静電気の防ぎ方は?

冬は静電気が溜まりやすく、セーターを脱ごうとしてパチパチと音がしたり、ドアノブを回そうとしてビリッとしたことはありませんか?静電気が冬に発生しやすいのは、湿度が関係しています。梅雨や夏などの湿度の高い季節では空気中の水を伝って電気が放電されますが、湿度が低いと空気中の水分量が少なくなり、放電されにくくなります。そのため、冬は発生した静電気が放電されず衣服や身体に溜まりやすくなり、ドアノブなどに触れると放電されてバチッと衝撃が起こるのです。ではどうすれば防げるのか?実はとても簡単で、コンクリートの壁や木、石、紙などの電気がゆっくりと通るものにあらかじめ触れることで、身体に溜まっている電気が逃げていきます。身近にあるものだと建物の壁やドア面などが有効です。ただし、ガラスやゴム、プラスチックは電気を通さない素材なので、触れても意味がありません。ぜひドアノブを触る前に壁やドア面などに触れて衝撃を防いでみてはいかがでしょうか。

参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会