エレクトリックワークス社 > パナソニック インパルス > アメフト ルール解説
アメフトってなに？
アメリカンフットボールの略で、各チーム11人が互いに攻守を繰り返し、ボールを相手の陣地の一番奥のエンドゾーンまで運んで、点数を争う陣取り合戦です。
アメフトのフィールドはどうなってるの？
アメフトのフィールドは長方形で、両サイドにゴールポストが2つあります。
フィールド全体の大きさは、縦が120ヤード（109.73メートル）で、横が53.33ヤード（48.77メートル）。
フィールドの中央に引かれたセンターラインから、ゴールポストに向かって、10ヤード間隔で線が引かれています。
エンドラインからゴールラインまでの10ヤードがエンドゾーン。ここに「タッチダウン」すると得点が入ります。または、
フィールド上（エンドゾーンを除く）からキックしたボールが、ゴールポストの間を通過すれば得点が入ります。
どうすれば点が入るの？
大きく3種類のゴール手段があります。
1.タッチダウン（TD）
相手側のエンドゾーンにボールを持ち込むか、相手エンドゾーン内でパスをキャッチすれば、タッチダウンとなり6点が与えられまする。更に、タッチダウンが決まると、追加で得点のチャンスがあります。
トライフォーポイント
タッチダウンしたチームは、ボーナスとしてゴール前3ヤード地点からもう一度攻撃権が与えられます。
- キック成功
- フィールドゴールの要領でキックが成功すれば1点追加されます。
- プレー成功
- 通常のプレーのようにランからパスでボールをエンドゾーンへ持ち込めば2点が追加されます。
2.フィールドゴール（FG）
通常の攻撃の時にキックで得点を狙うこと。蹴ったボールがゴールポストの間を通過すれば3点が与えられます。
3.セイフティ
攻撃側が自陣エンドゾーン内で守備側にタックルされるなどしてボールが止まった場合、守備側に2点が与えられます。その次のキックオフは、得点されたチームが自陣の20ヤード地点から行います。
試合はどうやって進めるの？
ゲームの構成
Xリーグ レギュラーシーズンの試合は4Q（クォーター）で構成されており、1Qあたり12分の計48分で行われます。途中、15分のハーフタイム（休憩）を挟みます。
1Qと3Qの後に、両チームのサイドチェンジ（陣地替え）が行われます。
2Q終了後のハーフタイムには、チアリーダーによるハーフタイムショーが行われます。
ハーフタイム終了後、プレーはリセットされ、試合開始時とは逆のチームによるキックオフで再開します。
試合中にプレーが止まると時計も停止するため、実際には1試合で2時間半から3時間ほどかかります。
基本の流れ
攻撃側のチームは、4回のプレーを行う権利が与えられます。
4回以内の攻撃で10ヤード以上前進すると、ファーストダウンとなり、あらためて4回の攻撃権が与えられる。攻撃側のチームは、ファーストダウン達成を繰り返し攻撃を行い、最終的にはタッチダウンなどによる得点を目指します。
攻撃側のチームが4回以内の攻撃で10ヤード前進できなければ攻守交替となります。
- パント
- 3回の攻撃で10ヤード進めなかった場合、相手に攻撃権が移るので、4回目の攻撃はパントを蹴ることが多い。 ただし、パントを蹴った時点で攻撃権放棄とする。
- ギャンブル
- 4回目の攻撃で、パントやフィールドゴールを蹴らないで通常の攻撃を行うこと。 成功すれば新たな攻撃権が与えられるが、失敗すると陣地を回復できずに攻守交代となる。
どうやって攻めるの？
基本的に攻撃は ラン or パスの2種類があります。
1.ランプレー
オフェンスの選手がディフェンスの選手をブロックしてできたスペースを、ボールを持ちながら走って前進するプレーです。
2.パスプレー
QBが前にボールを投げてキャッチすることで、前進するプレー。ただし、1回のダウンで前に投げるパスができるのは1回だけ。失敗したら元の地点から攻撃開始となります。
攻守交代（ターンオーバー）はいつするの？
1.ファンブル
