日本人の食べ物としておなじみの梅干し。防腐効果が大きく、少量でおにぎりやお弁当がキリッと引き締まります。梅干しを見たり食べたりすると、唾液が出てくるということはありませんか?ついつい自然に出てしまうものなので意識することは少ないかもしれませんが、実は体にとってはとても大切な理由があるのです。酸っぱい味で唾液分泌が生じるだけでなく、過去に梅干しを食べた時に”酸っぱい”という味の体験が条件付けとなって唾液分泌を促す「条件反射」を起こしており、これはレモンなど酸味食品に共通しています。酸味の正体は「酸」で、歯を溶かしてしまうため、酸っぱい食品を見ると条件反射によって唾液を十分に分泌させ、口の中をアルカリ性にする事で、酸によって歯が溶け出すのを防いでいる訳です。無意識に唾液を分泌して歯を守ろうとしているんですね。
参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会