CAREER INTERVIEW

保守メンテ・サービス

見えない空気に
目を光らせ、
製薬の製造現場を
支え続ける。

未来の不調を予測し、防ぐ。
安定製造の実現が
最大の使命。

私はある製薬工場で、空調機器のメンテナンスを担当しています。空調機器は稼働時間が長く、その分設備にかかる負荷も大きいため、どうしても時折、ちょっとした不調が起きてしまうもの。トラブル発生の際、私はお客様や協力会社の方々と相談し、優先度をつけて点検や修理を進めていきます。
中でも重要度が高いのは、温湿度や清浄度を管理するクリーンルーム。この設備が止まると生産が滞るだけでなく、製造に求められる認証から外れるなど大きな影響を与えてしまうため、モニタリングにも気が抜けません。ときにお客様から「この部分だけ直してもらえる?」と応急対応を依頼されることもありますが、症状や原因を精査し、それではまた同じような不具合を繰り返してしまうと判断したときには、設備の取り替えといった、もっと根本的なご提案をすることも。場当たり的な対応ではなく、設備・機器の状態を的確に観察し、数週間後、数カ月後の状態まで予測して判断を下すのが、製造現場を支えるこの仕事のポイントだと思います。
営業統括本部東日本支店
首都圏営業所第2G第1S
木田 和也
Kazuya Kida
出身地:神奈川県
入社:2017年
所属や役職は、2021年3月時点のものです。

一人立ちして改めてわかる
上司の大きさと、
さらなる努力の必要性。

前職では配管作業を行っていたので、現場や設備全体を把握し、協力会社の方々に作業を依頼するという仕事は不慣れ。最初の一年ほどは、当時現場を担当していた上司につきっきりで、仕事上のルールや確認すべき項目などを教えていただきました。製薬工場は絶対的に清潔な環境が求められるため、入退室時のルールが特に厳密だと感じたことを思い出します。
ある程度現場を任せてもらえるようになってからも、上司には相談に乗っていただいたり、トラブル対応を手伝っていただいたり、お世話になりっぱなし。特に記憶に残っているのは、品質管理に使用する冷凍機器の更新作業を行ったときのこと。原因不明のエラーが起こり、動作が不調になってしまいました。「これでは最悪の場合、薬品が使い物にならなくなってしまう…」。あわてて上司に相談したところ、私には思いもつかない箇所をチェックしてみるようアドバイスが。言われたとおりに調整してみると、無事動き出し、事なきを得ました。まだまだ上司にはかなわないと感じた瞬間です。

現場をほぼ一人で仕切れるようになるまで、3年はかかったと思います。それでも、いまなお課題は感じており、特にダクト工事の知識不足を克服中。空気を滞留させない=循環させることは製薬現場では非常に重要なポイントなので、送風の要であるダクトについてはまだまだ勉強が必要です。
具体的に考えるようになった背景として、私に後輩がついたことも大きいですね。自分では理解しているつもりでも、それを知識も経験も少ない後輩に教えるとなると途端に難しくなります。「ちゃんと伝わっているか」「誤解させてしまっていないか」。指導のたびに悩み、自身の理解不足を痛感しています。その点、私の上司は「いま行っている作業について」だけでなく、「なぜそれが必要なのか」を施設・設備全体のしくみなどからきっちり説明してくださったので、納得感が高く理解しやすかったのです。今後も折に触れて上司の指導を思い出しながら後輩の育成に励むとともに、さらに製薬現場に関するノウハウを蓄えていきたいと思っています。

ある1日のスケジュール

  • 08:30

    現場着、現場段取り

  • 09:00

    客先挨拶、朝礼

  • 09:30

    現場確認、段取り確認

  • 10:30

    協力業者打合せ

  • 11:00

    現場調査or見積資料作成

  • 12:00

    昼休み

  • 13:00

    現場確認、現場調査、
    見積資料作成

  • 17:15

    退社

私のリラックス法 動画配信サービス

最近、空き時間はもっぱらスマホやPCでドラマなどの動画を見ています。といいつつ、流し見のことも多いですね。仕事ではかなり頭を使うので、その反動で何も考えない時間が必要なのかもしれません(笑)。