2020年5月15日
2020年7月20日改訂

特別企画 「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」 2020年7月18日(土)~9月22日(火・祝)

パナソニック株式会社の企業美術館、パナソニック汐留美術館は特別企画 「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」2020年7月18日(土)~9月22日(火・祝)まで開催いたします。

■ 開催趣旨

本展覧会では、日本の美意識に根ざした工芸的な作品によって、いま最も注目されている1970年以降に生まれた12人の作家を紹介します。 グローバル時代をむかえ、私たちを取り巻く物の均質化が進むなか、日本各地で育まれてきた工芸や手仕事が独自の表現を生み出す資源として見直されています。工芸というジャンルにとらわれることなく、工芸素材を用い、工芸技法を駆使して工芸美を探求する本展の出品作家の取り組みは、人と物との関係を問い直すとともに、手仕事の可能性の広がりを予感させます。 展覧会タイトル「和巧絶佳」は現在の日本における工芸的な作品の三つの傾向―日本の伝統文化の価値を問い直す「和」の美、手わざの極致に挑む「巧」の美、工芸素材の美の可能性を探る「絶佳」―を組み合わせた言葉です。この展覧会が現在の日本の工芸の新しい兆候を示すだけでなく、これまで受け継がれてきた日本の手仕事の可能性を考える機会となることでしょう。

■ 企画展概要

名称
特別企画 「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」
会場
パナソニック汐留美術館東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F JR「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩約6分、 都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分
会期
  • 2020年7月18日(土)~9月22日(火・祝)
主催
パナソニック汐留美術館、朝日新聞社
後援
港区教育委員会
休館日
7月22日(水)、8月12日(水)~14日(金)、8月19日(水)、9月9日(水)、9月16日(水)
開館時間
午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで) 7月24日(金・祝)、7月31日(金)、8月7日(金)、8月28日(金)、 
 9月4日(金)は夜間開館のため午後8時まで開館(入館は午後7時30分まで)
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、7月24日(金)、7月31日(金)、8月7日(金)の
 夜間開館を中止させていただきます。
入館料
一般:1,000円/65歳以上:900円/大学生:700円/中・高校生:500円/小学生以下無料 20名以上の団体:各100円割引 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能。

お問い合わせ先

報道関係者様
パナソニック汐留美術館 倉澤、杉本  (電話:03-6218-0078
お客様
ハローダイヤル03-5777-8600
関連サイト
https://panasonic.co.jp/ls/museum/

■ 展覧会のみどころ

1.現代美術、デザイン、工芸の枠を超えた新しい日本の美を紹介

映像やデジタル技術を駆使した表現が増加するなか、作家の手により生み出された表現が改めて注目されています。現代日本における、人が作り出す美をご紹介します。

2.現代における工芸美を探求する12名の作家による作品

安達大悟、池田晃将、桑田卓郎、坂井直樹、佐合道子、髙橋賢悟、舘鼻則孝、新里明士、橋本千毅、深堀隆介、見附正康、山本茜といった1970年以降に生まれた人気作家の作品が並びます。

3. 出品作品の約3割が新作、初公開!

9割の出品作家が本展のために新作を制作します。 経験を重ねるごとにその技術に磨きがかかっている彼らの一番新しい表現をご覧いただけます。 この機会をお見逃しなく!

第1章 日本の伝統文化の価値を問い直す 「和」の美

ポップな色彩の作品で海外でも高い評価を得ている桑田。梅華皮など伝統的な技法を デフォルメすることで器の概念を覆す不思議な表情の本作品は圧巻の存在感である。

桑田卓郎くわた たくろう  1981年、広島県に生まれる。  2001年に京都嵯峨芸術大学短期大学部美術学科陶芸コース卒業後、  陶芸家・財満進氏に師事。  2007年に多治見市陶磁器意匠研究所を修了した後は、  現代アートやファッションの分野でも活躍中。 《 茶垸 》2015 個人蔵  ©2020 Takuro Kuwata

 

花魁おいらんの高下駄をモチーフにした靴。レディー・ガガが着用したことで世界的に有名になった。革に友禅染の技法で伝統的な文様を施し、最先端ファッションとして現出させた好例。

舘鼻 則孝たてはな のりたか  1985年、東京都に生まれる。  2010年に東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻を卒業。  ポートランド日本庭園(アメリカ)で個展を開催。  メトロポリタン美術館(アメリカ)やV&A博物館(イギリス)に作品が収蔵される。 《 Heel-less Shoes 》 2014 個人蔵  ©2020 NORITAKA TATEHANA K.K.

