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第二次世界大戦(1939〜1945年)後の日本の社会情勢は、非常な混乱を極めた。この中にあって、1946年、松下幸之助(当時松下電器産業株式会社社長)は、「人類の平和と幸福は、物心両面の調和ある豊かさから」(Peace and Happiness through Prosperity)を理想に、その英語頭文字をとったPHP研究所を創設した。
翌1947年には、機関誌(月刊)「PHP」が発刊され、これをもとにして人間社会の理想を追求し、人間の本質を社会の人びととともに考え合い、提案していこうという研究と実践の社会啓蒙(けいもう)運動が展開された。現在では、機関誌発行を含む本来の研究活動のほか、PHPの主旨にのっとった幅広い出版活動も行っている。また、日本の国内にとどまらず広く世界中の人びとにも研究成果を分かつため、1970年には、英文国際版が創刊された。
25年間のPHP活動と、50年余にわたる事業活動を通じて到達した松下幸之助の、人間観についての提唱。
人間には、万物の王者として、万物の本質を見いだし、活用しつつ、真の繁栄を実現することができるという特性がある。このすぐれた特性は、自然の理法により人間に与えられた“天命”であり、ここに、人間存在の偉大さと崇高さがある。
人間の使命はこの“天命”を自覚し、さらに、真の繁栄を生み出すために、個々の知恵と力を結集・融和して、この“天命”を発揮・実践することであるという内容になっている。
※本ページの内容は、タイム・カプセルEXPO'70記録書(1975年3月発行)を引用して掲載しています。社名や組織名など現在とは異なる場合がありますのでご了承ください。
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