに超えるとされています。
    大雨は降り始めからの時間とともに危険度が増していきます。特別警報で大雨が「予想される」といっても、発表されるまでの間の降雨によって何らかの土砂災害や浸水害が「すでに発生している」可能性が極めて高い状況です。

    避難所への避難も危険、すぐに「今いる場所より安全なところ」へ

    大雨特別警報が発表された場合、例えば今いる建物を出て避難所へ避難することですら、既に危険が伴います。命の危険が迫っていると考え、今いる建物の2階以上に移動するなどして、直ちに身の安全を確保しましょう。
    こうした事態を防ぐためにも、大雨が予想される場合には注意報の段階から情報収集に努め、大雨特別警報が出る前に避難を済ませておくことが肝心です。

    洪水の情報は河川ごとの「指定河川洪水予報」で

    洪水の情報は河川ごとの「指定河川洪水予報」で
    出典:気象庁「指定河川洪水予報」

    河川の上流域での大雨や融雪によって下流で増水や氾濫が生じ、重大な洪水災害が発生するおそれがあると予想されるときには「洪水警報」が発表されます。しかし、洪水には「特別警報」はありません。
    洪水はそれぞれの河川の状況とも大きく関わるため、気象庁と河川管理者が共同して、河川の名前がついている洪水予報(指定河川洪水予報)を発表しています。つまり河川ごとに「氾濫警戒情報」、「氾濫危険情報」、「氾濫発生情報」が発表されているのです。注意報・警報だからと軽く見ず、近くの河川の洪水予報も併せてチェックすることを意識しておきましょう。

    警戒レベル5・大雨特別警報は「命の危険 直ちに安全確保!」

    警戒レベルから判断する住民がとるべき行動とは?

    警戒レベル5・大雨特別警報は「命の危険 直ちに安全確保!」
    気象庁「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」より引用

    首相官邸「防災気象情報と警戒レベル」によると、警戒レベルは「災害発生の危険度と、とるべき避難行動を、住民が直感的に理解するための情報」とされています。具体的には図の左端にあるように5段階に分かれていて、気象警報・注意報が紐づけられているのに加え、住民が取るべき行動や市町村の対応などもわかりやすく示されています。

    ちなみに、住民は警戒レベル4(高齢者等は警戒レベル3)までに、危険な場所から避難することが推奨されています。警戒レベル5に達するとすでに避難自体が命の危険を伴うため、その場にとどまった上でより安全な場所へ移動するよう示されています。そしてこれに相当する気象警報・注意報のひとつが「大雨特別警報」なのです。

    色分けを覚えておくともしもの時に判断しやすい

    色分けを覚えておくともしもの時に判断しやすい

    内閣府「大雨の警戒レベルをわかりやすく伝えるための
    5色の配色について紙面上の推奨配色(CMYK値)を定めました」をもとに作成
    ※避難情報等の名称は、「避難勧告等に関するガイドライン(平成31年3月)」のものを記載しています。

    大雨の警戒レベルには、その危険度がわかりやすく伝わるように図のような特定の配色が用いられます。気象庁などが直接発表する情報ではもちろん、ニュース番組の気象情報や、気象情報アプリなどでも大雨の警戒レベルはこの配色を使って状況説明が行われるのが一般的です。
    あらかじめ配色と、大まかな避難情報や自分の取るべき行動を紐づけて覚えておくとよいでしょう。危険が迫り、落ち着いて情報収集するのが難しいような状態でも、直感的に状況を判断できる可能性が高まります。

    警報や注意報が出たらまずは対策や避難をしておいて、結果的になにも被害がなくても「それはそれでよかった」と考えたいものです。「この地域は大丈夫」「うちは○○だから問題ない」などと高をくくって対策を怠っていると、取り返しのつかないことにもなりかねません。日ごろから情報収集に努め、いざというときどう行動するかを考えながら備えておきましょう。

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