 

深堀の作品はアクリル絵具と透明樹脂を用いており、まるで生きているかのような立体的な金魚が人気の理由のひとつであるが、実はこれらは作家のイメージのなかの実在しない金魚なのである。

深堀 隆介ふかほり りゅうすけ  1973年、愛知県に生まれる。  1995年に愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸専攻学科を卒業。  2007年、横浜にアトリエ「金魚養画場」を開設。  2018年には平塚市美術館(神奈川)や刈谷市美術館(愛知)で  個展「平成しんちう屋」を開催。 《 四つの桶 》 2009 台湾南投毓繡美術館、台湾

 

第2章 手わざの極致に挑む 「巧」の美

自身になじみ深いサブカルチャーの要素を螺鈿など漆の伝統技法を用い表現している池田。 レーザーを用いて貝を切るなど現代テクノロジーと作家の技術の融合が宇宙的な美しさを生み出している。

池田 晃将いけだ てるまさ 1987年、千葉県に生まれる。 金沢美術工芸大学大学院修士課程を2016年に修了し金沢卯辰山工芸工房へ。 2019年に独立し、現代アートの分野でも高い評価を得ている。 《 電光十進玉箱 》2019 個人蔵

 

アルミの現物鋳造で制作した小花で動物の頭部を形成し、生と死を表現する髙橋。 小さく薄いピースの積み重ねである超絶技巧が光る、尊く美しい作品である。

髙橋 賢悟たかはし けんご 1982年、鹿児島県に生まれる。 2012年に東京藝術大学美術研究科修士課程鋳金研究室を修了し  2015年から3年間同研究室の非常勤講師を務める。 「驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ」展に選出され作品が全国の美術館を巡回。 《 flower funeral ‐cattle‐ 》2017 個人蔵  撮影:橋本憲一

 

九谷焼を構成するひとつ、加賀赤絵の大皿。 見附は赤絵細描で伝統的に用いられてきた模様ではなく抽象的な文様を自ら作り出し、 見事な技術で人知を超えた世界を見せてくれる。

見附 正康みつけ まさやす  1975年、石川県に生まれる。  1997年に九谷焼技術研修所を卒業後、福島武山氏に師事。  2007年に工房を構え独立した。  金沢21世紀美術館など国内外の美術館でのグループ展に参加。  2019年には伝統文化ポーラ賞奨励賞を受賞。 《 無題 》 2019 オオタファインアーツ  ©Masayasu Mitsuke ; Courtesy of Ota Fine Arts

 

ガラスで截金を挟み溶着させる截金ガラス。 平面に施されていた截金を、山本が三次元の表現に転化させたことで、 繊細な模様が立体的になり、さらに半永久的にその美しさを保てるようになった。

山本 茜やまもと あかね  1977年、石川県に生まれる。  1999年に独学で截金を始め翌年には重要無形文化財「截金」保持者、  江里佐代子氏に師事。  2001年に京都市立芸術大学美術学部美術科日本画(模写・水墨画)専攻を卒業。  2014年に第61回日本伝統工芸展NHK会長賞を、  2015年に伝統文化ポーラ賞奨励賞を受賞。 《 截金硝子香合「無我」 》2016 個人蔵  ©T.MINAMOTO

 

第3章 工芸素材の美の可能性を探る 「絶佳」

絞り染めの一種で、折り畳んだ布を板に挟んで染める板締め絞りで制作された作品。 安達は「にじみ」を模様に取り入れ、発色豊かな現代のテキスタイルを作り出している。

安達 大悟あだち だいご  1985年、愛知県に生まれる。  2012年に金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科修士課程を修了し  金沢卯辰山工芸工房へ。  同染工房専門員を経て、現在は東北芸術工科大学美術科テキスタイルコース講師を務める。 《 つながる、とぎれる、くりかえす(部分) 》2020 作家蔵

 

直線的な把手が印象的な鉄瓶。 錆びた鉄の素材感と余白の美による洗練された形態が美しい。 鍛造による鉄の新しい表現として、オブジェとしても現代生活になじむ作品である。

坂井 直樹さかい なおき  1973年、群馬県に生まれる。  2003年に東京藝術大学大学院博士課程後期課程鍛金研究室を修了し博士学位を取得。  2005年金沢卯辰山工芸工房へ。独立後は金沢21世紀美術館などのグループ展に多数参加。 《 湯のこもるカタチ 》2019 作家蔵

 

有機、無機の相違を成長、成熟の有無と捉えている佐合は本作でも細かなヒダを張り巡らし、生きているような表情を与えている。 鋳込み成形を用いながら、繊細な技で自然を再解釈した良品。

佐合 道子さごう みちこ  1984年、三重県に生まれる。  2011年に金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科修士課程を修了。  東京国立近代美術館などのグループ展に参加する一方、  2012年には「ALFAROMEO I AM GIULIETTA THE DRIVE ART」プロジェクトに  参加し、2019年金沢美術工芸大学にて博士号取得。 《 とこしえ 》 2019 作家蔵  写真提供:池田ひらく

 

蛍手の作品で知られる新里の新作。 過去作に比べ口径を大きくすることで、上方からの光をより広く受け入れ、 繊細な模様が際立つ作品になっている。重力とせめぎ合う技術も見事である。

新里 明士にいさと あきお  1977年、千葉県に生まれる。  2001年に多治見市陶磁器意匠研究所を修了し独立。  東京国立近代美術館などのグループ展に多数参加。  2011年には文化庁新進芸術家海外派遣研修員制度によりボストンに滞在。 《 光器 》2019 Yutaka Kikutake Gallery

