圧力鍋は時短料理によく使われていますが、なぜ時短が可能なのか、そのメカニズムを知っている人は少ないのではないでしょうか?水の沸点は1気圧で100度で、気圧によって多少変化します。山頂は気圧が低いため、沸点が下がり、90℃以下で沸騰します。つまり、「気圧が低いと沸騰する温度(沸点)が低くなり、逆に気圧が高くなると沸騰する温度も高くなる」。これを利用したのが、圧力鍋の原理です。蓋で内部を密閉する構造のため、火にかけると鍋の中の液体から発生した蒸気は外に出られません。そのため気圧が上がって沸点が高くなり、100度以上の高温で調理できるため、時短調理が可能になります。また圧力をかけることで食材の組織を分解し、旨みを閉じ込めるので、固いお肉も柔らかく美味しく仕上がります。電気圧力鍋(写真:パナソニック製SR-MP300)を使うと、火加減おまかせで手軽に調理ができます。
参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会