東京ガスに大苦戦も心は折れず
大きな教訓を得た2勝目
9月23日、富士通スタジアム川崎で行われたX1SUPERディビジョンA第2節、パナソニックインパルスと東京ガスクリエイターズの一戦は28対21でインパルスが勝利した。
2年ぶりの富士通スタジアム川崎での試合は、大苦戦を強いられた。
東京ガスが試合開始のキックオフでオンサイドキックを敢行。これはDB#40ワイズマン・モーゼス海人がすばやく反応して50ヤードの好位置を攻撃に提供し、QB#8石内卓也からWR#88木戸崇斗への13ヤード先制TDパスにつなげることができた。しかし、東京ガスの反撃に合いすぐに同点に。
インパルスは2度目の攻撃機会も得点圏にボールを進めたがFGを失敗。3回目の攻撃機会は敵陣に入ったところで相手にインターセプトを喫してリターンTDを許してしまい、1TDを追う展開に。
インパルスはRB#42立川玄明、#26藤本拓弥のランで反撃し一時はゴール前に迫ったが、QBサックを見舞われて後退。しかもFGを再び失敗。直後の東京ガスの攻撃はDBワイズマンがインターセプトで断ち切って50ヤードからの攻撃機会を得るが、石内が再びインターセプトを喫して反撃できず。
攻守が噛み合わずに不穏な空気が流れていたが、LB#4 Jaboree Williamsが好タックルを繰り返して相手の攻撃をエンドゾーン内からのパントに追い込んで前半終了1分37秒前に敵陣38ヤードからの攻撃機会を獲得。このチャンスにQB石内がWR#80Dax Raymond、#2 Leonsha Fieldsに次々とパスを決めて前進、前半終了49秒前にRaymondへ同点につながる13ヤードTDパスを決めた。捕球した瞬間に相手からハードヒットを受けたRaymondだったが、痛みに唸り声を上げながらもボールは離さなかった。
第3Q最初の攻撃機会に1TDを先攻したインパルスだったが、第4Q序盤にパントブロックTDを喫して再び同点に。インパルスはRB立川とRB#27岩月要のランで前進したが、敵陣に入ったところでLOSを突破した立川が痛恨のファンブル。しかし、主将LB#1青根奨太、DB#37魚谷海仁、LB Williams、DL#95小石直哉が粘り強く東京ガスの攻撃を阻止。東京ガスが53ヤードのFGを失敗した直後に得た攻撃機会にRB立川が38ヤード独走TDを決めて辛くも勝ち越した。
次節は10月8日、彦根の平和堂HATOスタジアムで電通キャタピラーズと対戦する。
試合後コメント
監督インタビュー
監督 荒木 延祥
うちの不完全なところが出てしまいました。この試合に向けていつもどおりのプロセスでしっかりと準備をしてきましたが、相手の準備の方が上回っていました。良かったのはインターセプトされた石内も、ファンブルをした立川も、その後も動揺せずに落ち着いてプレーできたことです。力はあると思いますが安定的に出すことができていませんでした。ターンオーバーが多かったこととパントブロックは今日の一番の反省点です。次は彦根で初めての試合。どこが相手でも同じ準備ができるのが強いチーム。しっかりと作戦を立てて、ゲームアジャストもできるように準備して臨みます。
選手インタビュー
RB#42 立川 玄明
前半から良くない流れで、後半もここぞ、という場面で自分のファンブルでシビアな試合にしてしまったので、とても反省しています。自分たちの感覚だと全くできていないというわけではなかったので、フィニッシュにこだわることを言い続けてきました。ファンブルをした時は攻めたプレーをするという気持ちで相手の守備と1対1のところで欲が出てしまいカットを踏んだことが原因でした。試合中は攻めた結果と考えていましたし、周囲も次にいけばいいと言ってくれていたので心は折れませんでした。しかし、この失敗はこれからのフットボール人生の教訓として生かしていきます。決勝TDを挙げた時は正直、ほっとしました。次の試合は成長したインパルスを見せられると思います。引き続き応援よろしくお願いします。
選手インタビュー
DB#40 ワイズマン モーゼス海人
最初のオンサイドキックは、ギリギリで押さえることができましたが、これからはサプライズプレーを予測しておくことを心がけます。どこのチームが相手でも絶対に勝てるというマインドで試合に臨んでいるので、こういう苦しい試合の時でも、チャンスがある時にしっかりと活躍することを心がけています。うまくいかない時に腹を立ててしまうともっと悪くなってしまいます。周囲を信じで自分のできることを一生懸命することに集中しています。春から新しくストロングセーフティ(SS)というポジションに変更し、今季はインターセプトをたくさんしたいと思っています。今日の試合はいい経験として次の試合に改善できるように次の練習から前を向いて取り組みたいと思います。
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