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2021.11.08

『バイオフィリックデザイン』から得られる効果とは|実は多くの理にかなったオフィス緑化

『バイオフィリックデザイン』から得られる効果とは|実は多くの理にかなったオフィス緑化

近年様々な企業で導入が進む「オフィス緑化」。
オフィスに植物を多く取り入れることで、自然的で開放感のある空間を作り出すだけではなく、空気清浄の効果、加湿の効果に加え、オフィスで働く人々へのリラックス効果も得られ、非常に合理的な施策として導入する企業が増えてきています。

“見た目”のためだけではないオフィス緑化

観葉植物を置いたり、人工芝を敷いたオフィススペースを作り、レイアウトにこだわったオフィス空間を生み出すことはずっと以前から行われてきました。
これまでオフィスに緑を置くことは、主に装飾のための風合いが強く、“見た目”という点に重点が置かれがちでしたが、近年ではその認識が少しずつ変わりつつあります。
植物のもたらす効果が、オフィスで働く人々にとって非常に良い効果があることが分かってきたためです。そのため、造花ではなく、自然に生きる植物を、より大きな規模で導入することに積極的な企業が増えてきています。

あらゆる分野で注目される『バイオフィリックデザイン

1980年代にエドワード・O・ウィルソンとスティーヴン・R・ケラートによって提唱された『バイオフィリア』は『人間には自然とつながりたいとう本能的欲求があり、自然と触れ合うことで健康や幸せを得られる』という概念のことです。
この考えを元に考案された『バイオフィリックデザイン』という空間デザインの手法は近年さまざまな場面で積極的に取り入れられ、人々にリラックスできる快適な環境を提供しています。日本ではスターバックス表参道ヒルズ店がこのバイオフィリックデザインを採用した店舗をオープンし話題となりました。

※参照:プレスリリース

さらに、この店舗設計で興味深い点は、単に植物を置いただけではなく、空間内の“光”を演出することにも注力している点です。店内の中央に外の天気と連動した“波紋”を光で映し出す装置を設置しており、“植物を置く”といったことだけにとどまらず、“自然環境を作る”という考えのもとに空間を作り出している点が大きなポイントとなっています。
このことからもバイオフィリックデザインにおいては空間における“光”のマネジメントも重要な要素であり、人のリラックス環境には欠かせないものだということが分かります。

とはいえ、世界中の大半のオフィスが燦燦と降り注ぐ太陽の下にあるわけではありません。むしろその逆の状況であることが多く、自然光が取れないといったオフィスも数多くあると思います。
そんな環境に対しても、バイオフィリックデザインを実現するための製品が開発されており、オフィス環境の改善に社会的な注目が集まっていることが窺えます。

このような『バイオフィリックデザイン』の考え方は、多くの時間を過ごし、集中状態、ストレス状態といった局面に向かいあうことも多いオフィスで働く人々にこそ重要とされており、近年では実際に多くの企業がオフィス環境の向上に積極的に動いています。

『天窓Vision』
自然光が取れない閉鎖的な場所に対し、天窓のデジタルコンテンツの動きと連動し、映像、カラー照明、音の連動により、自然の中にいるような開放感、リラックス感、デライト感を演出、空間のホスピタリティ向上を狙います。
※参照:プレスリリース

植物が生み出すプラスの効果

『緑があると、なんとなく落ち着く』という人は多いと思います。同時に多くの人があまり意識していないのが、植物が実際に人に与える心理的・科学的な効能だと思います。
植物がもたらす具体的な効果を見てみましょう。

心理的ヒーリング効果

普段コンクリートの都市に囲まれた私たちは、植物を身近に感じたり、触れたりすることで普段では味わえないすがすがしさや安らぎを得ることが出来るとされています。

眼精疲労対策

植物の「緑色」は人間にとって目の疲れを癒したり、大脳皮質の働きを活性化させる効果があると言われています。

マイナスイオンを増やす

植物から新しい水滴ができるときには、水滴に接する部分が空気分子からプラスの電気を奪い取る事により空気分子はマイナスに帯電し、空気のマイナスイオン化を起こしてくれます。植物から発生しているマイナスイオンには鎮静効果や安定効果があります。

空気をきれいにする

観葉植物には室内の建材などに含まれる微量のホルムアルデヒド・キシレン・トルエンなど、人間にとって有害な化学物質を吸収してくれる作用があり、恒常的に空気清浄の働きを助けます。

湿度を保つ

植物は光合成をすることで二酸化炭素から新鮮な酸素を作り出す働きをしてくれます。
また、室内に観葉植物を置くことで、根から水を吸い上げて葉から蒸散させるため、室内湿度の調節を行ってくれます。

オフィス環境への効果
オフィスの景観向上/オフィス気温の調整/空気清浄効果企業のイメージアップ

人への効果
心理的ヒーリング/疲労度の軽減/ストレスの緩和/生産性の向上

オフィス観葉植物でおすすめの植物

【パキラ】

大きな5枚の葉、みずみずしく、色あざやかな緑の葉が特徴的で、観葉植物の中でも特に人気の高い定番の観葉植物です。室内で育てることができるもののなかでも特に寒さや乾燥、病害虫に強く、耐陰性もあるため、非常に育てやすく年間を通じて観賞を楽しめます。 パキラは「金運を運ぶ発財樹」ともされており、ビジネスシーンでは開店祝い、開業祝い、移転祝いなどの贈り物としても大変人気のある観葉植物です。

【モンステラ】

非常に人気のある定番の観葉植物。丸みを帯びた葉に深い切れ込みが入った葉が特徴的。耐陰性に優れ、直射日光が当たらない環境でも健やかに育ちます。
病気や害虫に強く、かなり強い耐寒性を持っており、丈夫で育てやすいうえに、耐陰性ももちあわせているので場所をあまり選ばず、水やりの頻度も少なくて済むためオフィスに非常に向いた観葉植物だといえます。

【サンスベリア】

上へと伸びる細長い葉が特徴のサンスベリアは空気清浄効果の高い植物といわれ近年人気が高まっています。葉の模様がトラのしっぽを連想させることから「トラノオ(虎の尾)」と呼ばれることもあります。暑さと乾燥に強い性質があり、育てやすい植物ですが、極端な寒さや過度な水やりは避けなければなりません。(冬場10℃以下になると休眠状態に入るため、冬場の水やりはほとんど必要ありません)適度な日当たりを好むため、直射日光をさけた日当たりの良い場所か、明るい日陰に置いてあげるのが良いです。

【カポック(シェフレラ)】

美しい緑色の幹や茎、丸みを帯びた葉が特徴的な観葉植物。基本的に太陽の光を好む性質がありますが環境順応性が高く、耐陰性も強く寒さにも強いため丈夫で育てやすい観葉植物として知られています。また、乾燥にも強いため、こまめな水やりが必要ありません。

オフィス緑化を導入するには

非常に多くのメリットが挙げられるオフィス緑化。自然植物を多く取り入れることはリラックス効果だけではなく「オフィス気温の調整」や「空気清浄効果」といった機能的な側面からも理にかなったものですが、大規模な緑化の導入にはそれなりの手間もかかるのも事実です。水やりや、落ち葉処理など細かいメンテナンスも必要になってきますが、近年ではオフィス緑化をパッケージ提案、維持管理も行ってくれるサービスも増えてきています。

さまざま働き方が進んでいくであろうこれからの時代、従業員がいきいきと働ける環境を作りあげることは企業の生産性・競争力向上にも直結すると考えられます。
『バイオフィリックデザイン』に基づいた“オフィス緑化”が生み出すメリットを最大限に活かしていくことも経営のポイントなのかもしれません。

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