ペットの保険のコラム

愛犬にとって危険かも?
押さえておきたい、与えてはダメな食べ物・よい食べ物

愛犬にとって危険かも?押さえておきたい、与えてはダメな食べ物・よい食べ物

目次

     人と暮らす犬にとって、身近に潜む危険の一つが「食べ物」です。人間にとっては体によい食べ物であっても、犬にとっては害になることがあります。愛犬にとって危険な食べ物はしっかり把握しておきましょう。また、ドッグフード以外に犬が食べてもよいもの・いけないものを把握できていれば、手作りのごはんやおやつに挑戦してみても良いかもしれません。

    犬も人と同じものを食べてもいいの?

     食べ物は愛犬とのコミュニケーションにも活用できます。しかし、犬と人では消化吸収の仕組みや必要な栄養素などが異なるため、人間にとっては無害な食べ物でも、犬に与えるとお腹を壊したり、致命的な中毒などを引き起こすことがあります。どんな食べ物が危険なのか知っておくことは飼い主さんの義務といえるでしょう。
     今回ご紹介する食べ物は一例です。愛犬の体質や健康状態によっても変わってきますので、初めての食べ物を与えるときは、飼い主さん自身で調べたり、かかりつけの獣医師に相談したりしましょう。

    与えてはいけない食べ物の例

     ここで紹介する食べ物や飲み物は、犬の体重や体質によって、ごく少量でも命に危険が及ぶ可能性があります。間違って与えたり、人の食事を誤食したりしないように注意しましょう。また、人間用に味付けされた食べ物は、塩分や糖分、油分等によって犬の身体に負担を与えるため、食べさせないようにしてください。
     万一口にしてしまった場合は、早めに動物病院へ受診してください。適切な処置・治療のために、いつどんなものをどのくらい食べてしまったかをできるだけ正確に獣医師へ伝えましょう。

    ちょっと目を離した隙に人の食べ物を食べてしまうことも少なくありません。犬が届くところに食べ物を置かないようにしましょう。

    ちょっと目を離した隙に人の食べ物を食べてしまうことも少なくありません。犬が届くところに食べ物を置かないようにしましょう。

    ・長ネギ、タマネギ、ニンニクなど
     犬に与えてはいけない食材として有名なネギ属は、少量でも中毒症状を起こす可能性があります。血尿や嘔吐、貧血などの症状が現れることがあるため、誤食した場合は必ず獣医師に相談しましょう。ネギの入ったスープの汁やタマネギの皮等にも注意が必要です。

    ・チョコレート、ココア(カカオを含む食品)
     カカオを含む食品はネギ類と並んで犬にとって危険な食べ物です。体質によっては少量でも中毒を起こし、けいれんなどのショック症状が現れたり、場合に寄っては死に至る恐れがあります。

    ・ナッツ類
     油分が多いナッツ類は消化が悪く、下痢や嘔吐を引き起こす可能性があるので与えないようにしましょう。特にマカデミアナッツは中毒症状の恐れがあり、ピーナッツなどはマグネシウムが多く、結石の原因になることがあります。ナッツ入りのパンやお菓子にも注意が必要です。

    ・ぶどう、レーズン
     腎障害など引き起こすことがあります。少量でも重い症状に繋がることがあるため、口にした場合は動物病院で診察を受けましょう。お菓子やレーズンパン等の誤食にも注意が必要です。

    ・肉・魚の大きな骨
     鋭くとがった骨が食道や胃を傷つける可能性があります。フライドチキンの骨などを食べてしまわないよう気をつけましょう。また、目を離した隙に、キッチンのゴミを口にしないように注意が必要です。

    ゴミ箱や食卓からの「盗み食い」による誤飲・誤食が起こらないよう、飼い主さんがしっかり対策しましょう。

    ゴミ箱や食卓からの「盗み食い」による誤飲・誤食が起こらないよう、飼い主さんがしっかり対策しましょう。

    ・エビ、貝類、イカ、タコ
     生のエビや貝類は避けましょう。ビタミンB1欠乏症を引き起こす恐れがあります。イカ、タコは消化が悪く犬には向かない食材です。

    ・牛乳
     犬は牛乳に含まれる乳糖を分解できないことがあり、お腹を壊す恐れがあります。またアレルギーの原因にもなるため与えない方がよいでしょう。

    ・ミネラルウォーター(硬水)
     硬水にはマグネシウムなどのミネラルが多量に含まれており、尿結石などの原因になる可能性があるため避けた方が良いでしょう。普段は水道水かペット用の飲料水を与え、外出先で水を買う場合は軟水を選びましょう。

    ・アルコール類
     お酒は絶対に与えないようにしましょう。下痢や嘔吐の他、意識障害を引き起こし命に危険が及ぶこともあります。加熱してもアルコール分が残ることがあるため、手作りごはんの材料としても使わないようにしましょう。

    ・カフェイン類
     コーヒーや日本茶、ウーロン茶等にはカフェインが含まれており、お腹を壊したり、尿失禁やけいれんを引き起こすことがあります。水分補給は水で行うようにしましょう。

    ・添加物としてキシリトールを含む食品
     精製されたキシリトールは血糖値の低下や肝障害を招く恐れがあります。ガム等のお菓子に含まれているため、誤食に注意が必要です。

