2020年1月24日

パナソニック汐留美術館「ルオーと日本展 響き合う芸術と魂-交流の百年」展  2020年4月11日(土)~6月23日(火)

パナソニック株式会社の企業美術館、パナソニック汐留美術館はルオーと日本展 響き合う芸術と魂-交流の百年」展2020年4月11日(土)~6月23日(火)まで開催いたします。

■ 開催趣旨

日本の近代の芸術家たちに影響を与え、現代においてもなおその作品が人々を惹きつけてやまないフランスの画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)。本展は、ルオーと日本との知られざる繋がりに、日本ゆかりのルオーの作品と関連資料、日本の近現代作家たちの作品を通して迫るものです。

ルオーの作品をパリで見て衝撃を受けた梅原龍三郎は、パリ再訪時にルオーの《裸婦》(1908年)を購入して1921年に帰国します。以後、特に1920年代半ばから1930年代半ばにかけて、ルオーの作品はたて続けに日本に紹介され、その力強い線や輝くような絵肌は、日本の洋画界に少なからず影響を与えました。一方ルオーは、かねてより日本美術に関心を寄せ、錦絵の模写作品も残しています。また、1929年にコレクター福島繁太郎のパリの家を自ら訪問し、福島の家で制作に励むなど、日本の芸術家らと親交を結びました。

本展は、こうしたルオーと日本との物語性豊かな接点に注目しつつ、日本で称賛されてきたルオーの油彩画、水彩画、版画と、梅原龍三郎や松本竣介、三岸好太郎など日本の近代洋画を代表する画家たちによる選りすぐりの作品を展覧しながら、ルオーが日本の洋画史に果たした役割や我が国におけるルオーの評価の特異性を浮き彫りにします。出品作品には、白隠慧鶴や富岡鉄斎の書画、ルオーの後の世代の作家や現代作家の作品も含み、そうした作品との共鳴に、時代や芸術ジャンルを越えるルオーの芸術の普遍性も考えます。

日本をキーワードに、国内外より出品される約80点の作品と書簡などの関連資料を通して、ルオー芸術の新たな側面に光をあてる展覧会です。

■ 企画展概要

名称
「ルオーと日本展    響き合う芸術と魂-交流の百年」展
会場
パナソニック汐留美術館東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F JR「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩約6分、 都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分
会期
  • 2020年4月11日(土)~6月23日(火)
主催
パナソニック汐留美術館、NHKプロモーション、東京新聞
後援
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会
協力
日本航空
特別協力
ジョルジュ・ルオー財団
休館日
水曜日(但し4月29日、5月6日は開館)
開館時間
午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで) ※5月8日(金)、6月5日(金)は夜間開館 午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで)
入館料
一般:1,000円/65歳以上:900円/大学生:700円/中・高校生:500円/小学生以下無料 20名以上の団体:各100円割引 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能。 5月18日(月)国際博物館の日はすべての方が入館無料です。
担当学芸員
萩原 敦子

お問い合わせ先

報道関係者様
パナソニック汐留美術館 倉澤、杉本  (電話:03-6218-0078
お客様
ハローダイヤル03-5777-8600
関連サイト
https://panasonic.co.jp/ls/museum/

■ 展覧会のみどころ

1.日本ゆかりのルオーの作品が集結。
また日本初公開作品を含む、ルオーの日本美術への関心を示す作品も出品!

日本に初めてもたらされたルオー作品《裸婦》(1908年)や、コレクター福島繁太郎が雑誌を通して日本に紹介した《ピエロ》(1925年)、1953年の大回顧展で愛でられた《クマエの巫女》(1947年)など、日本にゆかりのある名品の数々が集結。

また、《日本の武士》(1928年頃)、《日本の版画に基づく習作》(1922年以降)など、初来日作品を含む、ルオーが日本の美術に関心を寄せていたことを示す作品も出品。さらに、日本人芸術家からルオーに宛てた書簡も世界で初めて紹介します。

2.梅原龍三郎、松本竣介など日本近代洋画を代表する画家の作品を展示。
彼らへのルオーの影響を紹介!

ルオーの作品と梅原龍三郎や松本竣介、三岸好太郎など近代洋画の巨匠の選りすぐりの作品を並置、比較しながら、ルオーが日本の洋画史に果たした役割を、作品を通して知っていただく貴重な機会です。

3. 白隠慧鶴 はくいんえかく や富岡鉄斎の書画、
そしてルオーの後の世代の作家や現代作家の作品とルオー作品との共鳴。

日本の書画や舟越保武、村上友晴、マコト フジムラといった、ルオーの後の世代の作家や現代作家の作品を出品。そうした作品とルオーの作品との共鳴に、時代や地域や芸術ジャンルを越えるルオー作品の普遍性を紹介します。

序章 響き合う線と精神

日本でルオーの作品は、「日本的なるもの」や「東洋的なるもの」を見出され、賛美されることがありました。

ここでは、展覧会の導入として、しばしばルオーの作品との同質性が論じられてきた日本の書画をルオーの作品と並べて展示します。

 

I 章 出会い ルオーと日本の相互発見

1920年代、フランスに留学していた梅原龍三郎や里見勝蔵などの日本人芸術家、そして評論家でありコレクターの福島繁太郎らは、パリで出会ったルオーの作品に衝撃を受けます。彼らは作品を購入して帰国するなど、ルオーの作品が日本へ紹介される礎を築きました。

この章では、フランスに滞在していた日本人芸術家らが称賛した、ルオーの1930年頃までの作品を展示します。さらに、ルオーによる錦絵の模写絵なども出品し、ルオーからの日本への歩み寄りも検証します。

