健康経営

2021.05.28

これからの時代に求められる【健康経営】の課題と解決策とは?

これからの時代に求められる【健康経営】の課題と解決策とは?

今回は、経営的な観点から従業員の健康管理を考える「健康経営」の課題と解決策について解説します。従業員の健康は企業経営に影響を与えるため、心身を健やかに保てるように取り組むと企業の成長にもつながるのです。

健康経営のメリットや事例も併せてご紹介しますので、導入を検討している人は参考にしてみてください。

健康経営を導入している企業の割合とは?

長時間労働が定着していたり、従業員が仕事によって大きなストレスを抱えたりすると、身体やメンタルヘルスに不調をきたしてしまいます。経済産業省では、企業理念に基づいて従業員の健康に投資することで、生産性の向上や企業の活性化につながるとして健康経営を推進しています。

経済産業省が行った「令和元年度 健康経営度調査」のアンケート結果によると、従業員の健康保持や増進への取り組みを明文化している企業は87%となっています。

大企業だけではなく、従業員が300人以下の中小企業もアンケートに参加しており、多くの企業が健康経営を重要視していることが分かるでしょう。

健康経営を導入している企業は、従業員に対する文書通知、管理職レベルに向けた研修を定期的に行っている割合が65%以上となっており、従業員に対する認知を広めています。

健康経営のメリットとは?

企業の成長につながる健康経営は、どのようなメリットがあるのでしょうか?具体的な項目をいくつかピックアップしたので、確認してみてください。

生産性損失の減少

通常、人間は病気やケガを負っていると十分に力を発揮できないでしょう。健康な状態であれば100%の生産性を保てる従業員が、身体やメンタルヘルスの不調で効率よく業務が行えない場合、企業の損失となります。

健康経営として従業員の健康意識を高めることは、疾患リスクの低下を促します。結果的に生産性の損失を減らすことにつながり、長期的に見れば業績の向上になるでしょう。

従業員の創造性向上

健康経営を導入すると従業員のモチベーションや能力が向上し、その影響で創造性の向上につながることがあります。

また、組織的な取り組みを行うことにより企業全体が活性化すると、従業員間の情報共有やコミュニケーションが増え、新しいアイデアが生まれることもあるでしょう。

医療費コストの削減

従業員が健康になると、企業の医療費コスト削減につながります。健康経営の一環として、従業員が血圧や血糖値に目を向けることは、大きな病気に対するリスクを下げられるでしょう。

健康リスクの低い若年齢の従業員が多い企業は、支出の中で医療費が占める割合が低くなります。しかし、従業員の長期雇用によって年齢構成が高齢化すると、健康リスクの悪化もあり得るのです。

健康経営を導入し医療費コストを抑えることは、長期的にみると大きなメリットと言えます。

離職率の低下

従業員が健康的に仕事をこなすことで、仕事満足度が増進する場合があります。企業への愛着心が湧き、現在の仕事を続けたいと思う人が増えるでしょう。健康経営は、企業の持続的な成長につながる、優秀な人材の離職率低下に有効であると考えられます。

企業イメージアップ

優れた健康経営を実施すると、経済産業省と東京証券取引所から「健康経営銘柄」に選ばれることがあります。また、「健康経営優良法人認定制度」という、企業が取り組む健康経営の「見える化」を進めるために経済産業省が実施する取り組みもあります。

多くの注目を集める健康経営を導入することは、企業の価値を高めイメージアップにつながります。

健康経営を実施している企業の事例

多くのメリットがある健康経営を導入する前には、しっかりとリサーチを行うと良いでしょう。すでに健康経営を実施している企業の事例をご紹介します。

SCSK株式会社

ITサービスを提供している「SCSK株式会社」では、企業理念の「人を大切にする」を軸に健康経営を行なっています。

高度医療見舞金制度といった医療に関する経済面のサポートはもちろん、健診やストレスチェックなどの健康管理、カウンセリングやリラクゼーションを行なうスペースの導入など、心身の健康維持や増進に努めているようです。

また、従業員の健康リテラシーの向上に対する施策として、研修やセミナーを開催しています。就業施策としては、残業時間の削減・有給休暇取得率アップを目指した「スマートワーク・チャレンジ」が特徴です。

事例からみる解決策とは?

健康経営の課題として、本質的な施策が実施できていない、普段から健康意識のある従業員しか参加しないなどが挙げられます。

「SCSK株式会社」のようにオフィスの環境を従業員に配慮して整えることはもちろん、知識がない人でも分かりやすいセミナーを行ったりワークスタイルを変更したりすることは、より良い健康経営と言えるでしょう。

一部の従業員だけではなく、経営者が主体となり企業全体でしっかりと健康経営に取り組むことで課題の解決につながります。

まとめ

企業の業績向上へとつながる健康経営を成功に導くには、課題にしっかりと向き合い、企業全体で取り組むことが大切です。

健康経営を導入している企業の事例を確認し、良いと感じる活動や自分の企業に合うと思える施策を取り入れてみてください。さまざまな取り組みを実施することで、企業の成長へとつながっていくでしょう。