全国各地、交通安全で活躍する白バイ。実は最初は白ではなく、赤色だったことを知っていますか? 1918年(大正7年)、自動車の増加に伴って交通事故も増加する中、警視庁では機動力を活かした取締りを行うため、警察用のオートバイが導入されました。この時のバイクの車体カラーが赤色だったため「赤バイ」と呼ばれていました。当時は赤色で塗られた自動車が少なく、目立つ色だったのが理由で採用されたようです。しかし次第に赤色の自動車が増えてきたため、1936年(昭和11年)、それまで警視庁にあった「赤バイ」を白に塗った「白バイ」が誕生しました。車体を白色にした理由は、ヨーロッパの各国やアメリカの白バイにならったもので、大変に目立つ色であるからとされています。また、白色は「平和と清潔」を表す色であり、白バイ隊員は、交通事故のない、安全で快適な交通社会をつくるために活動する「平和の戦士」という意味があるとも言われています。現在、白バイは法律により緊急自動車とされ、法律で白色と定められています。
参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会