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ジョルジュ・ルオー《ピエロ》 1925年 油彩/紙  個人蔵(ギャルリーためなが協力)

II 章 影響 近代日本の画家たちにおけるルオーの受容

我が国でルオーの作品が集中的に紹介されたのは、1929年から1934年でした。とりわけ1934年開催の「福島コレクション展観」では、ルオーの油彩画やグワッシュ作品10点が一堂に集まり、そこで実際のルオーの作品を目にした多くの若手画家たちは、ルオーの芸術に多くの倣う点を見い出しました。

この章では、ルオーの作品を称賛し、一時期でも主題や技法やマティエールに変容をみせた近代日本を代表する画家—里見勝蔵、梅原龍三郎、松本竣介、三岸好太郎、難波田龍起、林重義—の選りすぐりの作品を紹介します。

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松本竣介 《郊外》 1937年 油彩/板 宮城県美術館

III 章 所有 戦後の日本におけるルオー評価とコレクションの広がり 

第二次世界大戦後の1953年、東京国立博物館でルオーの大回顧展が開催されます。ここに出展された晩年の傑作を含む数々の名作は、同時代の日本の芸術家だけでなく、多くの文学者やコレクターを魅了しました。

この回顧展やルオーの死(1958年)を機に、雑誌は次々とルオーの特集を組み、関連書籍も発行されるなど、ルオーの芸術の安定した評価が確立します。この章では、戦後の日本で、特に愛好され、所蔵されてきた晩年の作品を、関連資料とともに紹介します。

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ジョルジュ・ルオー 《青髭》 1948年 油彩/厚紙(亜麻布で裏打ち) 個人蔵

終章 継承 ― 普遍的なるもの

最後のセクションでは、ルオーとは時代も芸術ジャンルも表現技法も異なりながらも、祈るように制作し、作品に彼方の光のような深い精神性を表出する芸術家、舟越保武、村上友晴、マコトフジムラの作品を展示します。

彼らの作品との親和性をみながら、ルオー作品の普遍性を提示し、現代にいたるまで、我が国で変わることなく愛好され、作品が所有され続けているルオーの今日的意義を考えます。

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マコト フジムラ  《二子玉川園》   1989年 金、銀、墨、顔料/雲肌麻紙 東京藝術大学

■ 関連イベント

記念講演会 「戦後日本美術史のルオー受容」

日本におけるルオー像はいかにしてつくられたのか。長年ルオーを研究する後藤氏にお話しいただきます。

日時
2020年4月25日(土) 午後2時~午後3時30分
講師
後藤新治 氏
(西南学院大学教授)
会場
パナソニック東京汐留ビル 5階ホール
定員
150名(要予約)

対談 「日本とフランス・響き合う色と線」

近代日本美術史家であり画家でもある小林氏と、梅原龍三郎を中心とする日仏美術交流を研究する嶋田氏による、日本の洋画家とルオーをめぐる対談です。

日時
2020年5月16日(土) 午後2時~午後3時30分
講師
小林俊介 氏 (山形大学教授・画家・美術史家) 
嶋田華子 氏 (美術史家・梅原龍三郎曾孫)
会場
パナソニック東京汐留ビル 5階ホール
定員
150名(要予約)

「記念講演会」と「対談」の予約方法

 

《お申し込み方法》

●ハローダイヤル(03-5777-8600)へお電話にてお申し込みください。

●2月10日(月)より受付開始 (受付時間 午前8時ー午後10時)

●必要事項 ①イベント名 ②参加人数(一度にお申し込みいただける人数は2名まで) ③氏名(全参加希望者) ④住所 ⑤電話番号

  • *聴講は無料ですが本展の観覧券(半券)と予約が必要です。
  • *ご予約の際は簡単なアンケートにご協力いただきます。
  • *当日は予約時にお知らせする整理番号を活用してご入場いただきます。
  • *お申し込み時にいただいた個人情報は本イベントの受講管理の目的でのみ使用し、 参加希望者はこの目的での使用に同意したものとします。
  • *予約受付は先着順で、定員になり次第締め切ります。
  • *定員に達しなかった場合、当日受付をする場合があります。
  • *未就学児はご遠慮ください。

当館学芸員によるギャラリートーク

日時
①4月18日(土) 午後2時~
②5月22日(金) 午後2時~
③6月6日(土) 午後2時~
 混雑状況によってはスライドトークに変更となります。
参加費
予約不要、参加無料(本展観覧券が必要です。)

オリジナル紙クリッププレゼント

ルオーが好きだったという「鰹節」にちなみ、「24(ふし)」のつく会期中の指定日に、オリジナル紙クリップを各日先着200名様にプレゼントします。

配布日
4月14日(火)・24日(金)、5月12日(火)、6月2日(火)

子どもと一緒にアート鑑賞day

通常は休館している水曜日を利用しますので、美術館デビューの子どもにもおすすめ!
6月3日(水)午前10時-午後6時(入館は午後5時半まで)
対象:未就学児~小学生(無料)とその保護者(要観覧券)
*授乳およびおむつ替えスペースあり

ご参考

■ パナソニック汐留美術館 概要

展示室: 面積:333㎡ 天井高さ:3.7m ルオー・ギャラリー:フランスの画家ジョルジュ・ルオーの作品を常設展示。           ルオーは独特の太い描線、厚く塗り込められた絵の具、ステンドグラスを想わせる光り輝く色彩で、           道化師や裁判官、聖書風景などを描き続けました。           当館の所蔵作品よりテーマ展示を行います。(ジョルジュ・ルオー所蔵作品数:約240点) ミュージアムショップ: パナソニック汐留美術館オリジナルグッズをはじめ、各展覧会に合わせた関連書籍、グッズなどを販売。           ショップのみのご利用も可能です。