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夏、直径20cmぐらいの淡紅色の花が、水面上に直立する花茎の頂に咲き、秋の末に、地中に蓮根(れんこん)ができる多年生の水草。
アジアの熱帯、オーストラリアに分布し、世界の熱帯から温帯にわたって広く栽培され、また野生化している。
果実は、だ円形で長さ2cm内外、熟して水中に沈み、皮は暗黒色で堅く、中に白色の子葉と緑色の幼芽があり、泥炭層の中では、1,000年以上も発芽力を失わないといわれ、実際に、5,000年以前といわれる果実が発芽した例がある。
日本の江戸時代には花を観賞するために栽培し、当時は園芸品種が、100種に達した。
現在は主に蓮根(れんこん)を食用にするため栽培している。
蓮根は煮たり、揚げ物などに、果実は殻を取り去って食用にし、また数珠を作る。
米は麦とともに世界の主要農産物である。その約90%はアジア諸国で生産される。
米は稲の子実を脱穀、精米したもの。
日本における米作の起源は、紀元前1世紀(弥生(やよい)式文化時代)にさかのぼる。
世界の総生産高(1968年)は2億8,400万t(もみ米にて)、日本は1,880万tあり、国内消費量を上回るに至っている。
稲の品種は、大別してインド型と日本型があり、病気や虫に対する抵抗性、および肥料の吸収力はインド型が強く、肥料を多量に施して米の収量を多くする力は、日本型の方が強い。
粒形は、インド型は長大のものが多いが、日本型のものは、ほとんど短く丸みを帯びている。その長さは、約4.5〜5.5mm、長さと幅の比は1.6〜1.8である。インド型のその比は1.9以上ある。
日本型は、日本をはじめ、朝鮮、台湾、中国の華北、エジプト、アメリカ、ヨーロッパの各地で、インド型は、インドから中国中央部に至る東南アジアで栽培される。
精白した米の主成分はでんぷんとタンパク質。うるち米のタンパク質は、もち米に比して硫黄、窒素の含有量が多い。またアルギニン、リジンも、うるち米に多い。ヒスチジン、シスチンはもち米に多い。またでんぷんに関しては、アミロペクチンはもち米に多く、アミロースは少ない。粘度はもち米が強い。
うるち米は日本では約95%が主食として用いられる。残りは醸造用(米こうじ、日本酒、みりん、白酒、酢、みそ、しょうゆ)、その他の加工食品に使われる。
もち米はもちとして食するほか、せんべい、その他菓子に加工される。
なお米のでんぷんは洗たく用、つや付けに使われ、精米の時にできた糠(ぬか)は、飼料にされるほか、採油され、食用油、せっけん材料にもなる。
発芽の最適温度は30〜35°C、最低は10〜12°C、最高は40°Cである。
代表的野菜の一つ。越年性草本で、根は多汁、多肉、長大で白色のものが多い。
種子は18°Cで3日で発芽し、生育適温は、23°C以下である。
根部に多量のジアスターゼおよびビタミンCを含有し、葉部にはビタミンAが多く、100g当たり3,000IUを含有する。
大根の辛み成分は硫化アリルで、生食する場合の風味の特質である。生食、あるいは調理して食べるが、特につけ物として、“たくあんづけ”が広く用いられる。
日本の大根の大きさは世界最大、そして気温適応性の幅が広いという特色がある。
アカトドマツ、アオトドマツを含めて呼ぶ場合もある。樹高25m、胸高直径60cmに達する常緑高木。北海道および南千島に分布する。
アオトドマツは樹高30m、胸高直径1mに達し、サハリン南部、北海道に産する。なお両者の中間形が多く、区別できないことが多い。
林業上では両者を含めて取り扱っている。
北海道における材積は約1億m²で、北海道の全森林材積の約20%を占め、その順位は第1位である。
パルプ資材および包装用材として最も多く消費される。
北海道では、建築用材、土木用材、坑木、電柱、家具材としても広く用いられている。
※本ページの内容は、タイム・カプセルEXPO'70記録書(1975年3月発行)を引用して掲載しています。社名や組織名など現在とは異なる場合がありますのでご了承ください。
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