なぜ黒板は緑なのか?

皆さんが子供の頃から慣れ親しんでいる黒板。黒板という名前なのにどうして黒ではなく、緑なのでしょうか?実はこれには様々な理由があります。そもそも、黒板は日本で初めて学校制度がスタートした明治時代にアメリカから入ってきました。この時は名前の通り、黒色の板で、英語の「black board」を直訳して黒板と呼ばれるようになりました。その後、緑が使われ始めた最初のきっかけは諸説ありますが、戦争により黒の塗料の材料である漆が入手困難となったことや、黒よりも緑の方が反射を抑えられて文字が見やすいこと、緑には心が落ち着く心理的効果や目が疲れにくいとされていることもあり、緑色の黒板が普及したと言われています。また、天然の材料から緑色を出すのが難しかった黒板に塗る塗料も、技術が進んで緑色を出しやすくなり、緑の黒板の普及を後押ししました。

参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会