まだ世の中に存在していない
新しい価値をつくり、届ける。

商品企画

佐藤 日奈子
1998年入社/工学部 建築学科卒
写真:佐藤日奈子

私は、める。

Begin

日々の生活や家事を
より快適にするために。

これまでのキャリアのなかで、集合住宅に提案する商品の納まりやプラン検討、設計事務所への提案をはじめ、いろんな業務に携わってきました。現在はバスルームの商品企画を担当していますが、数度の異動を経て、さまざまな経験をするなかでも決して変わらなかったのが、人が健やかで快適に過ごせる空間を実現したいという思いです。
母が共働きで仕事と家事を両立する姿を見ていたので、その思いは特に強く抱いており、ハウジング業界を志した理由のひとつでもあります。私自身、2度の産休と育休を経て、母の大変さを身をもって知ることができました。自分が手がける仕事やその成果は、家事に追われる世の中の人をより快適にできるものだと強く感じています。これからも自分の仕事が社会に及ぼす影響を自覚しながら、自分自身の役割を果たし続けていきたいです。

私は、める。

Master

挑戦の末、形にした成果が
絶対的な正解とは限らない。

バスルームの快適さを実現するキーとなる主な要素は、掃除のしやすさや入浴のしやすさ、デザイン性の高さなどです。2016年に発売した「オイルヴェール酸素美泡湯」はそのいずれでもなく“全身の保湿・美容”をキーとした商品でした。
化粧用オリーブオイルを微粒化させ、微細気泡と併せてお湯の中に分散させる商品なのですが、開発段階では、オイルの投入方法や素材の選定等に苦労しました。さらに「バスルーム×美容」という価値の訴求方法や、薬事に関わる効能の宣伝の難しさにも現在進行形で頭を悩ませています。
バスルームに求める価値は年代性別によって千差万別で、オイルヴェール酸素美泡湯が求められる価値のひとつであることは間違いありません。ただ、その価値をさらに発展させていくべきかどうかについては、世の中のニーズや今後の事業性、収益性に基づいて、慎重かつ客観的に判断する必要があります。どれだけ苦労して形にした商品であれ、それが社会に求められ続けるか、会社に長期的なメリットをもたらすかどうかは、また別問題なのです。

私は、える。

Respond

固定観念にとらわれず
未知のアイデアを模索する。

ユーザーの方に「家の中で掃除をするのが嫌な場所」をテーマにアンケートを取ると、結構な頻度で上位に来るのがバスルームです。湯垢や石鹸垢でたちまち汚れるうえに、掃除の際には体が濡れてしまうなど面倒が多い。こうした世間の声を聞くと、やはり日常的な家事のハードルを下げる商品が求められていると感じます。ですが、単に掃除のしやすさを謳う商品はたくさんあるので、まだ世の中の人が気付いていない、より先にある価値を探し、商品として形にしていければと考えています。
漠然とですが、バスルームを子どもの教育に活用する方法を構想していて、例えばお風呂掃除をゲーム感覚でできる仕掛けができれば「家事の削減と教育に役立つバスルーム」なんて商品価値を生み出せるかもしれません。目先のことや既存の常識にとらわれず、長期スパンでこれからも新しい価値の創造に取り組み続けていきます。

私は、える。

Question 今後、取り組みたいことを
教えてください。

私は若い世代の社員の育成を求められている立場でもあります。そのため、これまでどおり商品企画に携わりはするものの、私自身はあくまでフォローに徹しながら、若い世代を主役にして企画や育成に取り組んでいきたいです。将来的に若手が中心となって企画や開発を引っ張っていける状況になれば、この会社の未来はもっと明るいものになるはずです。

私は、する。

Question 社内で尊敬している人を
紹介してください。

新入社員時代によく飲みに行っていた先輩であり、今では上司の酒井部長です。以前、酒井部長が「世界中の人が貧富の差に関係なく、いつも清潔に気持ちよく、用を足せるようにしたい」と言っていたのですが、まだ実現はされていないと思いますが、アラウーノの企画者として、一歩ずつ実現に向けて、進められています。有言実行を体現しながらも、自由に楽しそうに仕事をする姿を見る度に「自分もこうありたい」と感じます。

写真:酒井武之
酒井 武之

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