プレー中に、ボールを確保しているプレーヤーがボールを落とすこと。落としたボールはフリーボールとなり、そのボールを確保した側のボールとなります。つまり、守備側が確保すれば攻守交代となります。
2.インターセプト
攻撃側の投げたパスを守備側が奪い取ること奪ったプレーヤーはそのまま敵陣へ攻撃することができます。ボールが止まった地点で攻守交代となります。
選手は何人いるの？
アメフトは1チーム11人でプレーします。サッカーとは異なり、選手交替は自由に何度でも行うことができます。1度ベンチに下がった選手が試合に戻ることもできます。インパルスには60名以上の選手が在籍していますので、ぜひお気に入りの選手を見つけてください。
ポジションについて教えて！
攻撃（オフェンス）チームのポジション
クォーターバック（QB）
ワイドレシーバー（WR）
オフェンスライン（OL）
- センター（C）
- ガード（G）
- タックル （T）
ランニングバック（RB）
- ハーフバック/テールバック（HB/TB）
- フルバック（FB）
タイトエンド（TE）
守備（ディフェンス）チームのポジション
ラインバッカー（LB）
ディフェンスライン（DL）
- ノーズガード（NG）
- ディフェンスタックル（DT）
- ディフェンスエンド（DE）
ディフェンスバック（DB）
- コーナーバック（CB）
- フリーセーフティ（FS）
- ストロングセーフティ（SS）
いつ試合が止まるの？
- ファーストダウンを更新した時
- 反則が発生した時
- 負傷などでのレフリータイムアウト
- アウトオブバウンズに出たときなど
試合が止まったあと、レディフォープレイ（審判が右上を上から下に振り下ろす）で再開します。
何をすれば反則になるの？
反則が発生した場合は、審判が黄色いハンカチ（イエローフラッグ）を投げて、反則の名前と罰則ヤードなどを明確に連絡します。
※罰則の適用の有無は、反則をされた側のチームが選択します。辞退（ディクライン）も可能
5ヤードの罰退
- オフサイド
- スナップ時にデフェンスの選手が ニュートラルゾーンに進入した場合の反則→プレーは続行
- エンクローチメント
- 攻撃側がボールがスナップされる前に動いてしまう反則
- ディレイオブゲーム
- レディフォープレイから25秒以内にプレーを開始しなかった場合の反則
10ヤードの罰退
- ホールディング
- ボールキャリアー以外の攻撃側選手が手で相手をつかんだり、守備側の選手がボールとは関係ないところで攻撃側の選手をつかんだりした場合の反則
- インターフェア
- 攻撃側によるフォワード・パスをキャッチする機会の妨害の反則（攻撃側の選手が守備側の選手に対してインターセプトの機会などを妨害する場合も適用されます）
- ラフィンザパサー
- パスを投げ終えた選手に対して守備側の選手がぶつかることの反則
用語について教えて！
試合中よく審判から聞かれる用語なので、観戦中に役立ててみてください。
- スクリメージライン
- プレー開始時のボールが置かれている地点のゴールラインに平行な仮想なライン。
- QBサック
- パスを投げる前のQBをスクリメージより後ろで、守備側の選手がタックルすること。
- スクランブル
- レシーバーがカバーされていてパスが投げられない時、QB自身がランナーとなって走ること。
- ボールデッド
- プレーが終わってボールが止まること。
- パスインコン プリート
- パスをキャッチできずに不成功に終わること。
⇔ パスコンプリート（パス成功）
- ターンオーバー
- インターセプトやファンブルで攻撃権が変わること。
- アウトオブバウンズ
- ボールがサイドラインの外に出ること。
- フェアキャッチ
- パントをリターナーが安全にキャッチできるように決められた規則。リターン不可能と判断した時に手を振って合図する。
- タイムアウト
- チームが作戦をたてる場合等に取って時間を止めることができる。各ハーフに各チーム３回まで権利がある。
- レフリータイムアウト
- 負傷者が出たときや反則が出たとき等に審判が取るタイムアウト。