インパルス『パッション』の開幕戦
2年連続開幕対決のノジマ相模原を制す
日本一を目指すパナソニックインパルスのシーズンが始まった。
9月9日、MKタクシーフィールドで行われたX1SUPER第1節、ノジマ相模原ライズとの一戦は、30対10でインパルスが勝利を収めた。
2年連続でノジマ相模原との対戦となった開幕戦。朝の秋らしい爽やかさから一変、キックオフ時間には真夏のような日差しがフィールドを照りつけていた。
「こういう時こそ、パッションを見せるんだ」。
試合前のハドルで荒木延祥監督は、暑さに負けない熱いプレーを観客の皆さんに披露しようと、選手たちに発破をかけた。
今季のインパルスは日本人QBで戦う方針を打ち出した。先発を務めたQB#8石内卓也は最初の攻撃機会に新加入のTE#80Dax Raymondへの2度のパスを足がかりに得点圏に入り、K#16佐伯眞太郎の35ヤードFGで先制した。
さらに守備がノジマ相模原の攻撃をファンブルロストに仕留めて敵陣37ヤードからの攻撃機会を作ると、K佐伯(眞)が51ヤードのロングFGを決めて加点。次のノジマ相模原の攻撃もDB#40ワイズマン・モーゼス海人がファンブルさせたボールをDB#41前川真司が押さえて自陣37ヤードからの攻撃機会を獲得。このチャンスにQB石内は2年ぶりにチームに復帰したWR#2Leonsha Fieldsに63ヤードのロングパスTDを決めてノジマ相模原を突き放した。
第2Qにはノジマ相模原にゴール前3ヤードに迫られるピンチをDB#24竹内廉の好パスカットなどでしのいで得点を与えず。前半残り5分1秒、自陣3ヤードから始まった攻撃機会には、RB#26藤本拓弥のランとRaymond、Fieldsへのパスで着実に前進して、時間を使い切ってK佐伯(眞)の44ヤードFGにつなげた。
第3Q、最初の攻撃機会はQB石内からWR#81小倉豪、#84長沼晃平、#88木戸崇斗へのパスで前進し、このシリーズをWR#18桑田理介への22ヤードTDパスで加点。
その後、ノジマ相模原に第3Q終盤と第4Qに得点を許し、23対10となったが、第4QにLB#9小西憂のインターセプトによって敵陣22ヤードからの攻撃機会を獲得。このチャンスを石内に代わって登場したQB#12荒木優也がWR長沼へのTDパスを決めて30対10とした。
試合後コメント
監督インタビュー
監督 荒木 延祥
攻撃はある程度デザイン通りにできたこと、守備はボールを3つ奪ったこと、何より眞太郎(K#16佐伯眞)が前半FGでしっかり得点を重ねてくれたのが本日の勝因だと思います。これまで米国人QBで戦ってきて良かったところもありましたが、皆と話し合って今年は日本人QBで戦う道を選びました。卓也(QB#8石内)は、この夏、ずっと優也(QB#12荒木)と均等に機会を与えた結果、我々の評価で上回ったため、今日の先発起用になりました。まだ、2人の日本人QBのポテンシャルをすべて引き出せている訳ではないので、更に引き出せるように組み立てをしたいと思っています。次節に向けてはまず反則が多かったことを改善しなければなりません。
選手インタビュー
QB#8 石内卓也
先発は2週間ぐらい前に決まりました。過去には、コロナのシーズンに1回先発する機会がありましたが、今年は日本人QBでいくという方針が決まっていたので、絶対にやってやるという気持ちは強かったです。シェイ(WR#2Leonsha Fields)は以前も一緒にプレーしているのでどのぐらいやる選手かは分かっていましたが、ダックス(TE#80Dax Raymond)は、練習からキャッチもブロックもとても良かったので活躍するのは分かっていました。あとは僕がどれだけ生かせるかでしたが、まずまずできたかなと思います。次の東京ガス戦は遠征になりますが、今日以上のスコアと獲得ヤードを目指します。
選手インタビュー
TE#80 Dax Raymond
パナソニックの一員として始めての試合でしたが、すごくいいスタートが切れたと思います。夏の練習で取り組んできたことがしっかりと噛み合っていい戦いができました。練習でやってきた通りのことをしよう、毎プレー100パーセントの力を出すことを意識して試合に臨みました。その結果、OLもいいブロックができましたし、レシーバーもいいキャッチができたと思います。QB石内はポケットワークで我慢していいところに投げてくれました。今回の試合ではブロッキングの細かいミスがありました。それをクリアして、1回1回の練習に全力を注いで次の試合に備えたいと思っています。
ハイライト映像
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