信号機に使われる色は国際的に決められており、そのうち交通信号機には「緑・黄・赤」の3色を使うこととされています。しかし、日本では緑を「青信号」と呼びます。英語では「グリーンライト」や「グリーンシグナル」というように「緑」信号として認識されていますが、なぜ日本では緑信号を「青信号」と呼ぶようになったのでしょうか。その理由には諸説ありますが、新聞での報道と日本独特の文化が関係していると言われています。日本初の自動信号はアメリカから輸入されたもので、信号機の運用に関する公式文書には「緑信号」と記載されていました。しかし、当時の新聞などでは国内最初の自動式信号機の色を「青・黄・赤」であると報じました。さらに、日本では昔から「青葉」・「青りんご」・「青々とした新緑」など、緑色のものを「青」と呼ぶ習慣が多くあり、「青信号」という呼び名が自然に定着していったと考えられています。
参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会