※本展の収益金の一部は、岩手県の東日本大震災復興支援に使われます。
自然とのかかわりや手仕事を大切にするライフスタイルがますます支持されるなか、岩手の豊かな大地が育んだ南部鉄器がいま、静かに注目を集めています。きっかけは、フランスやベルギーのハイセンスなティーサロンに、海外輸出用の南部鉄器のカラフルなティーポットが選ばれたことでした。各工房からは新しい感性による作品が次々と誕生し、また、南部鉄器に魅了されたデザイナーからの提案も人気作を生んでいます。日本を代表するプロダクトデザイナー柳 宗理(1915-2011)による南部鉄器のキッチンツールは、聖火台や陸橋など鉄を素材とする工業デザインを、都市のスケールにまで展開した柳ならではの名作といえましょう。
歴史的には、現在の岩手県北部を治めていた藩主南部家が、17世紀半ば、盛岡に築城してから街づくりや文化振興に努めるなかで、鋳物師や釜師を京都などから招き、仏具や兵具はもとより茶の湯釜をつくらせたのが興りです。次第に各大名への贈り物として重宝され、特産品となりました。近代化の中で浮き沈みはありつつも、400年間以上研鑽を積み、奥州市水沢地区のもうひとつの鋳物のふるさととともに、1975年には国の「伝統的工芸品」の指定を受けました。質実剛健でぬくもりが感じられ、伝統的技法にこだわりながら、欧米で評価される「made in Japan」 の南部鉄器―21世紀の新しい生活への提言を秘めた、その真価がいま見直されています。
本展は、第一線のクリエイターが手がける空間とのかかわりもご覧いただきながら、選りすぐられた作品の数々をご堪能いただけます。
» さらに詳しく終了しました
終了しました
申込受付は12月1日(日)から開始します。 受付は先着順、定員になり次第締め切りとさせていただきます。
ハローダイヤル(03-5777-8600)でお申し込みください。(受付時間 8:00〜22:00)
@希望イベント名A氏名B住所C電話番号を承るほか、簡単なアンケートにご協力いただきます。
終了しました
申し込み方法 お電話(03-6218-0010)でお申し込みください。
(受付時間10:00〜17:00 水曜日定休日 12月25日〜1月3日まで休ませていただきます)
当館学芸員が展示内容を解説します(申込不要)
NHKの「ただいま、東北♥」で女優の綾瀬はるかさんが制作した南部鉄器を特別参考出品。
綾瀬さんが盛岡の工房を訪ねた旅の模様もご紹介します。