鏡餅はなぜあのような形をしているのか?

お正月に家々を訪れる年神様をお迎えするためのお供え物として飾る鏡餅。大小2つの丸い餅を重ねたものを指し、上に橙(だいだい)が載っているものを見たことがある人も多いと思います。平安時代にはすでに存在していたと言われており、昔の鏡が青銅製の丸形であったため、鏡餅という名前はそれにちなんでいます。また、鏡餅の形にはそれぞれに意味があり、2段の丸餅は太陽と月を表し「福が重なる」「円満に年を重ねる」という意味があります。餅の上にのせる橙は家が代々栄えるようにと、それぞれ縁起の良い意味が込められています。最近は鏡餅が重なった姿を型取ったポリエチレン容器に餅を入れ、プラスチック製の橙をセットにしたものが売られていますが、鏡餅の由来は覚えておきたいものですね。

参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会