    ・その他刺激物
     香辛料などの刺激物は消化不良の原因になることがあります。栄養価も高くないため、犬に与える必要はありません。

    与えてもいい食べ物の例

     犬にとって栄養のある食べ物を紹介します。体質によってはアレルギー反応が出る場合や、消化不良を起こす可能性もありますので、そこは注意が必要です。不安がある場合や、食後に異変が起こった場合は獣医師に連絡しましょう。
     また、単品では栄養が偏るため、ドッグフードにトッピングするか、おやつとして少量を与える、手作り食の材料として取り入れるなど工夫しましょう。調味料での味付けは不要です。

    健康的でバラエティに富んだ食事は、愛犬にとっても楽しみの時間になるでしょう。

    健康的でバラエティに富んだ食事は、愛犬にとっても楽しみの時間になるでしょう。

    ・肉類(鶏肉、豚肉、牛肉、ラム肉など)
     人が食べるような肉類は食中毒予防のため、特別な事情がない限り加熱して与えるようにしましょう。脂分が少ない部位を選び、油を使用せずに茹でる、蒸す等の調理法を選んでカロリーが高くならないように気をつけてください。鶏ささみや鶏胸肉がおすすめです。

    ・フルーツ(バナナ、リンゴ、イチゴ、メロン、カキ、モモなど)
     リンゴやバナナなどのフルーツは犬が好みますが、糖分が多いので量に注意が必要です。また、種は必ず取ってから与えましょう。なお、いちじくやプルーン、ブドウ(レーズンを含む)は中毒を引き起こす恐れがあるため与えてはいけません。消化が悪い柑橘類や、糖分が多い人間用のドライフルーツも避けるようにしましょう。

    ・お米等の穀類
     穀類は量が多いと消化不良などの原因となるため注意が必要です。適切な量であれば、手作りごはんとして、お米に肉と野菜を加えて煮込み、おじや状にして与えると水分補給にもなります。

    ・野菜(ブロッコリー、にんじん、キャベツ、トマトなど)
     ブロッコリーやにんじん、キャベツなどの野菜は基本的に加熱して少量を与えましょう。食べさせてはいけない野菜(ネギ類など)は与えてはいけません。ほうれん草のようなシュウ酸を多く含む野菜にも注意が必要です。過剰摂取すると尿石症などの原因になる可能性があります。

    ・芋類
     サツマイモを好む犬は多く、市販の犬用おやつとしてもよく見かけます。家庭で調理する場合は、オーブンで乾燥焼きにしたり、レンジで蒸したりした手作りおやつが手軽です。糖分が多いため、少量にとどめるようにしましょう。

    ・納豆・豆腐
     高タンパク、低カロリーの納豆や豆腐はトッピングにも手作りフードにも使えます。ただし、大豆はアレルギーを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

    参照元:
    「最新版犬の家庭の医学」(共立製薬編、石田卓夫監修/幻冬舎/2015年)
    「愛犬のための食べもの栄養辞典」(須崎動物病院医院長・須崎恭彦著/講談社/2011年)

    手作りのごはんやおやつにチャレンジ

     市販のドッグフード(総合栄養食)は栄養バランスを考えて作られており、フードのみでも十分に愛犬の健康維持は可能です。しかし、犬の体質や病気によっては将来的に市販フードが合わなくなり、食事の工夫をする必要に迫られる可能性もあります。今のうちに手軽なレシピから試しておくと、いざという時に役立つかもしれません。手作り食のメリットやデメリット、犬の栄養学、正しい手作り食の作り方を理解したうえでチャレンジしてみましょう。

    手作りのメリット・デメリット

     手作りのメリットは、新鮮な食材を使用できることと、原材料が正確に把握できることです。また、できたての食事は味も香りもよく、愛犬が喜んでくれるため、飼い主さんも満足感を得ることができます。
     デメリットは栄養バランスの維持・管理が大変難しいことです。犬が必要とする栄養素は人間とは全く異なる上に、本記事で紹介した食べ物を含め与えてはいけない食材が多数あります。また、保存が利きにくいことや持ち運びしにくい点も挙げられます。

    おやつも手作りできます。添加物がなく安心できる反面、カビや腐敗に気をつける必要があります。

    おやつも手作りできます。添加物がなく安心できる反面、カビや腐敗に気をつける必要があります。

    手作りごはんは、しっかり勉強してからトライ

     手作りごはんをあげるときは、犬の栄養学について一通り学んでからにしましょう。また、専門家が書いたレシピ本を参考にしたり、かかりつけの獣医師に相談するなど、多角的に情報を得ることが大切です。

    正しい知識で、豊かな食生活を

     良かれと思って与えた食ベ物が、愛犬にとっては有害な場合もあります。万が一、愛犬が危険な食べ物を口にしても、正しい知識があれば、必要な対処法が見えてきます。また、愛情を込めてごはんやおやつを手作りすることは、飼い主さん自身の満足感にも繋がり、愛犬の健康について理解を深めるきっかけとなるのではないでしょうか。

    注:この記事は、2021年5月にアクサ損害保険のホームページで紹介された内容です。

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    引受保険会社:
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