アスリートたちを見ていると、その素晴らしい運動神経はスポーツをやっていた親の遺伝なのではと思ったことはないでしょうか?運動神経の良し悪しは、遺伝に影響されると思っている方が多いかと思いますが、それだけでは決まらないようです。そもそもの運動神経と私たちが言うところの運動神経とは少し異なっており、本来は体や内臓の筋肉の動きを指令する神経のことです。これは先天的に備わった能力ではなく、幼少期からの遊びや運動を通して得た経験や、日頃の練習により「走る」・「投げる」・「跳ぶ」などの伝達回路が最適化され、動きが洗練されます。普段使う運動神経が良いというのは、この神経の伝達スピードが速いことに加え、持久能力や筋力といった身体能力を含めた「運動能力が高い」ことを言います。つまり、筋肉のトレーニングだけでなく、運動神経を鍛えることで能力向上に繋がるので、運動動作の経験や練習を積むことが大切なのです。
参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会