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AIRRECT APとAIRRECT Cloudの接続
1.AIRRECT APとAIRRECT Cloudとの通信
AIRRECT APは、ゼロタッチプロビジョニング(ZTP)により、ネットワークに接続するだけでDHCPサーバーからIPアドレスを取得してAIRRECT Cloudに接続できます。固定IPアドレス、VLAN、プロキシ等の設定が必要な場合は、CLI(コンソール、SSHによるコマンドラインインタフェース)で設定をする必要があります。
AIRRECT APとAIRRECT Cloudは常時情報の同期※をしており、AIRRECT Cloudで行った設定は、リアルタイムでAIRRECT APと同期します。
ネットワークの分析データは、その内容ごとに30秒~15分間隔で同期
CIPモードは、WEBリファレンスの「2.19.1 CIP(Cloud Integration Point)モード」を参照のこと。
LAN等でSyslogサーバー等のサードパーティサーバーを使用する場合、クラウドとサーバーを連携するためのCIPモードのAPが必要となります。
2.CLI設定: AIRRECT APの固定IPアドレス設定、プロキシ設定
①~③は、無線APのIPアドレスをDHCPではなく固定IPによる設定、プロキシ設定をする場合のみ実行。
設定しない場合は、3.APをAIRRECT Cloudと接続する を実行してください。
① 本体側面にあるコンソールポートにコンソールケーブルを接続し、通信ソフト(Tera term等)で設定をします。
② ID/Passwordを入力しログインします。
- ・Username: config
- ・Password: config
【注意】
APのパスワードは構成>デバイス>アクセスポイント>全般的から設定できます。一度、AIRRECT Cloudに接続した場合、AIRRECT Cloudのデバイス設定のパスワードが適用されます。パスワードは、AIRRECT Cloudの設定を行った際に、ランダムな英数字が自動で生成されます。(設定を一度もしていない場合、初期値はconfigであり、本画面は表示されません)
「グループ設定」はこちら
グループに所属している場合はグループのパスワードにてログインください。
グループ作成時に再度パスワードが発行されるためご注意ください。
③ CLIにて、必要な設定を入力します。
コマンド:vlan dhcp id <VLAN ID>
VLANをDHCPサーバから取得したIPアドレスで設定します。
<VLAN ID>:VLAN IDの指定(u,1~4094)
コマンド:vlan static id {VLAN ID} version 4 ip4 {IP address} netmask {subnet mask}
gw4 {default gateway} pdns4 {IP address}
固定のIPアドレスでVLANを設定します。
id {VLAN ID} :VLAN IDの指定(u,1~4094)
ip4 {IP address} :IPアドレスの設定
netmask {subnet mask} :サブネットマスクの設定
gw4 {default gateway} :デフォルトゲートウェイの設定
pdns4 {IP address}:プライマリDNSサーバの設定
APの再起動完了後、設定が反映されます。
※なお誤って設定した場合は下記コマンドにて削除できます。
コマンド:vlan delete id <VLAN ID>
<VLAN ID>:VLAN IDの指定(u,1~4094)
APの再起動完了後、設定が反映されます。
コマンド:proxy sever method <method> host <IP address> port <port number> skipudp <y/n>
APがサーバに接続する際に使用するプロキシサーバを設定します。
<method>:プロキシサーバの選出方法を設定します。(none/cli/dhcp)
<IP address>:接続先プロキシサーバのIPアドレスを入力します。
<port number>:プロキシサーバのポート番号を入力します。
<y/n>:クラウドサーバへのUDPベースの接続試行をスキップするか選択します。(y | n)
APの再起動完了後、設定が反映されます。
※なお誤って設定した場合は下記コマンドにて削除できます。
コマンド:proxy server method none
APの再起動完了後、設定が反映されます。
3.APをAIRRECT Cloudと接続する ここでは、AP-6810の仕様を元に説明します
APをAIRRECT Cloudと接続すると、コンフィグを自動インストールします。
POWER LEDが緑または橙点灯している場合、AIRRECT Cloudとの接続に成功しています。
(参考)CLIとAIRRECT Cloudの設定について
CLIから変更できる設定は、基本的にはAIRRECT Cloudから設定できない仕様になっています。
(AP内の設定と、Cloud設定の矛盾がないようにするための仕様です。)
ただし、AIRRECT Cloudに接続しているAPは、Webシェル機能によりCloudからAPのCLI画面にログインすることが可能です。
Webシェル機能は、モニター>アクセスポイントから、対象のAPを右クリックし、トラブルシュート>Webシェルを開くから設定を行います。
※ログインする際、Passwordは画面上に表示されません。