絵の具は色を混ぜれば混ぜるほど黒に近い色になっていきますが、光はたくさんの色が混ざると白色になっていく性質をもっています。そのため、色々な波長の光が集まっている太陽光は白色光で、プリズム(ガラスなどでできた多面体)を通して見ると虹のように色々な光の色に分かれます。この光は地球の大気の窒素、酸素などの分子やほこり・砂・塩などの小さな浮遊物に光が反射したものです。光を構成する色は、それぞれ波長が異なっているため反射される回数もそれぞれ異なってきます。赤い光は波長が長いため、青い光に比べて粒子にぶつかって反射する回数が少なく、逆に青や紫の光は波長が短いため、反射する回数が多くなります。このことから、青色の光があらゆる方向から私たちの目に入って来るために、空が青く見えるのです。
参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会