 

螺鈿と平文による花を散らし、螺鈿と蒔絵を施した蝶を把手として取りつけた円形の箱。 上質な貝と確かな技術に裏打ちされた華やかな色彩が見事な逸品である。

橋本 千毅はしもと ちたか  1972年、東京都に生まれる。  1995年に筑波大学芸術専門学群を卒業し、  2000年から2年間、東京文化財研究所にて漆工品の修復に携わる。  2006年に独立。 《 花蝶螺鈿蒔絵箱 》2018 個人蔵

 

■ 関連イベント

アーティスト・トーク 要予約(定員50名)
和巧絶佳展アーティスト・トーク 自作を語る
桑田卓郎×舘鼻則孝×深堀隆介

「和」の章の出品作家の方々に自作について語っていただきます。 さらに本展監修者が、制作意図や作家が考える日本の美など、作品理解を深めるポイントを聞いていきます。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため 汐留でのイベントを中止し、トークショーをライブ配信させていただきます。  8月10日(月・祝)午後2時~  https://youtu.be/s_-de0rqgR4

日時
【開催中止】 8月10日(月・祝) 午後2時~3時30分
パネラー
桑田卓郎氏、舘鼻則孝氏、深堀隆介氏
進行
木田拓也氏(本展監修者、武蔵野美術大学教授)

トークショー 要予約(①②それぞれ定員50名)
工芸家さんいらっしゃい

和巧絶佳展の「巧」および「絶佳」の章の出品作家のみなさんをお迎えし、 「工芸家あるある」や「この工芸がすごい」といったテーマでトークを繰り広げるスペシャル企画。 進行役のアートテラー・とに~氏が普段聞けない作り手の日常や考えを引き出します。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため 汐留でのイベントを中止し、トークショーをライブ配信させていただきます。

① 素材の美しさを引き出しちゃう

   8月22日(土)午後2時~   https://youtu.be/NH-1tLdZ9vc

② 手わざの限界を超えちゃう工芸家

   8月23日(日)午後2時~   https://youtu.be/aOClJs-IKsA

進行
アートテラー・とに~氏
見届け人
当館学芸員
 

① 素材の美しさを引き出しちゃう

日時
【開催中止】 8月22日(土) 午後2時~4時
パネラー
安達大悟氏、坂井直樹氏、佐合道子氏、新里明士氏、橋本千毅氏
 

② 手わざの限界を超えちゃう工芸家

日時
【開催中止】 8月23日(日) 午後2時~4時
パネラー
池田晃将氏、髙橋賢悟氏、見附正康氏、山本茜氏

「アーティスト・トーク」と「トークショー」の予約方法

《お申し込み方法》

●ハローダイヤル(03-5777-8600)へお電話にてお申し込みください。

●5月11日(月)より受付開始 (受付時間 午前8時ー午後10時)

●必要事項 ①イベント名 ②参加人数(一度にお申し込みいただける人数は2名まで)  ③氏名(全参加希望者) ④住所 ⑤電話番号

  • *聴講は無料ですが本展の観覧券(半券)と予約が必要です。
  • *ご予約の際は簡単なアンケートにご協力いただきます。
  • *当日は予約時にお知らせする整理番号を活用してご入場いただきます。
  • *お申し込み時にいただいた個人情報は本イベントの受講管理の目的でのみ使用し、参加希望者はこの目的での使用に同意したものとします。
  • *予約受付は先着順で、定員になり次第締め切ります。
  • *定員に達しなかった場合、当日受付をする場合があります。
  • *未就学児はご遠慮ください。

小紋柄手ぬぐいプレゼント 各日先着200名

1873年年5月1日に開幕したウィーン万国博覧会に日本政府が公式初参加したことにより、日本の工芸が広く欧米に知られる契機となったことにちなみ、会期中毎月1日に青海波柄の手拭いをプレゼントいたします。

配布日
8月1日(土)、9月1日(火)

当館学芸員によるギャラリートーク

日時
【開催中止】 7月21日(火)、8月15日(土) いずれも午後2時~
予約不要、参加無料(本展の観覧券が必要です)
混雑状況によってはスライドトークに変更になります。

※詳細につきましては、当館ホームページをご覧ください。

ご参考

■ パナソニック汐留美術館 概要

展示室: 面積:333㎡ 天井高さ:3.7m ルオー・ギャラリー:フランスの画家ジョルジュ・ルオーの作品を常設展示。           ルオーは独特の太い描線、厚く塗り込められた絵の具、ステンドグラスを想わせる光り輝く色彩で、           道化師や裁判官、聖書風景などを描き続けました。           当館の所蔵作品よりテーマ展示を行います。(ジョルジュ・ルオー所蔵作品数:約240点) ミュージアムショップ: パナソニック汐留美術館オリジナルグッズをはじめ、各展覧会に合わせた関連書籍、グッズなどを販売。           ショップのみのご利用も可能です。